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令和5年度第1回群馬県環境影響評価技術審査会

更新日:2023年7月31日 印刷ページ表示

開催日時

令和5年7月10日(月曜日)13時20分~16時30分

開催場所

群馬県昭和庁舎2階21会議室

出席者の状況

技術審査会委員:8名(永井会長、片野副会長、飯島委員、大塚委員、西田委員、浜崎委員、前田委員、谷畑委員)
事務局(県):3名
環境影響評価実務担当連絡会:8名
事業者

  • 10名(ヤマダ資源エネルギープラント建設事業)
  • 9名((仮称)館林大島地区工業団地造成事業)

傍聴人:5名((仮称)館林大島地区工業団地造成事業)

審議の概要

1 開会

2 自己紹介(技術審査会委員)

3 議題

(1)技術審査会会長及び副会長の互選

互選の結果、会長には永井委員、副会長には片野委員が選出

(2)「ヤマダ資源エネルギープラント建設事業に係る環境影響評価準備書」について

  • 現在の手続状況について -事務局より説明-
  • 準備書の概要説明 -事業者より説明-
  • 質疑

【委員の主な意見】

  • 大気環境の知事意見について、優先取組物質23項目の中から発生可能性が考えられる5つを選定するとあるが、具体的に5つとは何を想定しているのか教えていただきたい。
  • 大気環境について供用前に地域の環境データを押さえていただくとよい。
  • 類似施設との表現が、工場の周囲の環境が類似しているのか、業態が類似なのか曖昧である。
  • 実際に現地調査をしていないにも関わらず「周囲に生息地は確認されていない」との表現は適切ではない。
  • 事業計画地は既に稼働中の工事敷地である点と、昨年度の現況確認により舗装されており分布調査や試掘調査は不可能な状態であるが、工事中に土器などを発見したときは文化財保護法第96条遺跡の発見に関する届出の条項に基づき、速やかに地元の教育委員会に連絡をして、相応の手続をとることをお願いする。
  • 高木や低木などが将来的に緑地として大きな役割を持つと考えられることから、潜在自然植生の構成種を考えた植林をするなど具体的な緑地計画を検討していただきたい。
  • 供用後の構造振動に起因し、発生する騒音の振動数と、それに対する空気音圧を受ける被構造の周波数を測定する必要がある。なお、通常の騒音振動計で測定するだけだと、心身に関わる不調は分からなくなるため注意してほしい。
  • 環境基準値を下回る濃度であるため問題になるレベルではないが、準備書8~101ページの二酸化硫黄の予測結果について、規則的なスパイク状の動きを示す期間があり発生源から直接的に影響を受けている可能性があることから、発生要因を把握しておくとよい。
  • 準備書8~101ページの予測濃度の数値について、実測の有効桁数表記について注意いただきたい。
  • 準備書8~294ページの地形・地質の状況では更新世洪積層(地質は玉石混じりで砂礫でN値50以上)とあるが、N値50は簡単に出る値であるため、即信頼できる値として採用すべきか疑問である。地下水位について掘削が10メートルにも及ぶ計画でかなり遮水性の高い連続的な高遮水壁を作るのは良いかと思うが、ルーズだった場合に工事の安全性の観点から注意が必要である。

(3)「(仮称)館林大島地区工業団地造成事業 環境影響評価準備書」について

  • 現在の手続状況について -事務局より説明-
  • 準備書の概要説明 -事業者より説明-
  • 質疑

【委員の主な意見】

  • 注目すべき種として絶滅危惧種を挙げられているが、希少種やもともと個体数の少ない種などもあり絶滅危惧種のみが注目すべき種ではない。また、絶滅危惧種の保全に加え絶滅危惧種が生育できる生物的環境の保全が大切であると考えることから、その環境が事業地内ではなくなってしまうことになるため、それに対する対応を図る必要があると思う。​
  • ​​​植物分野で環境を敷地内に再現することはできないか。例えば、湛水する環境を工区内に設けて失われてしまう環境を確保できないか。​
  • 調整池周辺を含めて、湿地環境を作り出すことはできないだろうか。水路があることから、絶滅危惧種の対応に少しでも役立つと考えている。
  • ミズオオバコには影響が少ないため移植対象外としているが県の絶滅危惧2類であり、平野部でも減少していることから、対応が必要だと思う。
  • 大島地区は絶滅危惧種が見られるエリアであり、一部でも失われるのは大きな損失である。
  • 移植という方法は、移植したものが必ず定着できるかどうかは難しいところがある。
  • 調整池をコンクリートで全て区枠すると、魚や植物が生息できないため、土壌を配置して自然の池と人工の池の中間のようなものを作るなど、植生が生き残れるような配慮により自然と工業の調和を図った新たな設計が必要だと思う。
  • 最終的に影響が少ないとのことで収まっているが、工業団地にすることで渡り鳥などの生育機能がなくなるなど影響は必ずあるため、影響はあると記載するべきである。
  • 準備書25ページ(3)について国土交通省の「地点別浸水シミュレーション検索システム」の数値結果を示すよりも、進出企業に対し厳しい水害浸水時への対応を設定する方が有効だと思う。
  • 準備書37ページ表6.2-2(4)の地形・地質について、事業実施区域の南東に非常に貴重な内陸砂丘独特の地形があり、将来の開発により消えていくことが自然環境含め文化的にも非常に損失となってしまう。そのような非常に貴重な地形があることを認識していただきたい。
  • 写真付きの資料については現時点の証拠になるデータとなる。
  • 準備書357ページ図8.3-36のように引用した資料を採用するのではなく、実際に調査した結果を例示したほうがよい。
  • 盛土をしたことによって、騒音がうるさくなるようでは困るため、ある程度盛土による騒音の予測評価ができている必要があると思う。
  • 供用により工場等の騒音源が増えた場合に発生する低周波騒音は、構造振動と構造強度の解析を含め、前もって想定して安全側の設計の配慮が必要だと感じる。
  • 浸水に備え、土地が低くとも周りのガードを固めるなど、入居した企業への配慮と併せて緑化と昆虫を守ることがなされて、群馬県に来ていいただく企業が是非入居したいと思わせる見込みが出来る工業団地としていただきたい。

4 今後の予定等について

-事務局より説明-

5 閉会

 略

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