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令和5年度普及現地情報(令和6年2月)

更新日:2024年3月22日 印刷ページ表示

コンニャク生産者の経営改善を狙いに実績検討会を開催しました

 利根沼田地域のコンニャク農家が集まり、実績検討会が開催され、立毛共進会の表彰式や講演会を通して、生産者の経営改善や栽培意欲向上が図られました。

ねらいと背景

 利根沼田農業事務所では、これまでコンニャク農家の栽培管理改善と経営安定、意欲向上をねらいに実績検討会を開催してきましたが、コロナ禍により中止を余儀なくされていました。しかし、今回4年ぶりに開催したところ、若手を中心に多くの生産者が参加し、立毛共進会の表彰式や講演を通じて、熱気あふれる集まりとなりました。

取組の成果

 利根沼田振興局において令和6年1月29日に開催したところ、コンニャク農家や関係機関など約80名の参加がありました。立毛共進会入賞者の表彰式を行い、上位入賞者4名から栽培管理や経営内容について事例発表を行いました。
 また講演会では、YUIME(株)の担当者を講師に招き、労働力不足の現状や技能実習制度、新たな特定技能制度について解説をいただきました。コンニャク栽培では収穫時の労力不足が課題で、参加者からは短期での労働者派遣の可能性等について質問があり、講師との熱心な意見交換が交わされました。

今後の方向

 今後もコンニャク研究会や関係機関と連携し、コンニャク農家の経営改善や栽培技術向上につながる支援を行っていきます。
表彰を受ける立毛共進会入賞者の写真
共進会入賞者の表彰

令和5年度女性農業者視察研修会の開催~有機農業に取り組む先進地視察~

 管内の女性農業者を対象に先進地への視察研修会を実施しました。株式会社プレマのプレマ・オーガニック・ファームを視察し、有機農業やグローバルG.A.P.の取組について学びました。

ねらいと背景

 普及指導課では、管内の女性農業者を対象とした研修会を年5回開催しています。今回は女性が自らの経営を見つめ直し、自主的かつ多様な活動を推進することを目的とし、先進地への視察研修会を開催しました。

取組の成果

 2月2日に株式会社プレマのプレマ・オーガニック・ファームの視察を実施し、管内から14名の女性農業者が参加しました。ほ場視察では、有機JAS認証を受けたハウス等のほ場で、有機栽培における栽培管理を学びました。また、選別場では、出荷調整の現場を案内してもらい、商品として出荷するまでの生産工程の様子を見学しました。
 視察中も参加者から様々な質問が挙がり、活発な意見交換の様子がうかがえました。視察前は有機農業に対して身近に感じている生産者は少ない様子でしたが、視察後は「有機農業に対して理解が深まった」という声が聞かれました。

今後の方向

 来年度以降も情報交換や交流を図りながら、今後の活動や農業経営に役立てるための研修を計画していきます。​
ほ場を視察する参加者の写真
ほ場視察の様子

果樹の凍霜害対策~次年度の安定生産に向けて~

 本年度は春先の凍霜害により、リンゴやオウトウを中心に甚大な被害を受けたことから、凍霜害対策の周知を重点的に行うとともに、関係機関と連携して補助事業を活用した防霜ファンの導入などを行いました。

ねらいと背景

 令和5年度は、春先が温暖に推移し、生育が平年より2週間早まっていたところに、4月10日・25日の低温で激しい凍霜害を受けました。リンゴやオウトウを中心に被害額は8億円で、令和3年度にも大きな凍霜害に遭ったことから対策が急務となっています。

取組の成果

 被害を受けた後は各生産部会の役員会議等で事後対策や次年度へ向けた対策について話し合いました。高い被害防止効果が発揮された防霜ファンについては、国庫事業を活用し、29園地(17戸)で導入がなされました。
 これに加えて、普及指導課では、JAと連携し、各地区で開催された講習会の中で各種防霜対策について説明するとともに、農業共済が収入保険への加入をすすめ、資材メーカーから防霜対策資材の紹介をしていただき、中身の濃い研修会となるように図らいました。生産者は比較的簡単に取り組みやすい耕種的対策について「できるところから実施していきたい」と意欲を示していました。

今後の方向

 昨年に引き続き開花期が前進して被害の恐れがあることから、各生産者に対し注意喚起や情報提供を行います。また、新規で防霜ファンを導入した生産者へ運転方法についてアフターフォローを行いながら、収入保険推進も図っていきます。
防除講習会の写真
防除講習会で防霜対策について指導