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1月 イチゴ現地研修会の開催 ~年内収量の安定化と厳寒期の管理について~
JA多野藤岡苺生産組合連絡協議会の現地研修会を開催し、生産者同士の情報交換が行われるとともに、指導センターからこれまでの管理を振り返り、厳寒期の管理と今後のアザミウマ類の防除対策などについて説明しました。
1 ねらいと背景
藤岡市は県内一のイチゴ産地ですが、異常気象等の影響もあり従来の栽培管理では年内収量の減少や低温期の収穫の連続性が確保できない事例(収穫の中休み)の発生が問題となっています。そこで、JAたのふじと連携して育苗期のほ場巡回による良質苗の確保と定植後の栽培管理指導を徹底し、生産の安定を図ってきました。
2 取り組み内容
12月7日にJA多野藤岡苺生産組合連絡協議会の現地研修会を藤岡市内のほ場で開催しました。研修会は、指導センターが育苗から定植後の管理等を指導しているほ場で行い、12月中旬から頂花房の収穫が本格化する状況で、一次腋花房の出蕾も順調でした。現地研修会は生産者が栽培管理について情報交換を行う貴重な機会となっており、生産者は生育の揃ったほ場を見学しながら、活発に意見交換をしていました。指導センターからは、生育や開花状況を揃えるためのポイント、特に施肥管理等の改善が重要であることを説明しました。さらに、厳寒期の管理やアザミウマ類の生態を踏まえた防除について指導しました。
3 今後の方向
育苗管理の改善による良質苗の確保、肥培管理の改善等が収量の安定に重要であることが産地の中で理解されつつあります。引き続き、厳寒期・暖候期の栽培指導を行い、生産の安定につなげていきます。
現地研修会の様子