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特集 子どもの居場所づくり1

更新日:2017年12月5日 印刷ページ表示

 子どもの健やかな成長には、大人や仲間と関わり合いながら、生きていくために必要な学力や生活力を身に付けることが不可欠です。
 そのため県では、どのような家庭環境であってもたくましく成長し自立する力を身に付けられるよう、子どもたちが地域で安心して過ごせる居場所づくりに取り組んでいます。

中之条小学校放課後子ども教室でジェスチャー遊びをする子どもたちの写真
中之条小学校放課後子ども教室でジェスチャー遊びをする子どもたち

子どもを取り巻く環境の変化

 核家族や共働き世帯の増加など家庭状況の多様化により、さまざまな事情で放課後や休日などを独りで過ごす子どもが増えています。
 そのような状況では、子どもが独りで食事を取る「孤食」や生活習慣の乱れ、他者とのコミュニケーション不足、学習の遅れなどさまざまな問題が起こりやすいといわれています。
 また子どもをサポートできる人が近くにいない家庭では、親も悩みを抱えやすくなっています。
 こうした問題に対して、家庭だけでなく地域の人が子どもと関わる「地域の子育て力」が求められています。

実態調査から分かった現状

 県内の子どもや家庭がどのようなことに困っているのかを調べるため、県は28年度に「子どもの生活実態調査」を実施しました。
 この調査では、学校や児童相談所、保育所の職員、主任児童委員など子どもや家庭を支援している人に、アンケートと聞き取りを行いました。
 また同年度に実施した「ぐんま青少年基本調査」や「ひとり親世帯等調査」の結果と併せて分析を行いました。
 その結果、親子の関わりの問題などが、子どもが自立するために必要な学力や基本的な生活習慣、集団生活に適応するための社会性、自己肯定感に影響を与えていることが分かりました。
 また生活に余裕がない親ほど、悩みや心配事を誰にも相談しない傾向にあることも分かりました。

父親とよく話をする子ども(小学5年生)の割合のグラフ画像
父親とよく話をする子ども(小学5年生)の割合

悩みや心配事の相談先のグラフ画像
悩みや心配事の相談先

子どもの居場所づくり

 調査の結果から、困っていても自ら支援を求めない家庭の子どもをどのように支援していくか、また悩みを相談せずに抱え込んでいる親にどのように情報提供をしていくかなどの課題が見えてきました。
 そこで県は、どのような家庭環境でもたくましく成長できるための「子ども支援」、地域全体で子育てを支える「親支援」、親子のつながりを確かなものにする「親子関係支援」の三つの視点による支援体制の充実を図っています。
 特に今年度から、家庭の事情により親が十分に関わることができない子どもが、地域で安心して過ごせる「子どもの居場所づくり」に重点的に取り組んでいます。
 子どもの居場所が発展し、親子ぐるみで地域と関わることができる親子の居場所になることで、親の支援につながることも期待できます。

 地域で行われている「子どもの居場所づくり」の活動を紹介します。

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