【1月】エクセルを活用した簡易記帳講座の開催

　簿記記帳は農家の経営状況把握や確定申告のために不可欠ですが、事務作業の負担が大きいことが課題です。そこで普及指導課では、エクセルで作成した帳簿の簡単な入力方法を習得する講座を開催し、農業者の事務作業省力化を図りました。

1　ねらいと背景

　普及指導課では、就農5年以内の農業者を支援するための様々な講座を開講しています。簿記記帳は農家の経営状況把握や確定申告のために不可欠なものですが、日頃の農作業に追われる中での事務作業は農家の負担が大きいことが課題です。市販の簿記ソフトを活用することで負担軽減を図ることができますが、販売額が少ないと確定申告のメリットが小さく、取引件数が少なければ省力化の効果は小さいのが実情です。そこで、表計算ソフトのエクセルで簡便に入力ができる帳簿を作成し、活用方法に関する講座を開催するとともに、参加者に配布することで事務作業の省力化を図りました。

2　取り組み内容

　12月21日（水曜日）に「エクセルで簡単 帳簿の記帳講座」と題し、太田市役所セミナールームにて開催しました。新規就農者を中心に7名の農家が参加しました。講座内容はエクセルの基本的な使い方から始め、配布した帳簿の使い方を説明した後に、練習問題として一月分の帳簿入力を行いました。すべての参加者が概ねスムーズに入力することができ、活用方法を習得できました。参加者からは、「家族が簿記ソフトを使用していたが複雑でよく分からなかった。この方法なら簡単で使いやすい」との声が聞かれました。

3　今後の方向

　普及指導課ではより専門的な複式簿記講座も開催しています。今回の簡便な記帳講座も引き続き平行して開催することで、農家の実情に合わせた経営管理の支援を行っていきます。

講座の様子