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群馬県学校保健審議会令和4年度開催結果について

更新日:2023年4月4日 印刷ページ表示

1 日時

令和5年3月10日(金曜日)14時00分~15時30分

2 場所

群馬県庁舎28階 281-B会議室

3 出席者

(1)委員(16名中14名出席)

​須藤 英仁 群馬県医師会会長

今泉 友一 群馬県医師会理事

長谷川 憲一 群馬県医師会(榛名病院院長)

村山 利之 群馬県歯科医師会会長

田尻 耕太郎 群馬県薬剤師会会長

大津 豊美 群馬県PTA連合会常任理事

清水 威 群馬県高等学校PTA連合会副会長

西田 知子 群馬県小学校長会会員

桑原 靖一 群馬県中学校長会副会長

中村 清志 群馬県高等学校長協会副会長

清田 和泉 群馬県特別支援学校長会副会長

高橋 洋子 群馬県養護教諭会会長

坂本 明美 群馬県学校栄養士会会長

(中川 恵美) (群馬県学校栄養士会副会長)…代理

滝沢 琢己 群馬大学大学院医学系研究科教授

 ※ 欠席委員

吉川 真由美 群馬県市町村教育委員会連絡協議会 代議員

森瀬 敦子 群馬県学校保健主事会会長

(2)幹事

​小林 謙五 福利課長

栗本 郁夫 学校人事課長

春田 晋 義務教育課長

天野 正明 高校教育課長

町田 英之 特別支援教育課長

中村 多美子 健康福祉部感染症・がん疾病対策課長

浅見 成志 健康福祉部食品・生活衛生課長

石田 圭吾 健康福祉部健康長寿社会づくり推進課歯科部長

佐藤 浩司 こころの健康センター所長

橋 憲市 健康体育課長

(3)事務局

​健康体育課職員 7名

福利課職員 1名

4 配付資料

  • 次第
  • 座席表
  • 学校における感染症対策等について
  • 学校におけるアレルギー疾患対策について
  • 令和4年度熱中症発生状況について
  • 学校における心臓検診・腎臓検診について
  • 令和3年度学校保健統計調査の結果について
  • 薬物乱用防止教育及び性・エイズ教育の推進について
  • がん教育について
  • 教職員の精神保健等について
  • 群馬県学校保健審議会規則
  • 群馬県学校保健審議会委員・幹事名簿

5 報告事項

(1)事務局説明

1 学校における感染症対策等について

 事務局説明

 令和4年度の新型コロナウイルス感染症対策については、各学校では、学校医から指導や助言をいただきながら、県教育委員会では、文部科学省の通知を踏まえ、群馬県学校医会の先生方や健康福祉部局と協議しながら対応してきた。

 資料1「県立学校における新型コロナウイルス感染症発生状況」は、昨年3月からの直近1年間において県教育委員会に報告のあった県立学校の陽性者数及び学級・学年・学校閉鎖数である。陽性報告者数を見ると、8月と12月に山があり、学級閉鎖等の数は、夏休み期間の8月を挟む7月と9月から12月にかけて大きく増加している。県教育委員会では、令和4年4月から、各県立学校における学級閉鎖等の状況について、県医師会に情報提供を行い、県医師会と連携しながら感染防止に努めた。

 令和4年度は、新型コロナウイルス感染症に加え、インフルエンザの流行も見られた。結核や麻(ま)しん・風しん、食に係る感染症等も含め、引き続き、学校に注意喚起を行っていきたい。

 新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、県教育委員会としての新たな対応方針を定めるため、学校保健審議会・感染症対策専門委員会に検討を依頼する予定である。

2 学校におけるアレルギー疾患対策について

 事務局説明

 令和4年度アレルギー疾患に関する状況調査によると、アレルギー疾患を有する者の割合は、小学生が34.8%、中学生が39.2%、高校生が43.0%と、年齢が進むにつれて増加している。また、アレルギー性鼻炎及びアレルギー性結膜炎についても、年齢が進むにつれて増加している。一方、気管支喘息やアトピー性皮膚炎については、年齢が進むにつれて減少している。令和4年度における食物アレルギーのある者の割合は、年齢が進むにつれて減少しているが、小・中学校、高等学校における過去5年間を見ると、食物アレルギーのある者の割合は、全ての学齢において年々増加している。

 令和4年の1年間における食物アレルギー・アナフィラキシー発症状況について、県教育委員会に36件の報告があり、その内、学校生活管理指導表の提出のない児童生徒の発症は13件であった。「発症時間帯別件数」では、昼食以降が多く、昼食後の運動で発症した事例は12件あった。「月別発症件数」では、6月が8件、9月と10月がそれぞれ6件、「学年別発症件数」では、小1が7件、小2が6件あった。こうした中、学校や医療機関で活用いただけるよう、現在、食物アレルギー対応マニュアルの改訂作業を行っている。

3 令和4年度熱中症発生状況について

 事務局説明

 令和4年6月末から熱中症警戒アラートが数多く発表され、県内では気温40℃を超える日もあり、令和4年4月から令和5年1月の熱中症の報告は167件であった。

 熱中症に対する教職員や保護者の知識や意識が高まり、軽微な症状でも受診をしていることから、報告件数が増加している。また、各校の緊急体制が整備され、医療機関受診や救急搬送の対応が迅速に行われている。

4 学校における心臓検診・腎臓検診について

 事務局説明

 児童生徒の健康診断は、関連法令等に基づき、県医師会及び群馬県健康づくり財団のご協力を得て実施している。心臓検診における一次検診の判定は、県医師会主催の児童生徒心臓検診判定委員会において行っていただいており、心疾患等の早期発見・早期治療につなげている。

 二次検診等の必要がある児童生徒のうち、約1割の児童生徒は未受診である。

 腎臓検診における二次検診等受診率は、学年が上がるにつれて下がる傾向が見られる。特に、高校生の二次検診受診率は55.6%と半数近くが未受診となっている。

 群馬県学校保健会「児童生徒腎臓疾患対策委員会」及び「同心臓疾患対策委員会」において、健康診断の現状や診断結果等、課題等について検討いただいている。

5 令和3年度学校保健関係調査の結果について

 事務局説明

 毎年、国が全国の学校から抽出し実施する学校保健統計調査について、令和3年度に県内の学校160校を対象に調査を実施した。

 肥満傾向児(肥満度20%以上)は、全国と比較すると、男子は全ての年齢において、女子は15歳を除く全ての年齢で全国平均を上回っている。次に、痩身傾向児(肥満度-20%以下)は、男女ともに全国平均を下回る年代が多くなっている。

 本県では、平成29年に「小・中学校における生活習慣病予防対策基本方針」を策定し、県内の小・中学校で保健・食育・体力向上などの取組を充実するとともに、医療機関と連携して高度肥満児のフォローアップを行っている。

 裸眼視力1.0未満の者の割合は、年齢が進むにつれて高くなり、全国と同様の傾向である。特に中学校では、年々増加傾向にある。5年前と比べて、いずれも割合が増加している。要因としては、パソコンやスマートフォンの普及と長時間使用、学習時の姿勢や照度などの影響が考えられる。

 本県のむし歯のある者の割合は、全国に比べて高い傾向にあるが、その割合は、年々減少傾向にある。17歳の歯肉に炎症所見を有する者の推移についても、同様である。

 コロナ禍により、学校における歯科保健指導は控えられていた。

6 薬物乱用防止教育及び性・エイズ教育の推進について

 事務局説明

 薬物乱用防止教室については、中学、高校については年1回必ず開催することとし、小学校については開催に努めることとしている。令和3年度の薬物乱用防止教室開催率は、小学校と高校では、前年度を上回る結果となった。

 性・エイズに関する教育の推進について、グラフは、過去3年間の学校における命・性・エイズ講演会の開催率の推移である。令和3年度の開催率は、小学校は59.3%、中学校は67.9%、高校は98.3%となっており、令和2年度と比べ増加した。

7 がん教育について

 事務局説明

 がん教育については、平成26年度から国のモデル事業として「がん教育総合支援事業」を開始し、本県の取組も令和4年度で9年目となった。令和4年度の取組では、がん教育に関する協議会及び検討委員会において、がん教育の計画やその進め方について検討したほか、小・中・高校の教職員並びに外部講師を対象とした研修会を開催した。また、実践推進校である前橋市立大胡小学校、同大胡中学校及び県立前橋東高校において、がんについての正しい知識やがん患者への理解と共生について考える授業を行い、アンケートを行った結果、「がん教育は、健康な生活を送るために重要だ」と答えた児童生徒の割合は、全体で81%から91%と増加した。

(7)教職員の精神保健等について

 事務局説明

 「精神保健審査会」は、精神疾患による1か月以上の長期病気休職者等に対して、教育長からの諮問に基づき、復職及び職場復帰訓練の適否等について審査している。審査会の開催回数は年6回、必要時、臨時審査会を開催。委員は精神科医師3名・行政医師1名・公立学校長の代表4名で、それぞれの専門的立場から審議いただいている。

 復職審査の時には、学校長の出席を依頼しており、学校長から説明していただく職場復帰訓練の様子が、直接審議に反映できるようになっている。また委員の皆様から、職場復帰にあたって、各職場で配慮すべき事項や、病気の特徴、体調を確認する際の視点など、具体的にアドバイスいただいており、復職の可否審査だけでなく、休職防止に努めているところである。

 審査結果の推移について、延べ件数は、令和元年度以降年々増加傾向にある。

 令和3年度については、実人数91人、審査延べ件数は209件であり、審査会1回あたり平均35件の審査をしていただいた。実人数91人中、令和3年度末までに復職された方が41人(45%)、退職された方が16人(17.6%)、療養を継続している方が34人(37.4%)だった。また、令和3年度末に療養継続の34人中、18人は、今年度1月末までに復職されているので、現時点での復職率は、59人/91人(64.8%)となっている。

 令和4年度は、昨年度を上回る件数を審議いただいおり、実人数104人、延べ審査件数267件の審査見込みとなっている。

 メンタルヘルス不調により長期療養された教職員の約3割が退職している現状があり、休職した職員が円滑に職場復帰し、その後も就労が継続できるように、復職後の支援体制の充実に向けた取組が課題である。

(2)補足説明

 委員発言

 アレルギー患者は、罹患率だけでなく、重症者も増えている。給食の後に起こることが多くあり、群馬県ではピーナッツ、ソバは、給食でなるべく出さないようになっている。近年、クルミのアナフィラキシーが非常に増えてきている。クルミは表示義務化されることになったので、食物アレルギー対応マニュアル改訂委員会の中では、クルミ、カシューナッツ等も給食で出すのを控えたらどうかという意見もあった。

 学校では、アレルギーがある方に関しては十分に対策がされている印象だが、学校で初めて症状を呈するお子さんがいる。そういったケースに対して、もう少し対策が必要ではないかと感じている。

 コロナについては、特に12月はかなり厳しい状況だった。学校でもコロナの対策が大変だったと思うが、幸い群馬県では、学齢期のお子さんで重症の患者さんは出なかったのは不幸中の幸いと思う。

 委員説明

 令和4年4月から、学級閉鎖等の状況についての情報提供が県医師会に行われたが、この情報はとても助かった。全県的に情報を得ることができてよかったと思う。各市町村からも小中学校の情報提供が医師会に行われるようになり、どのように子供たちが感染しているかということについて多くの医療機関がその情報を利用できることになった。来年度も、もしこのような状況があった場合には、ぜひ続けていただきたい。

 心臓検診、腎臓検診について、前年と比べて受診率、心臓検診の二次検診受診率が低いとのことであった。また、以前から二次検診医療機関はなかなか受診しづらい、土曜が休診であり平日は通えない、普段診て貰っている先生は、二次検診の病院になっていないなど、すでに県民の皆さんからの指摘もあったので、二次検診病院を拡充し、現在は17医療機関であるが、来年度からおよそ74医療機関に増やせる見通しが立った。

 もう一点、心臓検診は12誘導が望ましい方法だが、4誘導の簡易検査が主に行われている。現在12誘導検査は、高校1年次に実施されているのみであるが、小学校1年及び4年時、中学校1年時にも拡大したい。

 最近、地域によっては心電図の電子化が考えられている。今後は、AIを導入して心電図の効率化を考えていくことも必要だろう。

 腎臓検診も、2次検診の受診率が前年比3%程度下がった。検診を受けてくださいと、ご家族の方に伝えていただきたい。

 肥満傾向児について、県の生活習慣病予防対策検討委員会があった。小学校12%、中学生23%の肥満があるが、学校での個別の働きかけは、コロナ禍でなかなか大変だったという意見があった。また、学校を統廃合をすると、スクールバスを使うケースが多く、ドアツードアで学校に行けてしまうので、登下校時の運動量がなくなってしまうことも、肥満が増える要因の一つとなっている。全国平均や東京都と比較しても、群馬県は肥満傾向児の割合が高い。昼休みを利用して運動することは、肥満を解消する一つの方法であるが、食後の運動で起こるアナフィラキシーの発症が懸念される。肥満に対して、危機管理を感じていない、理解がないご家庭への支援方法が開発されていない。

 委員発言

 私のところは、高齢者施設、一般の救急病院だが、今回の第8波は明らかに家庭内感染だった。家庭内で感染したお母さんが介護の仕事をしているとその方が勤務する介護施設でクラスターとなる図式がはっきりした。

 そういう点で、どこの学校で流行しているかというのは、非常によい情報だった。しかし、全県でそのような情報共有をしていたかというと、地域によって差があったと思う。これは、最初の段階でコロナの風評被害とかそういうのがあったからだと思う。

 5月8日から、コロナはインフルエンザと同じ位置付けになるので、情報について学校現場からしっかり出していただきたい。

 幹事発言

 コロナの感染症のことについて伺いたい。未就学児、もしくは小学校、中学校、高校の児童生徒で、統計的に亡くなった方がどのぐらいいるのか、それから積極的な治療を必要とした人たちがどのくらいいるのか、教えてもらいたい。

 委員発言

 コロナ感染症の重傷者が発生すると、大学病院や小児医療センターに来られるが、大学病院では、重症者も亡くなったお子様もいない。小児医療センターで1名、脳症で入院された方がいる話を聞いているが、その方の転帰はどうだったかは分からない。

 全体の感染者数は把握していないが、重傷者に関して若干名だと思う。

 委員発言

 教職員のメンタルヘルスについては、全体の病気の中で精神疾患による休職者が、全国平均は70%位で、群馬県は若干少ない。有意差があるかまでは分からないが、精神疾患で休む方は多い。群馬県でも、決して少なくない形で推移している。コロナの関係も多少あったかと思うが、このところ精神疾患のために休まざるを得なかった方は、増えていると思う。それに対する対策も必要だが、各校種別の在職者数に占める精神疾患は、群馬県の場合、特別支援学校の数は全国的に比べて若干少ない。私の印象では、今までは、精神疾患になることで、特別支援学校に配属されるという例があったかのように思う。今は、何でもない方が、特別支援学校に配属されることによって、病気になってしまうという例が目立つように思う。特別支援学校は、それなりの雰囲気があって、あまり慣れてない先生が、突然異動すると、父兄や生徒の対応等色々なことで苦労して、病気が出てきてしまうということがあると思う。年代別に見ると、若い人の数が増えており、少し目立つように思われる。適応障害の方が多いということだったが、先生方の中で、発達に課題のある方もいらっしゃる。成績は比較的良いが、学校現場に出るといろんな点で自分が考えたことと違ったことが多くて、悩んでしまう。真面目な先生ほど悩みが多い。それを支える体制がきちんとできているが、新型コロナもあり、十分に支えきれなかったのではないかと思う。若い人だと、必ずしも典型的なうつ病という形ではなくて、適応障害という形で症状が出てくる方があったのではというのは、先ほどご説明があったとおりだと思う。そういったことで、去年から今年にかけて、審査件数が多くなっており、実際に休職者数も増えていると思う。審査の時間が限られている中、審査件数が多すぎて、十分にシェアできていないということがあり、どのようにするかまた選択が必要かと思う。

 先生方が健康でないと、子供さんにもいろんな点で影響が出てくるので、先生達をきちっと支える体制は大事だと思う。子供さんも実はいろんな疾患がある中で、子供さんの精神的な問題をきちっと捉えて、特に自殺率がこの時期高いので、しっかりとした対策をするということは大事だが、先生が健康でないと防げない。

委員発言

 職場ではストレスチェックを行っていると思うが、その辺のところとの兼ね合いはいかがか。

 事務局発言

 ストレスチェックについては、県教育委員会では、県立学校と事務局のすべての職場において行っている。特別支援学校にストレスを感じている方が多いということは把握している。

委員発言

 私の小学校4年生の息子のここ3年間の経緯を見てきて感じたことは、世の中全般がストレスを受けて普通ではなかった。患者さんの様子も3年前と比べると、やはり我慢できない、待てない方がいて、不安症など、いろんなことがストレスで起こっている。物理学でエネルギー不滅の法則を習ったが、それをストレスに置き換えると何処かにしわ寄せが行く。先ほど会長がおっしゃったとおり、先に第8波の影響が間違いなく子供から家に及び、そのストレスが子供から学校にということで、その結果、担任の先生のストレスへの影響は相当なものがあったと感じている。先生のストレスに対して思いやる気持ちがないといけない。社会の誰かがそれをケアして、考えていくというのを考えなければいけない。そういう意味ではこの場にいらっしゃる方が、その辺を自分のこととは別に思っていただかないといけない。

6 意見聴取

 委員発言

 コロナ禍においては、受診控えと同じように、学校で給食後の歯磨きをしないほうがいいという意見があったが、口腔ケアは非常に大事。注意深く行えば良い。学校現場では、流しが足りないという話がたくさん出ているので、よろしくお願いしたい。

 歯周疾患が増えてきており注意が必要。健康寿命の延伸と歯周疾患等は非常にタイトな関係にあるため、引き続き口腔ケアの推進をお願いしたい。

 委員発言

 スマホは子供も結構持っていると思う。視力の低下についてスマホとの関連が出てきたが、聴力の問題も気になる。スマホにイヤフォンをつけて小さい頃からずっと大きな音を聞いていると、何らかの形で難聴になると考える。実態調査等について検討いただきたい。

 委員発言

 薬物乱用防止教育の充実について、学校薬剤師会では、薬育ということで、薬の正しい使い方、関わり方という内容でいろいろな資料を用意している。オーバードーズっといって、薬局やドラッグストアで買える薬をたくさん飲むと、多幸感が得られる、気持ち良くなれるといったことがSNS等で拡散しているようだ。

 薬の正しい使い方を小さい頃から学んでいれば、間違った使い方をしないので、そこに力を入れたいと思っている。学校薬剤師はどの学校にもいるので、サポートできる。ぜひ活用していただきたい。

 もう1点、熱中症について。暑いときに体育館で測定すると、暑さ指数は、必ず高い数値になり運動はするのは厳しい。先生にお伝えすると、部活が成り立たないと言われる。学校現場での対応等、情報があれば教えていただきたい。

 委員発言

 保護者の立場からお話をさせていただく。中学3年生の娘は、入学時からずっとマスクをつけての学校生活だった。そのことが心身にどういう影響を与えてきたかは、気になるところである。夏場の熱中症対策との兼ね合いも心配だったが、学校保健委員会等で保護者も交えて話合いが行われ、臨機応変に学校には対応していただけた。今後マスクを外しても良い状況になった時に、心理的な不安やマスクが日常化したことで、マスクを外せない子供たちが出てくると思う。そのときに、大人は子供たちに寄り添い、不安を取り除くことが必要になってくると思う。

 今、学校や家庭で気にかかっていることは、子供たちが日常的にメディアを使う時間が増えていることである。それにより生活リズムが乱れる、睡眠時間が十分とれない、朝食を食べない、視力が低下するなど、成長期の体に良くない影響を及ぼしているのではないか。メディアに依存しがちになり、感情コントロールができなくなったり、現実の社会と関わりを持てなくなったりするケースもあると聞いている。今年度、娘の学校では、メディアルールを見直した。「見せない・見ない」ではなく、時代に合うように改定した。家庭でも話し合い、各家庭に合ったメディアルールを作った。

 学校側の指導だけでは難しく、家庭の理解が必要で学校と連携しながら子供たちが自分のために、メディアを使いこなせるようなサポートができればと思っている。

 委員発言

 今年、高校を卒業した生徒たちは、高校入試からちょうど3年間、コロナ禍の真っ只中を生活してきた。最初の頃、感染症拡大対策ということで、旅行も文化祭も集団で集まることも中止。分散登校も行われた。オミクロンになってからは、子供から家庭、家庭から施設ということで、子供の方は重症化せず、少し風邪をひいたぐらいの症状で終わったりすることも多かったようであるが、家庭内感染により感染した親を経て介護施設で重症化して感染が拡大してしまうというリスクがあり、やはり社会として制限せざるを得なかったと思う。コロナは恐らくなくならないと思うので、学校行事全般をこれからどのようにしていくのか。今までの重症化率、感染拡大も含めて検証して欲しい。

 委員発言

 コロナの影響として、保護者や地域の方がお互いに交流する機会が少ないために、周囲の方々と関係を持つといった経験が少なくなっている。きちんと説明すると保護者には納得してもらえるが、子供の話から自分たちで想像を膨らませ、怒りが全て学校に向いてくるときがある。

 メディアの関係では、一部のゲームソフトに小学校3年生ぐらいから興味を持つことが多く、ヘッドホンをしてチャットで会話をする。その会話の世界が現実の世界と混在していて、僕はいじめられていると思い込み、親に話すと仮想空間でのことが学校であった出来事ということになる。その辺は親子でのケアが必要だと感じている。

 委員発言

 熱中症の件について。暑さ指数測定器で暑さ指数が31になったら運動を止めている。特に体育館は31に達しやすい。それぞれの部で顧問が測定器を持って部活動をしているが、31になれば一度止めて空気の入れ替えをする。児童生徒は塩分チャージのタブレット等を定期的に口に入れ、水分補給をこまめに取るほか、休憩時間を設けている。体育館は、特に意識して対応している。

 マスクについて。外せない子には、教員の方で子供に寄り添った対応をする必要があると思う。例えば卒業式が来週の月曜にあるが、入退場と証書授与のときも含め基本的にはマスクを外し、校歌などを歌うときは、マスクを着用しましょうとする予定。今後、マスクは取って良いとなるが、コロナになる前からマスクを外せない、顔を出せない子もいるので強制するようなことはしない。

 コロナ禍で、学校行事をどうしていくかという話があった。例えば体育大会などは、半日で終わりにしてご飯を食べて帰る、あるいは表彰は体育館の中で行う、そんな形になっていたと思う。これまではコロナ禍でできない学校行事等があったが、今は、コロナ禍になっても時間の短縮をする等工夫をしていくという考えが、各学校の流れになっていると思う。

 委員発言

 学校としては、子供たちの学びを止めないことを最優先として、色々なことに取り組んできた。例えばICTを活用して授業をオンライン配信する等行っている。また、生徒の健康状況報告はオンラインでしてもらっている。各クラスがどういう状況かを養護教諭を中心に把握して、学校医さんと相談しながらできるだけ早めに対応している。部活動も含め学校全体の活動が止まらないように工夫をしている。保護者への情報提供もICTを使用し、情報共有している。

 熱中症対策としては、例えば夏の服装の変更、ポロシャツを導入する等、生徒が熱中症にならないような工夫をしている。また学校行事についても、5月や6月で30度を超えるような時もあり、そういう時期に実施してきた行事をフレキシブルに移行したりして、できるだけ生徒の活動を止めないように工夫している。

 高校全体に当てはまると思うが、今年卒業した子供たちは、入学と同時に学校が閉鎖になり、本来なら4月、5月に経験すべき、各学校の導入部分のところが欠落して、急に学校へ来て、高校生として活動せざるを得なかった。そういうことに対するケアとして、スクールカウンセラー等を活用しできるだけ悩みに対応できるように、保護者の方々に対しても相談の機会を得ながら何とか対応しているところであり、相談の件数は増えている。

 委員発言

 特別支援学校においても、心の健康がとても大切である。特別支援学校には五つの障害種があって、どの障害児においても心が安定していて、穏やかに生活できるということがベースになっている。しかし、中には不安や悩みを抱え、疑似年齢を持つ生徒や嫌なことがある時にうまく言葉で表せないために激しい行動となってあらわれる生徒がいる。また、精神疾患があって、毎日服薬している児童生徒も多くいる。そのために、児童生徒の様子をよく見て、普段と少しでも変わったところがあったらすぐに対応するということを大切に、日々の教育活動を行っている。

 子供たちの心身の健康について話題になっていることは、性に関する指導である。本校は知的障害の学校であるが、知的障害のある児童生徒は人との距離感がわからなかったり、人と望ましい関わり方がわからなかったりするところもある。高等部を卒業するとすぐに始まる社会での生活に向けて、それらのことを系統的に指導していく必要がある。そこで、性に関する経験をまとめた表を作成して、体の理解や人間関係、公共のマナーなどについて、一人一人の到達度を確認しながら、学習できるようにしている。また性・エイズ講演会や命を育む講座も行っている。子供たちの健康問題の課題の解決に向け、養護教諭とのティームティーチングによる性に関する指導や特別支援学校における性に関する教育の重要性について職員研修を行っている。

 委員発言

 私が所属している小学校では、コロナ禍で外に出て遊ぶという経験が少なくなり、けがをする児童やちょっと転んだだけで骨折してしまう子も増えた。また、持久走の練習では、自分の体力がどのくらいあるのか分からず、頑張りすぎて気持ちが悪くなってしまい、次の授業が受けられないという子も今までよりも増えている。

 心身の健康について、特に問題になっているのは、群馬県の肥満傾向児童の割合が全国平均を上回っており、その中でも前橋市は肥満傾向の子が多い。さらに私の地域の学校は前橋の中でも上位である。家から学校が遠く人通りも少ないので、保護者が車で送迎することがとても多い。そのために、肥満が他の地域より多いのではないか。こういった課題の解決に向けて、2時間目が終わった後の20分間の休み時間に外で遊ぶように、学校全体で声掛けをしている。

 肥満については、希望者を対象に養護教諭が身体測定の結果をもとに、肥満傾向にある児童に対して、個別指導なども行っている。

 委員発言

 本校は、四つの中学校が統合し、今年度新たにスタートした学校であり、約半数近い生徒がスクールバスで通学している。一番遠い生徒は1時間近く、バスに乗っての登下校となっている。統合前から身体の面では、スクールバスにより運動する機会が減少し体力の低下、肥満の増加が心配されていた。その課題を解決する一つの方法として、今年度、清掃の時間をふた班に分けて、ひと班は清掃の班、もうひと班は体力向上の班として、週ごとに変えて取り組むようにしている。時間は20分と僅かだが、校庭や体育館でマラソンや縄跳びなどをしており、運動が得意でない生徒は無理のない範囲で、散歩やストレッチをするだけでも良いとしている。体を動かす時間を確保することにより、特に部活動を引退した3年生にとっては、ストレス解消にも繋がっていると思うが、肥満の解消までには至っていない。またICTの普及により、視力の低下や長時間使用による生活習慣の乱れも問題になっている。さらにコミュニケーション不足による人間関係のトラブルも見られる。心の面では、統合に伴い人間関係がうまく築けず、不登校傾向生徒が増加してしまうのではないかという心配もあったが、実際は少なかったように思う。人間関係が固定化され今までどうにもならなかった少人数の学校から来た生徒が、多くの友達と関わることで、気持ちが楽になった、統合してよかったと、統合がプラスになった生徒もいた。保健室に来室する生徒は非常に多いが、教職員で情報共有し、皆で声をかけながら対応している。

 委員発言

 皆様の発言の中に、子供の心と体について何回か出てきた。実は体が悪くて亡くなる人よりも、心の病が原因で亡くなるお子さんの方が非常に多い。小中高の自殺数が統計を取り始めて最多ということで、非常に憂慮している。大学でも、子供の自殺ゼロプロジェクトということで、群馬県内の子供の自殺率は全国平均で見ると、高い方にある。それを減らすことが重要だということで教育委員会でも取り組んでいると聞いている。学校保健は少し枠組みが違うのかもしれないが、ここで群馬県の子供の心の健康度合いなども、知れるといい。

 事務局発言

 委員の皆様方から様々な内容について、要望や専門的な知見などを伺うことができた。事務局としては、それぞれ重要な課題と認識しており、教育委員会の関係各課と連携していく必要がある。子供たちが健康で元気に過ごせるように取り組んでいきたい。

 委員発言

 しっかり課題を見つけて、どのような連携をすればどんな結果が出るのか、しっかり考えていかないといけない。県教育委員会と市には、今後、これらの意見をもとに、よりよい学校生活が送れるような体制を組んでいただきたい。

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