令和3年度市町村普通会計当初予算の概要

ポイント

本年度の特徴

• 県内市町村の令和3年度普通会計当初予算は、歳入歳出総額8,484億8,200万円で、対前年度当初予算比で24億7,200万円、0.3％増となりました。
• 歳入では、対前年度当初予算比で市町村税が6.4％減となっています。
  一方、地方特例交付金が332.4％増、地方債が6.9％増となっています。
• 歳出では、対前年度当初予算比で物件費が2.6％増となっています。
  一方、普通建設事業費が16.1％減となっています。

主な増減

• 市町村税の減（－6.4％）…新型コロナウイルス感染症の影響及び税制改正による法人住民税の減。新型コロナウイルス感染症等に係る中小事業者等が所有する償却資産等に係る課税標準の特例措置等による固定資産税の減。
• 地方特例交付金の増（＋332.4％）…新型コロナウイルス感染症対策地方税減収補填特別交付金の創設による増。
• 地方債の増（＋6.9％）…臨時財政対策債の増、公共施設等適正管理推進事業債の増等。
• 物件費の増（＋2.6％）…新型コロナウイルスワクチン接種事業の増等。
• 普通建設事業費の減（－16.1％）…補助事業費（－19.1％）、単独事業費（－13.6％）ともに減。

1　歳入歳出の状況

歳入歳出総額　8,484億8,200万円　※百万円未満四捨五入（以下、同じ。）

2　予算の概要

（1）予算規模

• 令和3年度の県内市町村の普通会計当初予算の総額は8,484億8,200万円で、前年度比0.3％増（＋24億7,200万円）となっています（国の地方財政計画の規模は1.0％減）。
• 前年度の当初予算を上回った市町村は17団体、下回った市町村は18団体となっています。
• 増減率の大きな市町村は、以下のとおりです。

• 増減額の大きな市町村は、以下のとおりです。

（2）歳入の状況

• 市町村税は、2,805億400万円で、前年度比6.4％減を見込んでいます。（国の地方財政計画は7.0％減）
  このうち、市町村民税は、個人分は5.6％減、法人分は税制改正による税率変更等により23.5％減を見込んでいます。
  また、固定資産税は、新型コロナウイルス感染症等に係る中小事業者等が所有する償却資産等に係る課税標準の特例措置等により5.3％減を見込んでいます。
• 地方交付税は、1,039億7,600万円で、前年度比1.1％減を見込んでいます。（国の地方財政計画は5.1％増）
  地域デジタル社会推進費の創設やコロナ禍での税収の落ち込みによる基準財政収入額の減などの増要素があるものの、令和2年度をもって合併算定替が終了した団体（高崎市等）が当初予算比で大きく減を見込んでいます。
  なお、地方交付税と臨時財政対策債を合計した実質的な地方交付税額は、1,417億円で、前年度比8.9％増となっています。
• 地方債は、798億1,600万円で、前年度比6.9％増を見込んでいます。（国の地方財政計画は21.2％増）これは、臨時財政対策債の増等を見込んでいることによるものです。

（3）歳出の状況

• 人件費は、1,399億9,200万円で、前年度比0.5％増となっています。
  これは、退職手当の増によるものです。
• 物件費は、1,276億7,800万円で、新型コロナウイルスワクチン接種事業の増等により、前年度比2.6％増となっています。
• 公債費は、790億6,100万円で、前年度比0.4％増となっています。
• 普通建設事業費は、874億6,300万円で、前年度比16.1％減となっています。
  このうち、補助事業費が19.1％減、単独事業費は13.6％減となっています。

令和3年度群馬県市町村普通会計当初予算一覧

• 令和3年度市町村当初予算の概要（PDFファイル：109KB）