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環境白書の刊行にあたって

更新日:2013年10月25日 印刷ページ表示

 私たちのふるさと群馬は、尾瀬に代表される貴重な生態系、県土の3分の2を占める緑豊かな森林、利根川を軸とする多くの清流など、変化に富んだ美しい自然を有しています。私たちは、この豊かな自然の中で暮らしを営み、快適な生活を実現してきました。
 しかし、社会経済活動の変容とともに環境への負荷が増大し、地球温暖化や生態系の喪失、大気汚染や水質汚濁、廃棄物の不法投棄などの幅広い問題への取組が求められています。また、微小粒子状物質(PM2.5)や、ホルムアルデヒドによる利根川水系での水質事故などの新たな問題も発生してまいりました。

 また、木材価格の低迷により林業の衰退が長期化する中で、林業を担う山村の過疎化・高齢化が進行し、奥山や里山が荒廃していることも深刻な問題です。
 森林の荒廃は、洪水や土砂災害の危険性を高め、私たちの安全・安心にも重大な影響を及ぼし、さらに、シカやイノシシなどの野生鳥獣による農林業の被害の拡大を招いています。
 県では、このような状況に対応するため、平成26年4月から「ぐんま緑の県民税」を導入することとしております。大切な森林を守り、育て、次世代に引き継いでいくため、森林整備など必要な施策にしっかり取り組んでまいりますので、県民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げます。

 環境問題は、私たちの日常生活と密接に関わっています。一人一人が環境への負荷を減らすライフスタイルへと転換し、美しく豊かな自然環境に恵まれた「ふるさと群馬」を未来の子どもたちに引き継いでいくため、県民の皆様の参加と協働のもと、今後も取り組んでまいります。
 この「環境白書」は、本県の環境の現状や環境問題の解決に向けた取組についてまとめたものです。この冊子を多くの方に御覧いただき、群馬の自然のすばらしさや環境問題に対する理解を一層深めていただければ幸いです。

 平成25年9月

群馬県知事 大澤正明

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