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議第3号議案(平成30年3月20日)

白タク行為の容認を旨とした規制改革の自粛を求める意見書

 近年のネット社会を迎え、タクシー業界がスマホ配車等への取り組みを一丸となって進めている中で、平成27年2月に福岡で米国のウーバー・テクノロジーズ社が行った「ライドシェア実験」は、営業許可を受けずに自家用車で営業するいわゆる白タク行為を禁止する道路運送法に抵触する可能性があるとして、国土交通省より指導を受け、一ヶ月後に中止した事は記憶に新しいところである。
 さらに最近では、新経済連盟から、シェアリングエコノミーの成長を促す法的環境整備という名目の下、白タク行為を容認すべく、道路運送法の改正等について、政府の規制改革会議、国家戦略特区諮問会議等に対し要望・提案を実施している。
 この要望・提案は、国家の法令を遵守し、国民の安全・安心な旅客輸送サービスを提供している公共交通機関たるタクシー事業の根幹を根底から揺るがすとともに、与野党共同提案の議員立法により圧倒的多数の賛成の下成立した改正タクシー特措法の意義を著しく損なうものであり、断じて容認できないものである。
 よって、国においては、一部地域での交通弱者への取扱いを堅持しつつも、白タク行為の容認を旨とした規制改革を自粛されるよう強く要望する。

 以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。


 平成30年3月20日

群馬県議会議長 織田沢 俊幸

 衆議院議長
 参議院議長
 内閣総理大臣
 総務大臣
 国土交通大臣
 内閣府特命担当大臣
 (規制改革)
 内閣官房長官 あて