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特集 「野菜王国・ぐんま」の担い手 1

更新日:2017年11月7日 印刷ページ表示

 おいしくて新鮮なぐんまの野菜は、恵まれた自然環境や立地条件、そして生産者たちの日々の努力や工夫のたまものです。
 県内の消費者においしい野菜を食べてもらうため、また「首都圏の台所」として県外に自慢の野菜を届けるため、県や生産者が力を合わせて農業の振興に取り組んでいます。

県立農林大学校1年の皆さんの写真
県立農林大学校農業経営学科野菜コース1年の皆さん

ぐんまの野菜の強み

多彩な野菜を作れる

 本県では利根川水系の豊富な水や長い日照時間などの恵まれた自然環境を生かし、年間を通しておいしい野菜が生産されています。
 また県内各地に広がる耕地は、標高10メートル~1400メートルと標高差が大きいため、多彩な野菜を作ることができます。利根沼田・吾妻地域の中山間地・高冷地では夏の冷涼な気候を生かした野菜栽培が、中部・西部・東部地域の平坦地(へいたんち)では露地野菜に加え施設野菜の栽培が盛んです。

新鮮な野菜を届けられる

 本県は東京から約100キロ圏に位置し、高速道路網の整備が進んでいるため、採れたての野菜を新鮮な状態で東京などの大規模消費地に届けることができます。このような恵まれた立地条件も群馬の野菜の強みとなっています。
 27年における本県の野菜産出額は、北海道、茨城県、千葉県、熊本県に次いで全国で5番目です。県産農産物の生産量でも、15品目の野菜が全国で5位以内に入っています。

主な県産農産物の生産量における全国順位(27年)

主な県産農産物生産量の全国順位の表画像
出展:農林水産統計(農林水産省)※ヤマノイモ…ヤマイモなどの総称でナガイモやヤマトイモなどが含まれる

農業を取り巻く現状と課題

 国が27年に実施した調査によると、県内の農業従事者は減少傾向にあり、自営農業者のうち約70%が60歳以上と高齢化が進んでいます。
 今後、労働力不足は一層進むと考えられ、定年帰農者やU・Iターンにより農業を志す若者など、農業の担い手を確保しなければなりません。また高齢者が生産を継続できるよう、収穫作業の軽減や労働時間の短縮などの対策が急がれています。
 さらに、人口減少に伴う野菜の消費量の減少や、外食などの普及による外国産野菜の輸入量の増加などにより、国内外の産地間競争が激しくなることが予想されます。
 そのため、群馬の強みを生かしながら生産から流通、販売、消費に至るまでの競争力を強化する必要があります。

「野菜王国・ぐんま」に向けて

 県は野菜生産を農業振興の大きな柱に位置付け、産地育成・強化のための基本方針として「野菜王国・ぐんま」推進計画(28~31年度)を策定しました。この計画に基づき、県内で幅広く栽培されている品目(重点8品目)や、地域の特徴を生かした品目(地域推進品目)などを中心に戦略的に生産振興を進めています。
 また若者や女性など農業の新たな担い手や産地をけん引するリーダーの育成などに取り組み、活力ある野菜産地の実現を目指します。

地域で活躍する野菜生産者のさまざまな取り組みを紹介します。

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