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特集3 尾瀬入山口交通環境整備事業

更新日:2015年3月21日 印刷ページ表示

1 尾瀬の現状と入山口の課題

 尾瀬では、特定の時期や特定の入山口へ利用者が集中する傾向が続いており、中でも群馬県側の鳩待峠入山口への一極集中が顕著です。これら利用集中の緩和や、尾瀬国立公園の多様な魅力をゆっくり楽しむ回遊型・滞在型の利用を促進するため、入山口のあり方の見直しがすすめられています。

2 入山口でのあらたな取り組み

 群馬県では、尾瀬関係者の協力のもと、あらたな取り組みをすすめています。

(1)大清水~一ノ瀬間への低公害車の試験運行

 平成23~25年度に実施した「尾瀬らしい自動車利用社会実験」では、通常は緊急・管理車両のみ通行可である大清水~一ノ瀬間において、数日間低公害車(※注)を実験運行し、入山者に乗車してもらいました。アンケートを実施したところ約95%の方から「将来、この区間に低公害車両が運行されれば利用したい」との回答を得ました。
 この結果を受け、低公害車両の本格運行の早期実用化を図るため、平成26年度は地元交通事業者による低公害車両の試験運行を70日間にわたって実施する予定です。

(2)鳩待峠における静かな入山口整備

 通常、登山口のすぐ近くの第1駐車場まで車両が入っている鳩待峠では、平成23~25年度の社会実験期間中は、国立公園の入口にふさわしい静かで落ち着いた雰囲気の入山口をめざして、第1駐車場への車両の乗り入れ台数をできるだけ減らす取り組みを行いました。その取り組みは高く評価され、利用者アンケートでも約80%の方から第1駐車場の車両乗り入れには何らかの制限が必要との回答が寄せられました。
 それらをふまえ、将来的には第1駐車場へのすべての車両乗り入れを制限することをめざすこととし、その準備として土地管理者の協力を得て、今年度は鳩待第2駐車場の環境整備を行うこととしています。

(※注)低公害車:窒素酸化物(NOX)や粒子状物質(PM)等の大気汚染物質の排出が少ない、または全く排出しない、燃費性能が優れているなどの環境性能に優れた自動車です。(「低公害車ガイドブック」環境省・経済産業省・国土交通省より抜粋)

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