本文
【8月】シクラメン栄養診断現地検討会の開催
東部普及指導課では、栄養診断を実施している桐生みどり地区と邑楽館林地区の2箇所で「シクラメン栄養診断現地検討会」を開催しました。これまでの栄養診断に基づく肥培管理や生育状況について確認し、意見交換を行いました。
1 ねらいと背景
東部地域では、植物体の栄養状態を測定した結果を栽培管理へ活用する「栄養診断技術」が普及しています。年間約27万鉢のシクラメンが生産され、全国レベルの品評会でも毎年上位に入賞するなど、全国有数の産地です。今年も5月から植物体の栄養診断を開始し、17戸の生産者が取り組んでいます。普及指導課では測定値や管理内容をまとめ、生育ステージに応じた肥培管理や病害虫防除等に役立ててもらっています。
2 取り組み内容等
7月26日に邑楽館林地区、7月27日に桐生みどり地区において、生育の途中経過を確認および検討する「第1回シクラメン栄養診断現地検討会」を開催しました。両地区ともに、各生産者のほ場を巡回して、栄養診断結果や肥培管理および生育状況を照らし合わせながら、意見・情報交換を行いました。今年は、7月に入ってからの気温が高く猛暑日も多いことから、シクラメンにとっては過酷な環境となっています。高温により生育は一部鈍化し、葉の黄化や細菌性病害が増加しています。普及指導課からは、遮光、葉水、ミスト等の高温対策を徹底するほか、細菌性病害への防除を改めて指導しました。猛暑の中での検討会でしたが、生産者同士は各ほ場で活発な情報交換を行っていました。
3 今後の方向
9月上旬、10月中旬にも各地区で現地検討会を計画しています。栄養診断結果等データの共有や現地での検討会を通じて、栄養診断技術の更なる安定化と高品質生産を目指し、出荷終了まで継続して指導を行っていきます。
現地検討会の様子