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緑の相談室 樹木に関するご相談 ツバキ

更新日:2012年7月3日 印刷ページ表示

ツバキ(ツバキ科)

ツバキの花写真
ツバキの花

ツバキの花のアップ写真
ツバキの花のアップ

一口メモ

常緑小高木
花期 10月から5月
名前の由来は、光沢のある厚い葉を表す「艶葉木」が転じたものといわれています。

花言葉

赤い花は「慎み深い」、白い花は「素晴しい魅力」

植え方、殖やし方

 日当りが良く、排水良好な砂質土壌が適地です。(日陰にも強い)
 品種、変種が多く、花を確めてから、植栽樹を決めます。
 冬の寒風で、新梢や蕾や花が痛むので、陽だまりに植えます。

植え方

 春、植え穴に腐葉土や堆肥等を入れ、水ぎめで支柱を添えて高めに植えます。植え替えは、事前に根回し根巻きをしてから植えつけます。

殖やし方

 実生、挿し木

育て方、咲かせ方

 根元を乾燥させないように、藁や落ち葉を敷きます。
 開花中の花殻摘みや、開花後のお礼肥は欠かさないようにします。
 整枝は開花後、緑葉2枚から3枚を残して枝先を切除します。
 夏を越すと枝先に「丸みの花芽」や「尖った葉芽」が出来るので花芽を残し、葉芽は元から切り捨てます。
 寒肥として、腐葉土や油粕等を株の周りに埋め込みます。
 9月頃、化成肥料を一掴みくらい根元に撒きます。

主な病害虫防除

炭そ病

 葉のふちに灰色に囲まれた褐色の病斑が現れて、枯れます。発病した葉は焼却処分します。枝抜き剪定で採光と風通しを良くしてから、殺菌剤を散布します。

チャドクガ

 黄褐色の毛虫が葉に群生して食害します。毒針毛があるので、触らないよう注意します。早いうちに、殺虫剤を散布します。

ルビーロウムシ

 幹や枝に茶褐色の蝋状物質が付き、樹液を吸うため樹勢が衰えます。ブラシで擦り落とします。

緑化相談Q&A(当センターに寄せられた緑化相談の一部をご紹介します。)

Q:質問1 歳末の整枝剪定で円筒形の樹形にしたら、花数が少なくなりました。原因と対策を教えてください。

 A:回答 開花後1ヶ月で花芽が出来るため、歳末の整枝剪定で花芽の大多数が切除されてしまったためです。歳末の剪定をやめ、樹形からはみ出た長い枝のみを切る程度にしてください。

Q:質問2 整枝の時期、剪定の仕方について教えてください。

 A:回答 開花後1ヶ月以内に切り戻し、枝抜き等の整枝を行えば、開花への影響が少なくなります。また、幹に陽射しを当て、採光と通風を良くします。

Q:質問3 挿し木の時期と、挿し方について教えてください。

 A:回答 梅雨の時期、新梢が固まった枝を挿し穂にします。翌年春まで、ビニールのトンネル内で管理して、1年経過したら、鉢植えで管理します。

Q:質問4 葉が虫に食害されて、枝枯れしてきました。どうしたらよいでしょうか。

 A:回答 ハマキムシかチャドクガの可能性があります。チャドクガなら触れると痛いので注意します。発生したらすぐに、殺虫剤を散布します。

Q:質問5 開花数が多く、木が弱ってきました。どうしたらよいでしょうか。

 A:回答 主幹等も含めた枝抜き剪定で、蕾数を減らします。開花後に肥料を与えて、樹勢を回復させます。

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