ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 群馬県の財政 > 平成26年第3回後期定例県議会 知事提案説明

本文

平成26年第3回後期定例県議会 知事提案説明

更新日:2014年12月2日 印刷ページ表示

 第3回後期定例県議会の開会に当たり、提案説明に先立ち、一言申し上げます。

 まもなく師走となりますが、国政においては、消費税率の引き上げをめぐって衆議院が解散され、慌ただしい年の瀬を迎えようとしております。
 一方、本県では今、世界遺産登録や高速交通網の一層の充実などの強い追い風が吹いています。県政運営に当たり、この時を群馬県発展の大きなチャンスと捉え、総合計画「はばたけ群馬プラン」を力強く推進して参ります。

 さて、今月8日から10日にかけて台湾を訪問し、トップセールスを展開して参りました。
 東アジア最大規模の国際旅行博覧会において、温泉や世界遺産等の本県の魅力をアピールするとともに、台湾オリンピック委員会及び台中市、彰化県幹部との会談を行い、本県への観光誘客についての協力や、経済分野での関係強化について、意見交換を行ったところであります。

 この一年を振り返ってみますと、県政においても、実に様々な出来事がありました。
 2月には記録的な大雪が県内各地を襲い、県民生活や本県経済に大きな影響を及ぼしました。
 多くの農業用ハウスが倒壊するなど、本県農業は、かつて経験したことのない甚大な被害を受け、現在も多くの農家が再建を目指して取り組んでおられます。県としても、一日も早く復興が図られるよう、きめ細やかな支援を続けて参ります。
 一方、今年は「午年」、まさに群馬の年であり、さらなる飛躍に向け、大きく歩みを進めた年でもありました。
 6月には「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界文化遺産に登録されました。加えて、富岡製糸場が、国の文化審議会で国宝にふさわしいとの評価を受け、県内初の国宝が誕生する運びとなったことは、誠に喜ばしいことであります。
 また、「ゆるキャラグランプリ2014」では、本県のマスコットキャラクター、ぐんまちゃんが見事1位に輝きました。
 多くの県民が本県の魅力を再認識するきっかけとなるとともに、「群馬」を全国に強く発信することにより、本県の知名度向上にもつながったと考えております。

 安倍総理大臣は、来年10月に予定していた、消費税率の10%への引き上げを延期する方針を示しました。
 消費税率引き上げは、国・地方を通じた厳しい財政状況の中、社会保障の安定財源の確保を図るために行うものですが、4月以降の消費動向や、円安の進展による原材料価格の高騰等の経済情勢を踏まえ、低所得者や中小企業等に配慮した結果であると受け止めております。
 社会保障の充実・安定化と財政健全化は、同時に達成しなければならない大きな課題であります。
 国においては、社会保障制度と財政の将来像を改めて示すとともに、経済対策にも、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。
 県としても、関係機関と連携し、円安対策に取り組むとともに、引き続き、予算を効果的・効率的に執行することにより、県内景気を下支えして参ります。
 それでは、本日提出いたしました、議案の大要について、御説明申し上げます。
 今回の提出議案は、予算関係8件、事件議案14件の合計22件であります。

予算関係

 はじめに、予算関係であります。
 一般会計の歳入歳出補正予算は、人事委員会勧告に基づく給与改定に伴う増額や、医療・介護サービスの提供体制を充実・強化するための基金造成、ウィルス性肝炎患者等に対する検査費の助成などであります。
 補正予算総額は、43億7,687万円であり、現計予算と合算いたしますと、補正後の予算額は、7,360億4,375万円となります。

 債務負担行為の補正は、中小企業向け工事の発注時期を平準化するための「ゼロ県債」や、県有施設の指定管理者の指定に関するものなど、翌年度以降に期間が及ぶ契約を締結しようとするものであります。
 このほか、企業会計において、給与改定などの所要の補正を行うこととしております。

事件議案

 次に、事件議案のうち、主なものについて申し上げます。
 第155号議案は、絶滅が危惧される希少野生動植物の保護を図ろうとするものであります。
 第157号議案及び第161号議案は、職員の給与改定等を行おうとするものであります。

 以上、提出議案の大要について御説明申し上げました。
 何とぞ、慎重御審議の上、御議決くださいますよう、お願い申し上げます。