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令和5年度普及現地情報(令和6年3月)

更新日:2024年3月22日 印刷ページ表示

令和5年度農業基礎講座の開催

 普及指導課では新規就農者を対象に農業に関する基礎知識の習得と経営力向上を図るため、全4回の「農業基礎講座」を開催しました。

ねらいと背景

 新規就農者が、農業の基本的な知識を習得し早期経営安定を図ることや、仲間づくりを目的として、講義だけでなく視察研修や実習を交えた講座を毎年開催しています。

取組の成果

 本講座は、10月24日から1月25日にかけて全4回開催し、延べ43人が参加しました。
 座学では農薬の適正使用や土壌肥料について基礎知識の習得を図り、実習では農業機械メンテナンスについて理解を深めました。また、先進農家視察では参加者と講師の積極的な意見交換がされる中で、経営士の大規模経営を学びました。
 当管内は親元就農者だけでなく新規参入者も増加しています。それに伴い農業基礎講座の参加者も毎年増加傾向となっていることで、参加者同士の交流が図られており、講座に活気が見られました。

今後の方向

 新規就農者が経営を確立し、地域に定着するためには、農業に関する基礎知識の習得とともに、同じ立場の新規就農者との交流による仲間作りも大切です。今後も引き続き関係機関と協力し、新規就農者の定着支援に取り組んでいきます。
第2回農業基礎講座の写真
第2回農業基礎講座の様子

利根沼田若手農業者研修・交流会の開催

 管内の青年農業者を中心に若手農業者の交流を目的に、「利根沼田若手農業者研修・交流会」を開催しました。

ねらいと背景

 利根沼田地域では、地区や生産部会ごとの交流は図られているものの、市町村を越えた農業者同士の交流の場が少なくなっています。そこで、利根沼田農業事務所普及指導課では、青年農業士の有志が実行委員となり実施する「利根沼田若手農業者研修・交流会」の開催を支援しています。

取組の成果

 2月16日、利根沼田振興局において「利根沼田若手農業者研修・交流会」を開催し、農業者、関係者等約30名が参加しました。
 今年度認定となった青年農業士の紹介や、優良青年農業者表彰の受賞者紹介のほか、農業経営士会長からの激励の言葉がありました。
 研修会では、前橋気象台の河野調査官より「気候変動に対応した農業のあり方」について講演がありました。昨今における温暖化や降水量について、沼田市とみなかみ町に焦点を当てた講義であったことから、積極的な質疑応答があり、今後の気象災害の対策活かせる内容となりました。また、農業気象ポータルサイトの活用についても説明があり、短期~長期的予報を活用し異常気象に対応してほしいとアドバイスがありました。参加者からは、「気象に対応した栽培方法の変更や品目転換も視野に入れたい」等、本研修が役立ったとの声が多くありました。
 研修会後には会場を移動し交流会を実施し、参加者同士で積極的な交流が図られ、新たな人脈形成の機会となりました。

今後の方向

 今年度は青年農業士のLINEグループを作成し、情報共有の円滑化が図られました。今後も市町村を超えた農業者同士の交流を支援するため、この研修・交流会を農業者の交流の場として開催し、より内容を充実させるため、引き続き支援していきます。
若手農業者研修会の写真
研修会の様子

利根沼田地区農作業受託者研修会の開催

 管内の農作業を受託している組織・生産者を対象に、育苗にかかる負担軽減や作業を省力化できる水稲直播栽培について研修会を開催しました。

ねらいと背景

 利根沼田地域は中山間地域で小規模な水田農業が大半を占めており、その中で、農作業受託組織は地域の水田農業を支えています。近年では、生産者の高齢化等に伴い、耕作放棄地による受託組織の負担が増加しており、作業の効率化や省力化が求められています。そこで、育苗にかかる負担軽減や作業を省力化できる水稲直播栽培について研修会を開催しました。

取組の成果

 2月20日に利根沼田振興局会議室において、農作業受託組織、ブランド米生産組織、受託農業者、市町村担当者など29名参加の下、研修会を開催しました。農薬メーカーの担当者からは、水稲種子コーティング資材リゾケアXLを使用しての水稲湛水直播栽培についてのポイントを説明いただきました。通常の移植と比べ、播種時の水管理や鳥害対策などの注意点がある一方で、播種後の育苗期間の管理、苗運びの労力を削減でき、ドローンを使用すれば播種時間の大幅短縮も期待できます。その後、JAから種子の取り扱いや使用できる除草剤、直播機の紹介がありました。
 また、研修終了後のアンケートでは、今回の研修満足度が高いことと、参加された組織の課題として、機械の更新が最も多いことがわかりました。

今後の方向

 春には現地での直播の様子を確認する研修会を開催する予定です。今後も農業現場にかかわる課題について研修会等を開催し、解決へ向け取り組んでいきます。

農薬メーカー担当者による講演の写真
研修会の写真

令和5年度利根沼田農業・農村女性共同参画推進講演会の開催~地域に密着した家族経営モデルについて~

管内の生産者を対象に男女共同参画推進講演会を開催しました。高崎市の柴崎農園を経営する斎藤絹代氏を講師に招き、女性農業者の経営・社会参画に向けた意識啓発を図りました。

ねらいと背景

 男女共同参画を推進するためには、性別にかかわらず、様々な面で尊重されることが大切です。普及指導課では、農業・農村における男女共同参画について事例を学ぶことで理解を深め、男性、女性がともに活躍できる環境づくりを推進するために講演会を開催しました。

取組の成果

 2月21日に高崎市にある柴崎農園の斎藤絹代氏を講師に招き、「今までの経験から伝えたいこと」と題して講演をいただきました。管内から36名が参加し、小規模家族経営での生産や農家レストラン・直売所の取組、各組織での社会参画について学びました。「楽しみながら農業を」という経営理念が伝わる講演で、参加者からは「何ごとにも前向きに取り組む姿勢に刺激をもらった。」、「6次産業化に取り組む家族経営モデルが参考になった。」などの声が聞かれました。

今後の方向

 今後も男女共同参画の推進に向けて意見交換や講演会を実施し、意識啓発を行っていきます。また、「若手男性農業者の参加も呼びかけて欲しい。」と要望があったため来年度以降は周知を拡大していきます。

講演会の写真
講演会の様子