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9月 露地ギクの省力化栽培実証ほについて
更新日:2018年1月9日
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要約
県西部地域の露地ギク生産は、高齢化や条件不利地などの理由で生産が減少傾向にあります。そこで、省力化と生産性向上を図るため実証ほを設置しています。
1 ねらいと背景
県西部地域の露地ギク生産は、高齢化や条件不利地などの理由で生産が減少傾向にあります。そこで、省力化と生産性向上のため、作業体系の中で労力のかかる土壌消毒や除草管理、生産性向上のための定植方法について検討を行いました。
2 取り組み内容
実証ほは9月咲きのコギクを用い、5月19日に定植し、9月11日に調査を行いました。試験内容は、「土壌消毒マルチ畦内処理」の有無と栽植密度(2条植えと4条植え)を組み合わせ、生育や開花、病害発生状況について検討を行いました。
その結果、開花時期や栽植密度による品質の差は大きく変わりませんが、マルチ被覆によりボリュームの増加が認められました。このことから、マルチによる除草・中耕・土寄せ作業の省力化と栽植密度を増やすことで単位面積あたりの生産性の向上が図れることが示唆されました。また、今年は天候不順から品種により、下葉の枯れ上がりが問題となりましたが、枯れ上がり防止効果も期待できる結果も得られました。
3 今後の方向
今後は、実証ほの結果をとりまとめ、講習会等で情報の提供を行います。
圃場の様子
枯れ上がり状況