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10月 子実用とうもろこしによる自給飼料生産の取組み
モデル生産ほ場で収穫作業を行いました
玉村町の子実用とうもろこしモデル生産ほ場において、10月4日に関係機関と連携し、現地検討会を兼ねた収穫作業を開催しました。
1 ねらいと背景
家畜の濃厚飼料の9割は輸入されており、生産コストの3~5割を占める飼料費が高騰しており畜産経営を圧迫しています。近年、国産濃厚飼料の安定供給に向けて、全畜種に供給可能な子実とうもろこしの国内生産が増えています。また、水田輪作におけるとうもろこし栽培は、輪作作物の連作障害解消や収量増加に効果があり、作業工程も省力化が可能なことから耕種農家が注目しています。
そこで普及指導課では、耕畜連携の促進や飼料自給率向上に繋げるため、関係機関と連携して、管内における栽培適性を確認し、子実用とうもろこしの生産拡大を目指します。
2 取り組み内容
本県では、令和2年度から玉村町で子実用とうもろこしのモデル生産に取組んでおり、今年度は昨年の課題であった湿害対策と栽培適性の検討を目的とし、6月10日に高速高精度汎用播種機を用いて、農業生産法人が播種作業を行いました。湿害対策として、ほ場周縁にプラウで排水溝を設置したところ、大きな湿害を受けることなく順調に生育が進みました。
10月4日、収穫作業に合わせ、コントラクター組織や市町村、JA等の関係者53名が参加し、取組みの紹介や県内での普及を目的とした現地検討会を兼ねた収穫作業が行われました。
3 今後の方向
県内の他地域における生産の普及に向け、輪作作物や雑草防除への効果を引き続き検証するとともに、流通体制の構築を関係者と検討していきます。
現地検討会の様子
収穫作業の様子