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【8月】スマート農業の推進に向けて~可変施肥田植機の実証ほを設置しています~

更新日:2019年9月9日 印刷ページ表示

 佐波伊勢崎地域の稲作では、担い手の経営面積の拡大が進んでおり、そうした中で作業の省力化や高品質安定生産が求められています。そこで、ピンポイントで施肥量制御が可能な可変施肥田植機の利用効果を検討するため、実証ほを設置しました。

1 ねらいと背景

 佐波伊勢崎地域では、稲作農家の高齢化やリタイアが問題となっており、担い手に対して水田の集積が進んでいます。担い手の経営面積の拡大が進む中で、作業の省力化や高品質安定生産が求められています。そこで、センサーによりほ場の作土深や肥沃度を計測し、ピンポイントで施肥量制御が可能な可変施肥田植機の利用効果を検討するため、6月に実証ほを設置しました。

2 取り組み内容

 水田は、同一ほ場内でも、深さや肥よく度にムラがあり、条件は一定ではありません。特に、佐波伊勢崎地域は米麦二毛作地帯であり、前作の麦の施肥量を考慮しながら施肥を行う必要があります。可変施肥田植機では、超音波・温度・電極センサーを使い、作土の深いところや肥よくなところでは減肥を行い生育ムラを調整します。
 実証ほでは、ほ場ごとに施肥量の設定を行い、その値に近づくよう減肥を行った結果、平均8%の減肥が行われました。また当日の田植機では直進誘導の装置もつけられ、オペレーターは手を離しても直進で進む様を体感することができました。
 8月7日にはドローンを飛ばし、空中からの撮影により、葉色の濃淡で生育ムラを確認しました。今後は、人工衛星をつかった生育診断も予定しています。

3 今後の方向

 今回得られた生育診断や収量調査の結果をとりまとめ、研修会等で情報提供を行い、管内のスマート農業の推進を図っていきます。

両手を離しても直進する田植え機写真
両手を離しても直進する田植え機

ドローンでの撮影の様子写真
ドローンでの撮影の様子

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