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5月 ナシの摘果・新梢管理講習会開催
要約
4月上旬と下旬の凍霜害で、ナシ生産で被害が発生しました。普及指導課では、JA前橋市果樹部会のナシ生産者を対象に、摘果・新梢管理講習会を開催し、凍霜害後の技術指導と併せて「収入保険」を推進しました。
1 ねらいと背景
ナシ栽培において摘果や新梢管理は、収量と果実品質を向上させるための重要な作業です。しかし、本年は4月上旬と下旬の凍霜害により前橋市の一部地域でナシに被害が発生しました。そのため、5月からの本格的な摘果作業を前に、JA前橋市果樹部会のナシ生産者を対象にして、凍霜害後の管理を中心とした講習会を開催しました。
2 取り組み内容
4月上旬の開花期と4月下旬の幼果期の凍霜害で、結実不良や障害果が発生するなどの被害がありました。
普及指導課では、5月10日と26日に木瀬果樹部会員と粕川果樹部会員を対象に摘果・新梢管理講習会を開催し、凍霜害後の栽培管理について技術指導を行いました。
また、農業共済加入率は減少しており、気象災害のリスクから農家経営を守るため、収入減少を幅広く補償する「収入保険」の推進も併せて行いました。
参加者からは「収入保険への加入を考えているところだった」、「収入保険の詳しい説明を聞きたい」等の意見があり、既に加入している部会員との情報交換が行われ、有意義な研修会となりました。
3 今後の方向
近年は気象変動が大きく、気象災害が増加しています。このような条件下にあっても安定生産できる技術を定着させるとともに、「収入保険」の推進を継続し、経営を安定させ、安心して果樹生産に取り組めるよう支援していきます。
摘果・新梢管理講習会の様子