ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織からさがす > 農政部 > 利根沼田農業事務所担い手・園芸課 > 令和元年度 普及現地情報8月

本文

令和元年度 普及現地情報8月

更新日:2020年3月24日 印刷ページ表示

リンゴ青年農業者セミナーの開催~次世代を担うリンゴ青年農業者の技術向上と仲間作り支援~

利根沼田地域のリンゴ青年農業者を対象としたセミナーを開催しました。地域間の交流と情報交換となり、技術の向上と仲間作りの良い機会となりました。今後も継続したセミナーの開催により、リンゴ青年農業者の資質向上を図ります。

1ねらいと背景

利根沼田地域ではリンゴ青年農業者(概ね45才以下)が多く就農しており、各地域で青年部等を組織しているものの、活動が停滞ぎみであることや地域間の交流がほとんど行われていない状況です。そこで、管内のリンゴ青年農業者を対象に栽培技術の習得や情報交換の場作りを目的に「リンゴ青年農業者セミナー」を開催しました。

2取組の成果

本セミナーは全4回の開催を予定し、第1回を7月31日に「ムシの気持ちになってみる~スピードスプレーヤ(以下、SS)を使った効果的な病害虫防除~」と題して開催したところ25名の参加がありました。参加者には事前にリンゴ樹に感水紙の設置と水の付着程度の予測をしてもらい、SSで散水後、付着状況を確認しました。散布ムラを視覚可できたことで、参加者からは様々な樹体管理の状況で薬剤付着の違いを確認でき、自身が持つ散布感覚の差に驚いていました。その他にも下草管理によるハダニ類及び天敵等の発生状況、樹冠下草刈機の実演および野そ被害対策技術も併せて講習を行い、参加者から好評を得ることができました。新たな試みでしたが参加者の交流も図られ、リンゴ青年農業者の技術向上と仲間作りの良い機会となりました。

3今後の方向

今後も参加者の要望を反映し、より充実したセミナー(残り3回)の開催を行うとともに、次世代を担うリンゴ青年農業者の資質向上を図っていきます。

現地研修の様子写真
現地研修の様子

リンゴの夏期管理指導~高品質な果実の生産に向けて~

普及指導課では、高品質なリンゴ生産に向けて、園地巡回を含む夏期管理講習会を開催しました。また、夏期に問題となるハダニ類の防除に関する実証ほ及び試験ほ場の設置、調査を実施しました。

1ねらいと背景

利根沼田地域では「つがる」等の早生品種の収穫が8月下旬から始まりますが、メインとなる「ぐんま名月」や「ふじ」の収穫まではまだ2ヶ月あり、夏期の管理や病害虫防除が収穫期の品質に影響します。そこで普及指導課では、この時期に夏期管理講習会を開催し、より高品質な果実を生産するための栽培指導を行いました。

2取組の成果

7月24日に川場村りんご研究会、7月29日に月夜野りんご栽培部会を対象に夏期管理講習会を開催し、47名の生産者が参加しました。普及指導課から今後の管理方法や、注意すべき病害虫について説明しました。今年は7月の天候不順のため病害が多く発生していることから、今後の防除対策を重点的に指導しました。講習後は園地巡回を行いました。参加者同士でほ場を見学し合い、お互いの園地の結実状況や病害虫の発生程度、園地管理の工夫等を知ることで、今後の栽培に活かすことができます。普及指導課からは園地ごとに現状と問題点を指摘し、対応を促すことで生産者の技術向上を図ることができました。また、ハダニ類の防除対策について、天敵を活用した防除技術の実証ほ及び天敵製剤の試験ほ場の設置・調査を行いました。実証ほ及び試験ほ場は夏期管理講習会の園地巡回で参加者にも見てもらい、「総合的防除(IPM)」の意識向上を図りました。近年はハダニ類の防除に苦慮している生産者が多く、対策の一つとして下草を活用して土着天敵を温存する防除技術の普及を図る必要があります。

3今後の方向

リンゴは8月下旬から11月まで収穫が続きます。高品質な果実が安定して収穫できるよう、普及指導課では引き続き指導を行っていきます。また技術だけでなく、担い手育成や販売拡大等の産地維持の取り組みも協力して行っていきます。

夏期管理講習会の様子写真
夏期管理講習会の様子

令和元年度 普及活動の現地情報へ戻る