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6月 乾田直播による飼料用米の生産
更新日:2023年6月30日
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国産飼料の増産に向けた取組
前橋市の農事組合法人において作業の省力化・時期の分散を図るため、乾田直播による飼料用米の生産が行われています。中部農業事務所普及指導課では、その取り組みについて注目し、国産飼料の需要が高まっている中、国産飼料の増産に向けた栽培方法の1つとして期待しています。
1 ねらいと背景
畜産における輸入飼料価格の高騰により、国産飼料の需要が高まっている中、各コントラクター組織への飼料生産に対する期待は大きくなっています。前橋市にある農事組合法人元気ファーム20は大規模に作業受託を行っているため、作業の省力化や作業時期の分散を図る必要があります。そこで、苗づくりに必要な労力や時間を削減することができる乾田直播による飼料用米の生産に取り組んでいます。
2 取り組み成果
5月20日から各ほ場において、順次播種作業を行いました。播種機によって播種と同時に鎮圧も行います。また、トラクターの自動操舵システムによって、正確な播種作業かつ作業者の作業負担軽減が確認されました。
播種から約2週間後には出芽し、順調に生長している様子が確認できました。
3 今後の方向
今後の飼料作付面積拡大のためには作業の省力化・分散は必須であり、乾田直播はそれを実現できる栽培方法の1つだと考えられます。収穫までの推移を確認し、乾田直播のメリット・デメリットを整理し、他のコントラクター組織や農業組合法人への普及を図っていきます。
播種作業の様子
出芽の様子
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