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病害虫発生予察情報 第9号(令和3年12月予報)

更新日:2021年12月8日 印刷ページ表示

病害虫発生予察情報 第9号(令和3年12月予報)(PDFファイル:188KB)

予報の概要

予報の概要一覧
作物名 病害虫名 対象地域名 発生時期 発生量
施設野菜類 コナジラミ類 施設栽培地帯全域  
トマト 疫病 施設栽培地帯全域  
灰色かび病 施設栽培地帯全域  
イチゴ うどんこ病 施設栽培地帯全域  
灰色かび病 施設栽培地帯全域  
ハダニ類 施設栽培地帯全域   やや多
アブラムシ類 施設栽培地帯全域  
ネギ さび病 栽培地帯全域  

※ 発生時期の空欄は連続発生の意味

主な病害虫の発生予報

1)施設果菜類

コナジラミ類
発生地域 発生時期 発生量
施設栽培地帯全域  

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量はトマトで平年並である。
  2. 今後1か月の気象予報(12月2日発表)によると、平年と同様に晴れの日が多く、平均気温は高い確率50%である。

 《発生しやすい条件:生育適温20~30度で、乾燥条件の場合。》

2 防除上注意すべき事項

  1. タバココナジラミは、トマト黄化葉巻ウイルス(TYLCV)(注1)、ウリ類退緑黄化ウイルス(CCYV)(注2)を伝搬するので、発生に注意する。発病株を発見した場合は直ちに抜き取り、施設外へ持ち出して適切に処分する。
  2. 施設の開口部は全て防虫ネット(目合い0.4ミリメートル以下が望ましい)を設置して、施設内への侵入を防止する。
  3. 多くの植物に寄生するため、ほ場及び周辺の雑草は除去する。
  4. 黄色粘着板を設置し、成虫の発生状況を把握しながら適期防除を行う。
  5. 薬剤散布は幼虫が寄生している葉裏に薬液が十分かかるように行う。また薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。
  6. 抑制キュウリでは発生量がやや多く、次作への持ち越しを防止するため栽培終了後は株を枯死させ、施設を密閉して施設内の虫を餓死させる。

(注1)トマト黄化葉巻ウイルス(TYLCV)によるトマトの病害名:トマト黄化葉巻病
(注2)ウリ類退緑黄化ウイルス(CCYV)によるキュウリの病害名:キュウリ退緑黄化病

2)イチゴ

ハダニ類
発生地域 発生時期 発生量
施設栽培地帯全域   やや多

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量は平年並であるが一部でやや多い。
  2. 今後1か月の気象予報(12月2日発表)によると、平年と同様に晴れの日が多く、平均気温は高い確率50%である。

 《発生しやすい条件:生育適温20~30度で、晴天が続き乾燥条件の場合。》

2 防除上注意すべき事項

  1. 発生量が高密度になると防除が困難となるので、早期発見及び早期防除に努める。
  2. 薬剤散布は葉裏に薬液が十分かかるように行う。また薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。
  3. 天敵を導入しているほ場では、薬剤散布の際に天敵に影響の少ない薬剤を選択する。

その他の病害虫の発生予報

その他の病害虫の発生予報一覧
作物名 病害虫名 発生時期 発生量 特記事項
トマト 疫病   現在までの発生量は平年並。
被害茎葉、果実は伝染源となるため速やかに除去し、施設外に持ち出して適切に処分する。
灰色かび病   現在までの発生量は平年並。
イチゴ うどんこ病   現在までの発生量は平年並。
多発してからの薬剤散布では防除効果が劣るので、初期防除を徹底する。
灰色かび病   現在までの発生量は平年並。
アブラムシ類   現在までの発生量は平年並。
ネギ さび病   現在までの発生量は概ね平年並であるが、一部地域でやや多いので注意する。

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