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令和3年度 普及現地情報(令和3年7月)

更新日:2021年11月15日 印刷ページ表示

夏秋トマトの出荷始まる~白沢・片品トマトセンター稼働開始~

 JA利根沼田白沢・片品トマトセンターは、7月上旬から稼働しトマトの出荷が始まりました。普及指導課ではJA等の関係機関と連携して、雨よけトマトの生産振興に取り組んでいます。

ねらいと背景

 利根沼田地域は、夏季の冷涼な気候を活かした雨よけトマト栽培が盛んで、全国有数の産地となっています。JA利根沼田白沢および片品トマトセンターは、生産者180名、栽培面積約72ヘクタール、販売額約19.8億円の産地を支える重要な施設であり、平成29・30年度に新型選果機が導入され、産地振興に取り組んでいます。

取組の成果

 7月1日に片品、7月5日に白沢トマトセンターが稼働し、本年のトマトシーズンが始まりました。新型選果機は能力が向上し、良品はもとより下位等級品まで対応が可能となり、生産者の所得向上も期待されています。これを契機に産地の更なる発展を図るため、JA広報誌で栽培者を募集したところ今年度2名の新規生産者が加入しました。
 普及指導課では、7月8日から18日にかけて6回開催された出荷目揃え会において、生産者へ収穫初期の追肥管理や病害虫対策について注意を呼びかけました。また、JA利根沼田と連携して新規生産者2名を含め若手生産者の巡回指導を2回行うとともに、施肥管理改善による品質や収量向上策を検討し、秋期に研修会も予定しています。

今後の方向

 本年は生育初期の低温により、出荷初期のチャック果等の発生がやや目立ちましたが、その後の品質や肥大は良好で盛夏期に出荷のピークを迎えます。
 普及指導課では継続して栽培技術指導を行うとともに、JA利根沼田等関係機関と連携し新規栽培者の確保や補助事業を活用した施設整備による規模拡大、GAP取り組みの高度化を図り、両トマトセンターのブランド「夏美人」「尾瀬トマト」の地位向上のため幅広い支援を行っていきます。

目揃え会風景の写真
目揃え会風景の様子

水稲現地講習会の開催~高品質な良食味米生産をめざして~

 管内各地においてJA利根沼田と連携した水稲栽培現地講習会を開催しました。

ねらいと背景

 利根沼田地区では縁故米を中心とした良食味米生産が行われており、他品目を作付けする傍ら、米生産に取り組む農家も多くいます。毎年、JA利根沼田が主体となり、地域の農家に対して移植後の適正管理の周知を図り、高品質米の生産につなげるための現地講習会を開催しています。

取組の成果

 7月1日から2日にかけて、管内11カ所において移植後の水稲の適正管理について現地講習会を行い、計140名が参加しました。普及指導課からは今年の気象経過や農薬の適正使用、注意すべき病害虫対策、高温登熟障害対策などについて、幅広く情報提供を行いました。また、メーカーからは除草剤や殺虫殺菌剤等の最新情報の提供が行われました。
 参加者からは、草種に合わせた除草剤の選択や効果的な使用方法、斑点米カメムシ類対策など幅広く質問が寄せられました。特に斑点米カメムシについては、近年管内全域で被害が増加していることから、畦畔の雑草管理や出穂期以降の防除などを組み合わせて、地域全体で対応していくことの重要性を周知しました。

今後の方向

 今後も地域の水田農業を支える農家を対象としたJAや関係機関と連携しながら栽培管理情報の提供や各種講習会等の開催を行っていきます。

移植後の適正管理の周知の写真
移植後の適正管理の周知の様子

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