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群馬県内で魚の放流を考えている方へ
魚を放流する際は、事前にご相談ください
・県内の漁業協同組合(以下、「漁協」という。)は、河川湖沼に訪れた人にとっても、そこに生息する生物にとっても豊かな環境を整えるために、様々な活動を行っています。
・その活動の1つが、魚を増やす取り組みです。その方法として、県内の河川湖沼に多くの魚を放流するとともに、魚が産卵する場所を造るなどを行っています。
・特に、魚の放流については、県内河川湖沼に生息する魚の遺伝的多様性を守るために、県と漁協が協力し、可能な限り群馬県に生息している在来系統の放流を行っているところです。
・一方、天然魚(在来個体群ともいわれます)が生息する場所に別の地域の魚を放流してしまうと、放流された魚と天然魚が交配してしまい、結果としてその地域の天然魚が永遠に失われてしまいます。そのような場所では、天然魚が産卵する場所を造るなどの取り組みにより魚を増やし、遺伝的多様性を守っています。
・そこで、魚の放流を考えている方にお願いです。県内に生息する魚の遺伝的多様性を守るために、放流を検討する段階で、該当する河川湖沼を管轄する漁協に事前相談して頂きますようお願いします。
・事前に相談して頂くことで、漁協は地域の天然魚を守るために、放流しても問題無い場所や適切な放流方法等の情報を提供することができるため、安心かつ効果的な放流を行うことができるようになります。
・結果として、県内に生息する魚の遺伝的多様性を守ることに繋がりますので、皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします。
天然のイワナ
天然のヤマメ
漁協の放流の様子
参考リンク
・水産庁ホームページ(資源を積極的に増やすための取組)<外部リンク>