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群馬県の水道水の安全性について
放射性物質の検査
【放射性物質の検査終了について】
群馬県では、福島第一原子力発電所の事故発生後、文部科学省の委託を受け平成23年3月18日から上水(蛇口水)の放射性物質検査を開始し、令和元年8月26日までに延べ765回(約8年5ヵ月)の検査を実施してきましたが、平成23年6月3日の検出以降は687回(約8年2ヵ月)にわたり連続不検出となっています。
また、各水道事業者(市町村)においては、浄水場の出口の水道水による放射性物質検査を国が示す基準に従い定期的に実施しており、こちらについても不検出が継続しています。
このことから、群馬県における水道水の安全性は十分に確認がされているため、群馬県が独自に実施を続けてきました上水(蛇口水)のモニタリング調査につきましては、令和元年8月末の検査をもって調査終了とすることになりました。
なお、令和元年9月以降におきましては、各水道事業者(市町村)が実施を行う「水道水中の放射性物質に関する検査」の結果が環境省ホームページ(下記リンク)において、定期的に公表されていますので御参照をお願いします。
「水道水中の放射性物質に関する検査の結果」(環境省ホームページ)<外部リンク>
群馬県が実施した過去の検査結果については、以下のとおりです。
過去の検査結果(平成31年4月4日~令和元年8月26日)詳細版(PDFファイル:31KB)
過去の検査結果(平成30年4月5日~平成31年3月28日)詳細版(PDFファイル:30KB)
過去の検査結果(平成29年4月6日~平成30年3月29日)詳細版(PDFファイル:11KB)
過去の検査結果(平成28年4月7日~平成29年3月30日)詳細版(PDFファイル:83KB)
過去の検査結果(平成27年4月2日~平成28年3月31日)詳細版(PDFファイル:91KB)
過去の検査結果(平成26年4月3日~平成27年3月26日)詳細版(PDFファイル:30KB)
過去の検査結果(平成25年4月4日~平成26年3月27日)詳細版(PDFファイル:30KB)
過去の測定結果(平成24年4月3日~平成25年3月26日)詳細版(PDFファイル:10KB)
過去の測定結果(平成23年12月28日~平成24年3月31日)詳細版(PDFファイル:48KB)
過去の測定結果(平成23年3月18日~平成23年12月27日)詳細版(PDFファイル:179KB)
県営浄水場の浄水の検査結果は、県営浄水場の【浄水】の放射性物質検査結果についてをご覧ください。
参考情報
- 環境省(水道対策)<外部リンク>
- 国土交通省(上下水道)<外部リンク>
- (厚生労働省サイト内)妊娠中の女性や育児中の母親向けに放射線への心配に答えるパンフレット(厚生労働省 PDF・1.26MB)<外部リンク>
- (厚生労働省サイト内)入浴、手洗い等、飲用以外の利用に関するリスクは極めて低いとする見解(5ページ)(厚生労働省 PDF・303KB)<外部リンク>
- 社団法人 日本産科婦人科学会<外部リンク>
- (日本産科婦人科学会サイト内)水道水について心配しておられる妊娠・授乳中女性へのご案内(日本産婦人科学会 PDF・103KB)<外部リンク>
- 社団法人 日本小児科学会<外部リンク>
- (日本小児科学会サイト内)乳児の飲用に関する指標値に関する見解(日本小児科学会 PDF・87KB)<外部リンク>
クリプトスポリジウム等について
クリプトスポリジウム等とは?
クリプトスポリジウム等とは、寄生虫の一種であるクリプトスポリジウム及びジアルジアのことです。クリプトスポリジウムは直径約5マイクロメーターの球形、ジアルジアは短径5~8マイクロメーター、長径10~12マイクロメーターの楕円形の小さな原虫で、ほ乳動物の小腸に寄生します。
感染した動物の糞便といっしょに自然界に排出されたクリプトスポリジウム等は、手指や食品を介して経口感染し、下痢症の原因になります。自然界では堅い殻でおおわれた形態で存在し、塩素消毒に強い耐性があるため、水道水に混入すると水道水を介した集団下痢症を起こすおそれがあります。
これらの病原生物によって発症する感染症には、次のような特徴があります。
項目/病名 | クリプトスポリジウム症 | ジアルジア症 |
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潜伏期間 | 3~10日程度(平均6日) | 6~15日程度 |
症状 | 水様性の下痢、腹痛、吐き気、嘔吐、 微熱等の症状が数日から2~3週間程度持続する。 |
感染者の多くは無症状。有症者は水様 性又は泥状の下痢、腹痛等の症状が2 ~4週間、又はそれ以上持続する。 |
注意点 |
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飲料水の対策状況
現在、各水道事業者は飲料水の安全供給のため、定期的な原水の自主検査を行い、クリプトスポリジウム等の混入のおそれがある場合は、クリプトスポリジウム等対策として有効なろ過設備または紫外線処理設備等の整備が進められています。
予防方法
消毒には強いクリプトスポリジウム等も、熱や乾燥に弱い性質があります。
クリプトスポリジウム等に汚染されたおそれのある水を飲用する場合は、1分以上煮沸してから飲んでください。また常温の場合は1~4日乾燥状態に置かれると感染力を失います。
次の点に注意して感染を予防しましょう。
- 飲食物を取り扱う前や排泄物に触れた後は、石けんで十分手を洗ってください。
タオルの共用は危険です。ペーパータオルか個人専用のタオルを使い、十分乾燥させてください。 - 非常時にクリプトスポリジウム等に汚染されたおそれのある水を飲用する場合は、1分以上煮沸してから飲んでください。氷も湯冷ましから作ります。
- 食物も生ものは避け、食器は十分乾燥したものを使用しましょう。
- 家庭内では、患者の入浴を最後にしてください。患者の排泄物で汚れた下着などは、バケツなどに入れ熱湯消毒をしてから、単独で洗濯します。洗濯物は、天日干しにして十分乾燥させましょう。
詳しくは、国立感染症研究所のページをご覧ください。
クリプトスポリジウム症とは<外部リンク>
ジアルジア症とは<外部リンク>
水道水質基準
水道の水質基準は、水道法第4条に基づく「水質基準に関する省令」によって定められており、生涯にわたって連続して摂取しても人の健康に影響が生じない量をもとに、安全性を十分に考慮して基準値が設定されています。
詳細については水質基準等をご覧ください。