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令和5年度普及現地情報(令和5年4月)

更新日:2023年10月27日 印刷ページ表示

利根沼田農業経営士協議会現地研修会及び総会を開催しました~新経営士とベテラン経営士の生産現場を夫婦で視察~

 利根沼田農業経営士協議会では、令和5年4月13日、相互の研さんや親睦を図るため、会員の生産拠点を見学する現地研修会と通常総会を開催し、会員の皆さんは御婦人同伴で参加しました。視察地に選ばれた経営士2名からは、経営安定化、効率的な農作業を進めるために実践している工夫などについてお話をいただきました。

ねらいと背景

 利根沼田農業経営士協議会では、毎年、相互の親睦や研さんを図るため、会員の生産拠点の視察研修を行っています。本年度は、顧問を務めているベテラン経営士と新たに農業経営士に認定された会員の生産現場を視察した後、通常総会、情報交換会を開催しました。

取組の成果

 4月13日に農業経営士ご夫妻と関係者の総勢28名が参加して、視察研修会が開催されました。ベテラン経営士からは、繁殖和牛と夏秋トマトの複合経営の概況を伺い、WCS飼料の利用やJAの畜産経営継承支援事業を活用した経営移譲について説明をいただきました。また、新規経営士からは、コンニャクほ場の土壌消毒剤・キルパーへの全面変更や生分解マルチの利用、独自に改良したマルチ剥ぎ取り機等などを見せていただき、参加者は、園主の努力や工夫を讃えていました。続く総会では、全ての議案が満場一致で可決・承認され、情報交換会では「日頃、絶え間ない奥様の支えのおかげで良い経営ができる」との話が多く、和やかな歓談ができました。

今後の方向

 普及指導課では、農業経営士の皆様相互の親睦と研さんの場作りを支援していきます。また、若手農業者交流会等では経営士の皆様の参加をいただき、地域のリーダー育成も行っていきます。
新経営士のコンニャク貯蔵庫を視察する参加者画像

新経営士のコンニャク貯蔵庫視察

獣害防止対策を効果的に進める集落支援~電気策の適正管理と集落環境調査~

 沼田市利根町で、獣害の発生・拡大防止に向け「電気柵の適正管理講習」・「集落環境調査」を実施し、今後取り組む対策・課題の認識を確認しました。

ねらいと背景

​ 沼田市利根町では、夏季冷涼な気候を活かし、ダイコン、トウモロコシ、リンゴ、水稲などが栽培されていますが、サル、シカ、イノシシ等の獣害対策が不可欠となっています。今回は、効果的な対策を進めていくため、電気柵の設置と管理の講習、獣害の発生状況報告、問題点を明らかにする集落環境調査を実施しました。

取組の成果

 4月12日に県鳥獣被害対策センター、電気柵販売メーカーから講師を招き、電気柵設置にあたっての注意点を説明いただきました。動画等を使った座学や実技による講習が行なわれ、「電気柵は獣にとって心理柵であり、獣種の生態をふまえ確実に獣に通電させることが重要であること」を学びました。
 その後は、当地区のモデル集落である利根町砥山地区で、昨年に引き続き、農業者、外部専門家である動物研究所、関係機関(市有害鳥獣対策センター、県鳥獣被害対策センター)の計17名で集落環境調査を行いました。昨年指摘された課題(防護柵をまたぎサルの侵入をまねく樹の除去・緩衝地帯の整備)への取り組み、加害状況から考えられる課題について、専門家からの助言をいただきました。調査終了後は、昨年の課題を集落地図に落とした普及作成の資料、集落づくり支援事業実施後の戸別アンケートを元にして、今後取り組むべき課題、対策について検討しました。

今後の方向

 「群馬県鳥獣害に強い集落づくり支援事業」のモデル集落として、集落と山林との間にある防護柵の上部に電気柵を増設して、サルに対する効果検証の支援を図ります。
集落環境調査後に課題を検討する参加者画像
集落環境調査後の課題検討会