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伊勢崎宮郷地区工業団地造成事業第1種事業環境影響評価方法書に対する意見

更新日:2011年3月1日 印刷ページ表示

1 大気環境について

(1)最寄りの伊勢崎地域気象観測所は、移設から12年半しか経過していないため、過去の気象状況については、近隣の地域気象観測所の観測記録を考慮することも検討すること。
 同時に、伊勢崎地域気象観測所の観測記録については、計画地と地理的環境が異なることを踏まえた上で参照すること。また、平均値だけでなく、観測開始以降の極値も参考にすること。

(2)供用開始後、施設から発生するおそれのある低周波の騒音・振動調査の実施について検討すること。

(3)計画地は住居地が隣接していることから、工事中に発生する騒音、振動、排水及び粉じんについて十分に配慮すること。

2 水環境について

(1)水生生物への影響をより広範に把握するため、例えば利根川への排水放流地点の上下流地点を含めるなど、調査地点について再検討すること。併せて、水質調査は水生生物調査と同一地点での実施を検討すること。

(2)計画地内を流下する農業用水路・排水路について、下流農地への用水確保の必要性があり、適切な切り回し計画が必要と思われるので、関係土地改良区及び水利組合と十分協議すること。

3 生物環境について

 計画地は、県内では貴重なシギ・チドリ類を含めた渡り鳥(特に水鳥)の県内有数の生息地及び中継地になっている。鳥類の調査時期については、例えばシギ・チドリ類の把握に適した7~9月を含めるなど、再検討すること。

4 人と自然との触れ合いについて

(1)緩衝緑地の造成にあたっては、在来種で現地の自然環境になじむ樹種を選定・植栽するとともに、緑の連続性(ネットワーク)を考慮して、魅力ある緑地の整備に努めること。

(2)「神社の森」は歴史文化系景観資源として重視されているが、計画地に隣接して倭文神社がある。景観への影響を予測するにあたっては、こうした隣接地の景観も配慮した上で実施し、景観への影響をできる限り軽減するよう努めること。

(3)計画地には周知の埋蔵文化財包蔵地(東上之宮遺跡)があるので、埋蔵文化財の取扱いについて、伊勢崎市教育委員会と十分協議すること。

5 環境への負荷について

 計画地の現況は優良農地であるが、その農地が開発によって減少し、代わって新たに緩衝緑地が造成されるにあたり、植物による二酸化炭素の固定量の増減について試算し、当該固定量の減少をできるだけ少なくするように努めること。

6 その他

 群馬県環境基本計画との整合性について検討し、準備書に反映させること。