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農作業の安全対策
更新日:2022年7月20日
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群馬県では春と秋の農繁期に併せ、農作業安全運動を実施し、農作業事故防止に取り組んでいます。
この時期は農作業が最も忙しく、トラクターやコンバインなどの農業機械を利用することが多いため、農作業事故の発生件数も多くなります。
そこで、安全で快適な農作業につとめ、農作業安全の推進に心がけることが大切です。
- 春の農作業安全運動期間:4月1日から6月30日まで
- 秋の農作業安全運動期間:9月20日から11月30日まで
運動目標:
- 傾斜地や路肩などの条件の悪い場所では、転落や転倒事故に注意する
- 作業の前には、必ず農業機械や作業所内の点検・整備をする
- 農業機械を利用するときは、作業に適した服を着用する
- 労災保険には農業者が加入できる特別加入制度があるので、万一の事故に備えて加入する
乗用トラクターの転倒横転実験から
農作業事故の主な原因
- 乗用トラクターの転倒・転落
- 歩行トラクターの転倒・転落
- 自走式農業機械からの転落
- 歩行トラクターによる挟まれ
- 乗用及び歩行トラクター、農用運搬車による交通事故
- 安全装備の一部取り外しによる接触
- 安全保護されていない危険部分への接触
- ロータリー、PTO軸等、作業部分への巻き込まれ
- 脚立あるいは施設内のハシゴからの転落
- 家畜、蛇、蜂等による受傷
- サイロ、貯蔵室内の酸素欠乏及び有毒ガス事故
- 熱中症
農作業にあたっての留意点
- 道路上を走行する場合、必要な運転免許を保有していること。
- 道路上を走行する場合、車両として必要な手続き(登録、車検、保険等)は済んでいること。
- 労災保険に加入していること。
- 健康管理に努めること。
- 健康保険証の保管場所は一定であること。
- 救急用品は揃っているか、期限切れしていないか確認すること。
- 携帯電話を身につけておくこと。
- 一人作業の場合、どこで作業しているかが家族に分かるよう、メモを残すこと。
- 緊急時の連絡体制を定めておくこと。
- 作業に適した服装であること。
- 安全帽、安全靴等防護具を積極的に用いること。
- 乗用型機械の乗り降り時にはステップを踏み外さないよう注意すること。
- 農業機械の取扱説明書をよく読み、理解していること。
- 農業機械には夜間反射マークを貼り、地域内の不安全箇所には危険回避のための標識を建てるなどの措置を講ずること。
- 作業開始前に当該作業に関わる危険を予測し、対応策を考えるような習慣を身につけること。
- 点検・調整時以外は、農業機械の安全装備を取り外さないこと。
- エンジンの停止方法を知っていること。補助作業者等にも、緊急時の停止方法を理解させること。
- 作業者の乗車位置以外の部分に作業者や子供を便乗させないこと。
- 整備用工具は1カ所にまとめて保管すること。
- 定期点検を実施すること、点検簿はきちんと保管すること。
- 1年に1度は認定整備施設で整備すること。
群馬県内における農作業死亡事故の発生状況
区分 | 平成23年 | 平成24年 | 平成25年 | 平成26年 | 平成27年 | 平成28年 | 平成29年 | 平成30年 | 令和元年 | 令和2年 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
件数 | 10 | 9 | 14 | 11 | 4 | 11 | 11 | 10 | 5 | 4 | 89 |
注:厚生労働省の人口動態調査・死亡小票等による(以下同様)
全国の農作業死亡事故の発生状況
区分 | 平成23年 | 平成24年 | 平成25年 | 平成26年 | 平成27年 | 平成28年 | 平成29年 | 平成30年 | 令和元年 | 令和2年 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
件数 | 366 | 350 | 350 | 350 | 338 | 312 | 304 | 274 | 281 | 270 |
農作業安全対策に役立つリンク集
- 農作業安全対策(農林水産省ホームページ)<外部リンク>
- 農業生産工程管理(GAP)の共通基盤に関するガイドライン(農林水産省ホームページ)<外部リンク>
※農作業安全関係の記述があります - 労災保険 農業者のための特別加入制度について(厚生労働省ホームページ)<外部リンク>
- 農作業安全関連(一般社団法人日本農業機械化協会ホームページ)<外部リンク>
- 熱中症予防情報サイト(環境省ホームページ)<外部リンク>
- 熱中症から身を守るために(気象庁ホームページ)<外部リンク>