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12月 キウイフルーツせん定講習会の開催
要約
次年度の生産安定と品質向上、作業性の確保を目的として、JA甘楽富岡キウイフルーツ専門部会員を対象にせん定講習会を行いました。
1 ねらいと背景
キウイフルーツの栽培が盛んな甘楽富岡地域では、12月になると各地でキウイのせん定作業が始まります。キウイは樹形が複雑になりやすく、せん定作業に多くの労力を必要とします。そこで、西部農業事務所では、わかりやすい樹形づくりのために基本的なせん定方法を生産者に周知するとともに、省力的な一文字整枝を推進しています。
2 取り組み内容
12月10日に、JA甘楽富岡キウイフルーツ専門部会の部会員を対象に、キウイフルーツせん定講習会を実施しました。延べ20名の生産者が参加し、現地ほ場で適切な枝の本数や突発枝を利用した枝の更新方法について確認を行いました。また、省力樹形(一文字整枝仕立て)のモデル園を生産者に見てもらい、せん定や受粉作業の省力化に向けた取組みを紹介しました。集まった生産者は、残す枝の本数や枝の更新方法について、積極的に意見交換を行っていました。今後の枝の配置や果実の様子を見てみたいという生産者の意見も多く、一文字整枝に興味を持っている様子も見受けられました。
3 今後の方向
普及指導課では、引き続き基本的なキウイのせん定方法を生産者に周知するとともに、一文字整枝仕立ての管内への普及を進めます。樹形を整理してせん定作業の負担を減らし、加えて一文字整枝を導入していくことで更なる作業の省力化を目指します。
写真1 せん定講習会の様子
写真2 省力樹形「一文字整枝」の説明