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群馬県のラムサール条約湿地

更新日:2018年10月25日 印刷ページ表示

1 本県のラムサール条約湿地について

 平成27年5月28日、芳ヶ平(よしがだいら)湿地群がラムサール条約湿地に登録され、県内では尾瀬、渡良瀬遊水地とともに、ラムサール条約湿地が3箇所になりました。
 県内のラムサール条約湿地について紹介します。

県内のラムサール条約湿地一覧表
条約湿地名 所在地 登録年月日 面積 湿地の特徴 保護の形態 湿地の状況(環境省ウェブサイトから)
尾瀬 群馬県片品村
福島県檜枝岐村
新潟県魚沼市
平成17年11月8日 8,711ヘクタール
うち群馬県分は6,261ヘクタール
高層湿原、淡水湖 尾瀬国立公園特別保護地区及び特別地域 東京の北方約140kmに位置。尾瀬ヶ原及び尾瀬沼を中心とする集水域の山岳、森林及び小規模な湿原で構成。尾瀬ヶ原は高層湿原を主体とする湿原としては我が国最大。トンボ類や甲虫類の多様性も高く、周囲の山岳と湿原が織りなす景観は広大で美しく、季節により様々な花が見られるなど湿原特有の動植物に恵まれた貴重な自然環境を持つ。
渡良瀬遊水地<外部リンク> 群馬県板倉町
茨城県古河市
栃木県栃木市、小山市、野木町
埼玉県加須市
平成24年7月3日 2,861ヘクタール
うち群馬県分は89ヘクタール
低層湿原及び人工湿地、トネハナヤスリ、タチスミレ等の生育地、オオヨシキリ、チュウヒ等の渡来地 国指定渡良瀬遊水地鳥獣保護区、河川区域 関東平野のほぼ中央に位置している。周辺は、度重なる大規模な水害に見舞われてきた地域で、足尾銅山の鉱毒被害対策として、谷中村を廃村にし、遊水池がつくられた。堤防で仕切られた3つの調整池があり、本州最大級のヨシを主体とする湿地が広がっている。
芳ヶ平湿地群 群馬県中之条町、草津町 平成27年5月28日 887ヘクタール 火山性の特異な特徴を有する中間湿原、淡水湖、火口湖 上信越高原国立公園特別地域 火山性の特異な特徴を有する湿地群(草津白根山の火山活動により形成された難透水性土壌、凹地及び火口に発達した中間湿原、淡水湖及び火口湖)で、日本固有種のモリアオガエルの最高標高の繁殖地である。

「群馬にある3つのラムサール条約湿地」のパンフレットを作成しました。

2 ラムサール条約について

1 ラムサール条約とは

 特に水鳥の生息地等として国際的に重要な湿地及びそこに生息・生育する動植物を保全することを目的として、昭和46年にイランの都市ラムサールで開催された国際会議で採択された国際条約です。
 国際協力によって、湿地の保全とワイズユース(=賢明な利用)※注を進めていくことを目的としています。その手段として、交流・学習・普及啓発を重視していることが特徴です。
 ※注 ワイズユース(賢明な利用):湿地の生態系を維持しつつ、そこから得られる恵みを持続的に活用すること。

2 締約国数

 平成30年10月現在で、この条約には170箇国が加入しており、日本は昭和55年に加入しました。

3 登録湿地数

 世界全体では、2,331箇所の湿地が指定されています(平成30年10月現在)。
 日本では、平成30年10月の新規登録等により、52箇所(合計面積154,696ヘクタール)となりました。

4 登録に伴う地元のメリット

 「国際的に重要な湿地」と認められ、国の内外から注目されます。例えば、国際会議などの開催により注目を集めたり、学校教育や地域の生涯学習、あるいはレクリエーションや観光の対象として活用されます。
 また、地域の水産物、農産物に、ラムサール条約湿地の自然環境に支えられた特産品として、「ラムサール・ブランド」という付加価値が付くことも期待されます。

5 登録による規制

 ラムサール条約は、各締約国にそれぞれの国内法によって条約湿地を保全し、管理することを求めています。
 日本ではラムサール条約に登録される湿地は、あらかじめ国指定鳥獣保護区の特別保護地区、あるいは国立公園または国定公園に指定され、保全及び管理していきますので、ラムサール条約登録湿地となることによる新たな規制は発生しません。
 国内法に基づく、ラムサール条約湿地の一層の保全や賢明な利用の推進が期待されます。

※このほか、ラムサール条約等に関することについては、「ラムサール条約と条約湿地」(環境省)<外部リンク>をご確認ください。