90 御荷鉾山
【ぐんま百名山 No.90】
御荷鉾山(みかぼやま)

西上州の代表的な山で、西御荷鉾山と東御荷鉾山がある。御荷鉾山に雷雲がかかると稲束を三束たばねる間もなく雷雨がくることを意味する「御荷鉾の三束雨」という諺で親しまれてきた。
標高
1286m
関係市町村
藤岡市、神流町
登山口
スーパー林道口、万場口(神流町)
小柏口(藤岡市)
問い合わせ
神流町産業振興課 電話:0274-57-2111
藤岡市商工観光課 電話:0274-22-1211
『わたしの百名山物語』(平成18年3月 群馬県発行)から
御荷鉾山 1286メートル (藤岡市・布施英明)
多野山地の東の方に、同一稜線で雨降山、東御荷鉾山、西御荷鉾山、オドケ山そして赤久縄山が続いている。それぞれ特徴のある山容をしており、なかでも御荷鉾山は二つの峰が、ラクダの瘤のような形に見え、前橋市街からも、県内の眺望のよい山からも、高崎線の車内からは熊谷を過ぎても、それと確認できる山である。
御荷鉾山は東西2峰をさしており、東御荷鉾山(1246メートル)と西御荷鉾山(1286メートル)のことである。両山とも山頂に不動明王像が祭られており、地元の信仰を集めていた山である。西御荷鉾山は、山頂直下の草原に直径100メートルもある「大」の模様が出現する。これは毎年七夕のころ、神流町の人の手で、カヤ(ススキ)を「大」の形に刈り払っているからである。
東御荷鉾山からは、関東平野が一望できる。かつて毎年のように大晦日の夜、鬼石町(現 藤岡市)坂原から登った。山頂でご来光を見るためである。かなりの寒気でカメラにフィルムを入れるのも難儀した。しかし寒気の厳しい元旦ほどご来光は素晴らしかった。
今はミカボスーパー林道が、標高1000メートル付近を通っている。登山道も整備されて登りやすくなった。しかし古きよき御荷鉾山はもう見られなくなってしまった。
※登山や観光についてのお問い合わせは、上記問い合わせ先市役所・町役場へお願いいたします。