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「eスポーツから学ぶイベントマネジメント&配信業務」研修を実施しました

更新日:2023年4月4日 印刷ページ表示

概要

 eスポーツイベントの企画、資料制作、インターネット配信までを受講生自らが作り上げる実践的な研修プログラムを実施しました。
 「イベント運営や配信の仕事に転職・就労を考えている方」や、「新しい事業領域(eスポーツ)への参入を検討している事業者」が対象となる就労支援プログラムで、「イベントの企画・運営力」や「配信のスキル」の習得を目指します。

日程

 令和5年1月19日(木曜日)~3月9日(木曜日)の間で7日間

参加者

 eスポーツ事業への参入を目指す事業者や就業希望者 計20名

講師

 (株)グルーブシンク

プログラム概要

 以下2つのコースに分かれて研修プログラムを実施しました。

eスポーツイベントを基礎から学ぶ 「マネジメントコース」

 eスポーツイベント運営を実際に体験することで、運営業務の知見を深めます。
 イベント運営におけるヒアリングから、会場レイアウト制作、機材の準備や手配、制作などマネジメント業務の全ての流れを学びます。

eスポーツ配信を基礎から学ぶ 「配信コース」

 eスポーツ配信を実際に行うことで、配信業務の中で必要とされる様々な技術を学びます。
 配信の企画、準備、設営、本番、撤収までを通じて、eスポーツのみならず現在ビジネスシーンで必要とされる配信業務の全てを学びます。

プログラム概要

日付

イベントマネジメントコース

配信コース

2023年1月19日
1日目

eスポーツ概論

イベント制作の流れ

プロジェクトマネジメントとは

与件ヒアリングとは

企画書作成

IPホルダーへの申請

与件定義・大会構造の作成

eスポーツ配信とは

eスポーツ配信の準備

eスポーツ配信を学ぶ

2月2日
2日目

事務局業務について

運営庶務について

ロケーション・ハンティング(実地)

映像機材、音声機材、照明機材、ケーブル、コンバーターの種類

機材構成の作り方

配信与件資料から機材構成を作る

配線図の作成

機材リストの作成

リプレイ(P -20HD)操作方法

ゲームの接続方法

2月9日
3日目

ゲーム関連(立ち上げ〜設定まで)

検証、マニュアルの作成

トーナメントツールの使い方

レギュレーション、ルールメイク

渉外関連

クリエイティブ関連

BGM選定

台本作成

マイクの種類

音声のセッティング

BGM取り込み

スライド更新のやりかた

インターネット回線

プラットフォームについて

配信PCセットアップ、配信アプリの使い方

配信管理(配信、コメント管理)

テスト配信

トラブルシュート

2月24日
4日目 合同講義

台本最終調整

スライド作成

プレイヤーネームを決める

社内シミュレーションのやり方案内

社内シミュレーション

プレモーテム / 振り返り事前説明

3月6日
5日目 前日設営日

機材搬入

設営

テクニカルリハーサル

ランスルーリハーサル

3月7日

6日目 イベント本番日

最終確認

イベント実施

撤収

3月9日

7日目 振り返り

ポストモーテム

総評

研修の様子1の写真 研修の様子2の写真
講義は座学と実習形式の講義のハイブリッドで進行されました

研修の様子

マネジメントコース(研修1日目~4日目)

 マネジメントコースでは、イベントの企画、準備、終了後の振り返りまでを7日間にわたって学びました。
 まず、受講生は2チーム(5名ずつ)に分かれ、それぞれが「1時間半で競われるeスポーツ大会」を企画します。

 チームAは、一般的なeスポーツイベントとは異なるコンセプトの大会を企画しました。

  • 事前に選手10名によるスコアアタックを実施。その結果により、プレイヤーを上位チーム(スコア上位5名)、下位チーム(スコア下位5名)にわける
  • 上位チーム vs  下位チームの試合を実施
  • 敗れたチームにゲスト解説のプロゲーマーがプレイレクチャー
  • 再度同じ組み合わせで試合を実施(プロのレクチャーでどれだけ強くなれるのか)

 チームBはスタンダードなトーナメント形式を採用し、じっくりと試合を見せる方針で企画をスタートさせました。
 講師の指導のもと、運営マニュアル、進行台本、大会レギュレーション等も受講生が作成、イベントでは欠かせない現地調査(ロケハン)の実習も行いました。

研修の様子3の写真 研修の様子4の写真
イベント本番日の会場となる群馬県庁32階官民共創スペース NETSUGENでの現地調査実習や、イベント運営進行時に必要となる各種業務のレクチャーが行われました

配信コース(研修1日目~4日目)

 配信コースでは、PCや、ビデオスイッチャーといったeスポーツイベントで活用される機材を利用し、インターネット配信業務の基礎から、eスポーツイベントならではのテクニックを7日間にわたって学びました。
 座学として、機材・ケーブルの種別、配信に必要な機材構成などの知識を習得するとともに、実際の機材に触れながら、接続・設定、操作の仕方も学びます。
 またリプレイ機材も導入し、よりリッチな配信を行うためのスキル習得を目指します。
 マネジメントコースの受講生が作成する進行台本に基づき配信を行うため、4日目の両コース合同研修では、入念な打ち合わせが行われました。

研修の様子5の写真 研修の様子6の写真
 配信業務未経験者を対象にしたコースでは、機材・ケーブル種別から、配信与件資料の読み解き方、当日のトラブルシュートを含めた実践的なプログラムを実施

イベント設営・当日(両コース合同:研修5日目・6日目)

 講習6日目となる3月7日には、群馬県庁32階官民共創スペース NETSUGEN において、それぞれのチームが企画したeスポーツイベントを実際に実施しました。(講習5日目の3月6日には、受講生自らが設営、リハを実施)
 当日はAチームが試合運営を行う際は、Bチームが選手として大会に参加、Bチームが試合運営を行う際はAチームが選手として大会に参加し、受講生はeスポーツ大会で重要な「選手の気持ち」も体験しました。
 また、イベントでは、群馬県 住みます芸人のガッツいわせ氏が実況、ぷよぷよプロゲーマーlive氏が解説を努め、リアルなイベントの緊張感も味わいました。

チーム分けについての画像 進行台本の画像
イベントマネジメントコースメンバーが、配信で出力するためのスライド構成や、実況・解説のための進行台本を作成

研修の様子9の写真 研修の様子10の写真
配信コースメンバーは、それぞれ機材を組み上げるところから、リプレイ機材、オーバーレイの編集、スライドやカメラのオペレーションなどを行いました

研修の様子12の写真
群馬県 住みます芸人のガッツいわせ氏は、地元の事業者のeスポーツ熱の盛り上がりをサポート。プロゲーマーのlive氏は、『ぷよぷよ』に詳しくない人も楽しめる解説を披露しました。

イベントの振り返り(研修7日目)

 イベント終了後には、プロジェクト全体の振り返りを実施。自分たちのイベントを更に良くするためにはどのようなアプローチができるのか等についてディスカッションしました。
 受講生からは「イベントの企画から設営、運営までの流れを参加者全員が把握する重要性がわかった」、「配信の技術や、本番を迎えるまでの下準備、eスポーツを通じてのコミュニティーの素晴らしさに気がついた」、「使用する機材のことだけでなく、配信技術に係る基礎知識から教えてもらえたのがとても良かった」、「こういう仕事につきたいと思えたし、転職もありだと思った。今後も、県民として盛り上げる一助になれたらと思います」といった声が聞かれました。

プログラム協賛企業

 今回の研修プログラムは、以下の協賛企業の御協力のもと実施しました。

ローランド株式会社(プログラムで使用する配信機材を貸与)

 1972年大阪・住之江で創業。現在は静岡県浜松市を拠点にピアノ、ドラム、シンセサイザーなどの電子楽器を中心にギター関連製品、映像音響製品をグローバルで展開しています。

マウスコンピューター株式会社(プログラムで使用するノートPCを貸与)

 マウスコンピューターは、お客様のご利用目的・ご予算に沿って、自由にカスタマイズしたBTO(Build To Order)パソコンをご提供する、国内生産のパソコンメーカーです。
 デスクトップパソコン・ノートパソコン・タブレットなどの多彩なラインナップを展開し、オールラウンドの「mouse」をはじめ、ゲーミングパソコン「G-Tune」、クリエイター向けパソコン「DAIV」、ビジネス向パソコン「MousePro」と、あらゆる用途に対応するブランドをご提案しております。

「eスポーツから学ぶイベントマネジメント&配信業務」受講者アンケート

今後eスポーツ関連産業・業務に取り組みたいと思いますか?

検討中 10%

すぐに取り組みたい 40%

将来的には取り組みたい 30%

すでに取り組んでいる 20%

どのような分野・業務でのeスポーツ事業への取り組みが考えられますか?

マネジメントと人材教育に関すること / eスポーツ関連の会場の装飾、運営 / eスポーツの配信業務 / イベントの企画運営 / イベント事業や周年事業、運動会での活用 / 分野を問わず、社員が関心を持つeスポーツを社内でまずはイベントとして導入していきたいと考えています

​eスポーツ関連産業・事業に参入する際の障壁に感じていることは何ですか?

​クライアントがいない / 参加人数の見込み / ネットワーク環境、機材、雰囲気などeスポーツイベントを開催できる場所が県内にあまりないこと / 県内で、eスポーツ事業を取り扱っている会社とのつながりがない / 機材がない / 会社の体質が古い、eスポーツに対する理解が薄い / プラットフォームやPCなどの機材、時期 / 参加する人の熱量 / 定期的に仕事があるかの懸念 / 人材​