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緑の相談室 樹木に関するご相談 カキ

更新日:2011年2月18日 印刷ページ表示

カキ(カキノキ科)

カキの樹形写真
カキの樹形

カキの葉写真
カキの葉

一口メモ

 落葉高木
 花期5月 果期10月~11月
 名前の由来は、カキにあたる朝鮮語kamから転じた説や、赤い実がなることからアカキ(赤木)の略など諸説があります。

花言葉

 慈愛、自然美

植え方、殖やし方

 日当たりと風通しが良好なところが適します。

植え方

 品種を選び、接木部を確かめて苗を購入します。春、植え穴に腐葉土と堆肥を入れ、苗の根を広げるようにして植え、支柱を添えます。成木の植え替えは、難しいです。

殖やし方

 接木

育て方、咲かせ方

 主幹に陽射しがたっぷり当るよう、樹形を作ります。購入苗を植えたら、高さ60~70cm位で切って、枝を3本立ちに仕立てていきます。
 2年目の剪定は、樹枝全体を見ながら、勢いのある充実枝を生かし主枝や、亜主枝を作り、3年目は各枝の先を切り詰め新梢を四方に伸ばして結果母枝を充実させます。
 寒肥として、発酵鶏糞や油粕などをたっぷり施します。

主な病害虫防除

ヘタムシ

 幼虫が果実のヘタに侵入して食害します。虫ふんを見つけたら、早めに殺虫剤を散布します。

緑化相談Q&A(当センターに寄せられた緑化相談の一部をご紹介します。)

Q:質問1 アブラムシが発生した。防除方法を教えてください。

 A:回答 発生初期に殺虫剤を散布します。

Q:質問2 白い毛虫が大量発生し、近くの住宅に入り込んで困っている。防除方法を教えてください。

 A:回答 白い毛虫はアメリカシロヒトリと思われます。早期発見と早期防除が大切です。まだ、虫が小さい状態で群生していれば枝ごと切除し、焼却します。必要に応じて殺虫剤を散布します。

Q:質問3 土中に玉砂利を入れて樹勢を弱めて育てたいが、可能でしょうか。

 A:回答 一時的に弱めることは可能だと思います。整枝剪定で矮化させることも可能です。樹形は自然体が良いので、盆栽以外は勧められません。

Q:質問4 甘百匁柿の果実に渋みが残ります。渋みが残らないようにする方法を教えてください。

 A:回答 受粉樹に甘柿を使います。寒肥に魚粉や米糠を施したり、熔性燐肥等を施し、甘味構成の無機分を増やすと良いでしょう。

Q:質問5 樹齢50年が経ち、花蕾が多すぎるように思いますが、摘蕾した方が良いでしょうか。教えてください。

 A:回答 整枝剪定をして蕾数を減らしたり、摘蕾も可能です。カキノヘタムシガによる落果や生理的落果も想定されるので、無理に蕾数を減らすことはないでしょう。

Q:質問6 カキノヘタムシガによる果実の落果が多すぎて困っています。駆除について教えてください。

 A:回答 実が軟らかくなり落果するのはカキノヘタムシガによる可能性が高いです。12月から2月頃に表皮を削り、カキノヘタムシガの越冬マユ等を駆除します。幼虫発生時期に、殺虫剤を散布します。

Q:質問7 葉に食害穴が多く見られます。害虫名と駆除について教えてください。

 A:回答 イラガの幼虫の可能性が高いです。毒刺毛があるので、触れないよう注意します。早期に殺虫剤を散布します。

Q:質問8 樹形が大きくなりすぎました。小さくしたいが、整枝剪定の仕方について教えてください。

 A:回答 整枝剪定は落葉後が適期です。幹や枝の切除は元芽を残さないと枯れます。徐々に切っていくほうが無難です。やがて樹高は2メートルくらいにしていきます。

Q:質問9 老木が腐ってきた。腐朽部にセメントを埋めたらキノコが生えてきた。キノコ駆除と防腐対策を教えてください。

 A:回答 キノコを取り除き、腐朽部全体を取り除いたら殺菌剤を塗布します。

Q:質問10 幹を切ったら切口から多くの新梢が芽吹いてきた。整枝の方法を教えてください。

 A:回答 新梢は、横伸びの太くしっかりした枝を2本から3本残して、他を切除します。

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