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8月 施設園芸の塩類集積対策

更新日:2021年1月12日 印刷ページ表示

要約

JAたかさきのチンゲンサイ産地では、施設栽培であるため、連作による塩類集積が問題となっています。緑肥による除塩を試みた農家もいますが、緑肥自体が生育不良となり、除塩までに至らないケースが見られます。そこで、ECが高い表層を避けて緑肥を播種することで緑肥の生育を良好にし、除塩を実証しました。

1 ねらいと背景

JAたかさきでは、施設によるチンゲンサイ栽培が盛んです。しかし、施設での連作は塩類集積を引き起こし、チンゲンサイの生育不良などが問題となっています。そこで、除塩方法の一つとして緑肥栽培を実証しました。

2 取り組み内容

塩類集積に悩み、緑肥による除塩を試みたが緑肥自体の生育が不良であった農家2戸を実証ほ場とし、4段階の深さ(写真1:左から2列ずつ12・9・6・3センチメートル)に分けて緑肥を播種しました。また、播種前に6段階の深さ(図1:0~30センチメートルの5センチメートル刻み)から土壌を採取し、ECを測定しました。表層ではECが高く緑肥の生育が悪く、9~12センチメートルの深さではEC値は比較的低く、緑肥の生育も良好となりました。

3 今後の方向

塩類集積ほ場において除塩目的に緑肥を栽培する際は、表層(0~5センチメートル)を避ければECも比較的高くなく、問題なく生育できることを周知し、除塩方法の一つとして管内農家に提案していきます。

図1EC分析結果の画像
図1 EC分析結果

層位毎の緑肥の生育状況の様子写真
写真1 層位毎の緑肥の生育状況

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