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【6月】ブドウ天敵製剤導入への取り組み

更新日:2023年6月21日 印刷ページ表示

桐生・みどり地区では、ブドウが多く栽培され消費者に親しまれています。若手生産者も多く、勢いのあるブドウ栽培ですが、近年の夏場の高温により、これまであまり見られなかったハダニ類の被害が現れてきました。そこで、天敵製剤(ハダニ類を食べてくれるダニ)を利用した防除体系の確立を目指し現地実証を開始しました。最終的には化学農薬の削減、省力化を実現し、グリーンな栽培体系の確立を目指します。

1 ねらいと背景

ブドウ栽培におけるハダニ類への対策として、化学農薬を利用する対応策もありますが、グリーン化の推進(環境への負荷軽減)や省力化、ハダニの薬剤抵抗性の発達防止などの観点から、天敵製剤の導入を検討しています。
天敵製剤を利用する場合、その効果は草生などの栽培環境、設置時期、農薬の選択など、様々な条件に左右されます。そこで、現地実証を行いその結果を基にグリーンな栽培体系を確立し、地域のブドウ生産者がスムーズに天敵製剤を導入出来るようにすることを目的としています。

2 取り組み内容

 4月20日に第1回検討会及び技術講習会を開催し、組合員、天敵製剤メーカー、全農ぐんま、市役所担当者など計22名が参加しました。検討会では、実証計画や注意点などを全体で確認しました。

 技術講習会では、天敵製剤メーカーの研究員を講師として招き、ハダニ類の生態や、天敵製剤の特徴、利用方法などの説明を受け、現地実証のスタートを切りました。

3 今後の方向

 今後は計画に則り、現地実証を継続します。今回の実証を基に、天敵製剤導入マニュアルを作成し、産地における天敵製剤導入を後押しし、同時にグリーンな栽培体系の確立を目指します。

技術講習会の様子写真
 技術講習会の様子