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2月 トマト栄養診断を活用した栽培管理改善による収量増加 ~生育状況の数値化による草勢管理技術の向上~

更新日:2024年2月29日 印刷ページ表示

 農業指導センターでは、トマトの安定生産を図るため、JA多野藤岡トマト生産販売組合と連携し、生育・栄養診断を活用したトマトの草勢・肥培管理の改善に取り組んでいます。今年度は若手生産者中心の6名を対象として、植物体内の硝酸態窒素濃度と加里濃度の測定と生育状況の動画撮影を行い、追肥やかん水方法の判断に役立てています。

1 ねらいと背景

 多野藤岡地域は古くからの冬春トマト産地となっており、JA販売額は、イチゴ・ナス・キュウリとともに主力品目となっています。しかし、近年は生産者数が減少傾向にあり、産地維持のためには担い手の確保や反収向上等による経営安定が必要となっています。そこで、草勢維持による反収増加を図るため、生育・栄養診断を活用して、生育状況を確認しながら栽培管理に取り組んでいます。

2 取り組み内容

 11月から2週に1回の頻度で6名の生産者ほ場を巡回し、植物体の硝酸態窒素濃度及び加里濃度の調査とタブレット端末を使用して生育状況の動画撮影を行っています。得られたデータはタブレット端末を用いて取りまとめ、各生産者の栽培管理に活用するとともに、LINEによる情報共有を行い、他の生産者の生育状況や肥培管理の違い等を比較することにより、組合全体で栽培管理技術の改善に取り組んでいます。

3 今後の方向

 得られたデータや動画と出荷実績等をとりまとめ、全生産者に繋ぐことで産地全体の技術改善を図っていきます。また、より多くの生産者が簡便に情報共有できる場の構築に取り組みます。

栄養診断測定部位の採取(写真)

栄養診断測定部位の採取

生産者との意見交換(写真)

生産者との意見交換