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1月 ハナモモ出荷目揃え会の開催
品質の徹底に向けて
渋川市の赤城橘花卉園芸組合では、桃の節句向け出荷開始前にハナモモの「目揃え会」を開催しました。出席者全員が見本として持ち寄った束をお互いに見ながら意見交換を行い、規格等の確認を行いました。
1 ねらいと背景
中部管内は前橋市・渋川市を中心とした古くからの枝物産地であり、ハナモモを中心にユキヤナギ、キイチゴ等多くの品目が栽培されています。
渋川市の赤城橘花卉園芸組合では、「桃の節句(3月3日)」に向けた高品質なハナモモの出荷を目的に、切り枝開始前に出荷目揃え会を開催しています。
2 取り組み内容
令和5年1月13日、渋川管内の赤城橘花卉園芸組合は、下南室共同ハウス(促成室)にてハナモモの出荷目揃え会を開催し、生産者及びJA、市場担当者等計18名が出席しました。
ハナモモは、1月中旬以降に切り枝の収穫と束作りを始めます。束作り後は枝物促成室に持ち込み、温度や湿度管理を行って2月上旬から下旬にかけて出荷されます。一人一人の束作りが組合としての品質評価につながるため、販売計画、出荷規格等について確認しました。
普及指導課からは、促成管理や花芽の付き具合やボリューム、開花状況を揃えること、収穫後の防除の徹底について指導しました。
その後、昨年クレームとなった枝の写真や生産者が見本として持ち寄った束をお互いに確認し合い、意見交換を行いました。生産者同士持ち寄った束を見ながら「この束の花芽の付き具合がいい」、「咲きすぎにも注意しよう」と声を掛け合う様子が見られました。
3 今後の方向
管内でもクビアカツヤカミキリの被害が拡大し、昨年からはモモヒメヨコバイも急激に増加しています。注意喚起、病害虫防除指導を行って、産地の維持、振興、高品質生産を支援していきます。
持ち寄ったハナモモの束
目揃え会の様子