ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

7月 イチゴ育苗指導

更新日:2021年12月22日 印刷ページ表示

イチゴ育苗改善指導による生産者の意識変化

平坦地育苗ほ場の個別巡回指導

イチゴの健苗育成により年内収量を確保するため、多くの生産者が育苗技術の改善に取り組んできたところ、収量が増えるなど成果が現れてきました。今年度も個別巡回指導により、生産者に合わせた細かな支援を行っています。

1 ねらいと背景

藤岡市は県内一のイチゴ産地で、9月の定植に向けた育苗が現在行われています。イチゴにとって育苗は栽培上で最も重要な作業ですが、管内では親株定植時期が遅い等により花芽分化が揃わず、収量が十分に確保できていない事例も散見されていました。そこで、指導センターでは、育苗技術向上に向けた働きかけを行い、多くの生産者が改善に取り組んでいます。

2 取り組み内容

令和元年度から育苗管理の重要性と育苗方法の改善を呼びかけたところ、取組を行った生産者では収量が増加し、その結果を見た他の生産者も改善に取り組み始めています。収量を増やすため親株定植を4月までに行うように指導していますが、今年度は全体の5割程度まで増え、その他にも、ポット育苗の導入や、資材や培土の変更、天敵導入等、これまでに32名の生産者が育苗管理の改善に取り組んでいます。
これらの取組を成功に繋げるため、JAたのふじと連携して、平坦地育苗を行う全51戸の育苗ほの巡回指導を行いました(第1回:5月17~24日、第2回:7月7~13日)。
当初は今までの作業スケジュールが変わることへの戸惑いがあったものの、実際に収量の増加や、苗を順調に確保できていることで手応えを感じた生産者も多く、生産者の意識の変化も見えてきています。

3 今後の方向

各ほ場において7月までに予定苗数を確保した上で、花芽分化コントロールのための肥培管理を支援していきます。また、育苗に関する実証ほの設置や現地研修会の実施、技術資料の提供により、技術の普及と定着に取り組んでいきます。

育苗ほ場巡回の様子の写真
育苗ほ場巡回の様子

親株定植時期の変化の画像
親株定植時期の変化

西部農業事務所へ戻る