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「2016ぐんまの家」設計・建設コンクール受賞作品

更新日:2017年5月24日 印刷ページ表示

 「ぐんまの家」設計・建設コンクールは、良質で住みよい住宅を表彰することにより、県民の住宅に関する関心を高め、居住水準の向上及び良好な住環境への啓発を図ることを目的とし、群馬県及び群馬県ゆとりある住生活推進協議会の主催により毎年開催しています。
 審査は、施主の要望が適切に満たされた設計・施工、地域景観と調和したデザイン、材料、工事費、施工品質等に重点をおき、審査委員8名によって厳正に行われました。
 その結果、31点の応募作品の中から、最優秀賞1点、優秀賞4点、優良賞6点の合計11点が受賞作品に選ばれました。

受賞作品一覧

受賞作品
住宅名称 設計者 施工者
最優秀賞 てれこ屋根の家―SeeSaw House― ATELIER N 株式会社関工務所
優秀賞
(まちなか住宅賞)
六供の家 株式会社小林建設一級建築設計事務所 株式会社小林建設
優秀賞
(ファミリー住宅賞)
光とあそぶ家 有限会社HIRO建築工房 有限会社阿部建築
優秀賞
(子育て支援賞)
小坂子の離れ家 工作舎 有限会社ケイハウス
優秀賞
(リフォーム住宅賞)
郷原のおばあちゃんの家 株式会社関工務所 株式会社関工務所
優良賞 箕郷町の2つの家(タテ) 有限会社HIRO建築工房 有限会社阿部建築
優良賞 まちなか雑木林の家 株式会社小林建設一級建築設計事務所 株式会社小林建設
優良賞 風の抜ける中庭 小島光晴建築設計事務所 株式会社吉田組
優良賞 中大塚の家 株式会社小林建設一級建築設計事務所 株式会社小林建設
優良賞 松の木と二世帯住宅 株式会社下田設計 しろき創建
優良賞 台新田の平屋 株式会社関工務所 株式会社関工務所

審査委員長総評

 審査を終わり、今回応募して下さった皆様に感謝いたします。
 作品はどれもレベルが高く、委員の皆様の意見が分かれる場面もありました。特に今回感じたのは住まい手の気持ちと寄り添った温かみを感じる住まいが多かったことです。
 最優秀賞「てれこ屋根の家―SeeSaw House―」は、実家とのかかわりを保ちつつ個々の生活圏を高め、また明るい群馬の気候も取りいれたほのぼの家族が暮らす家、そんな印象を受けました。
 まちなか住宅賞「六供の家」は、50代の御夫婦とお子さんが暮らす家として、完成度の高い、ディティ-ルを大事にした作品として高い評価を得ました。室内は抑えたトーンの色調でまとめ、細部に至るまで今までの趣味と経験を生かした造りとなっていてそれが豊かな空間を醸し出していました。外観も街の景観をリードするアイスポットとしての役割を意識し豊かな存在感を演出しています。
 ファミリー住宅賞「光とあそぶ家」は、30代の家族が地域とともに暮らす家として上手に視界的な交流と、独立性がうまく調和した存在感があります。深すぎる軒に自由に穴をあけてそこに樹木を差し込んだり光りを取り入れたりと自由自在のデザインは圧巻でした。
 子育て支援賞の「小坂子の離家」は、若い夫婦と小さなお子さんが実家の隣接で建てられた家として暮らし方に主張を持った家として、審査員の評価を得ました。母屋と切り離された子供たちの空間は、子供たちの独立心と主体性を育てる小さな(ワールド)としてそこに存在していました。
 リフォーム住宅賞の「郷原のおばあちゃんの家」は、高い小屋裏を生かして豊かな空間を造り出すことに成功していました。おばあちゃんの家と庭の関係が、変わった部分、変わらない景色のコントラストは想像すると楽しく興味深いです。
 その他の作品もそれぞれに特徴をもった秀逸な作品ぞろいでした。
 最後になりますが、審査にご協力いただいた皆様への感謝と、苦しみながらも楽しい審査をさせていただけたことへの感謝を、審査員一同、ここに厚く御礼申し上げます。

受賞作品紹介

最優秀賞「てれこ屋根の家―SeeSaw House―」

最優秀賞(外観)写真
外観

最優秀賞(内観)写真
内観

審査委員講評

 田畑の点在するのどかな住宅地に、二つの緩やかな片流れ屋根がシーソーのようにも見える印象的な住宅。道路側から見ると、低く抑えられたアプローチ屋根の棟と、大きな木製窓と木の軒先を見上げる棟が並んで、プロポーション良く街並みに溶け込んでいる。
 「てれこ屋根」の「てれこ」とは関西弁で「互い違い」を意味する。この片流れ屋根の二つの棟を、中央のリビングで繋いだ構成が空間に様々な特徴をもたらしている。屋根勾配はそのまま内部の天井の形となり、高天井に設けた大開口は明るい光を奥まで導き、部屋の連続性と共に開放感をもたらしている。和室、寝室へと奥に行く程天井は低くなり、さらに床レベルも上がり、より落ち着いた空間へと変化する。
 全ての部屋に自然素材を使用し、光と風通しも十分考慮されている。また、中庭と部屋との繋がりが内外一体的な心地良い住空間を実現させている。動線には無駄が無く、特に家事スペースはコンパクトにまとまって共稼ぎ夫婦の負担を軽減している。
 緩やかな南斜面の敷地奥にあるご実家の家とは、お互いに気配を感じられる程よい距離感で、孫である子供達もプライベートデッキを通って安心して楽しく行き来することができている。
 軒の出、窓、デッキの配置による日照通風コントロールなど自然エネルギーを有効に活用し、なおかつ地域の風景に調和したデザインであり、優れた施工品質と共に最優秀にふさわしい作品である。

最優秀賞「てれこ屋根の家-SeeSaw House-」(PDFファイル:454KB)

優秀賞・優良賞

応募作品紹介

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