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令和4年度群馬県結核対策推進協議会議事録

更新日:2022年12月21日 印刷ページ表示

令和4年度群馬県結核対策推進協議会(概要)

開催日:令和4年10月21日(金曜日)書類送付
令和4年度結核対策推進協議会資料

《配布資料》

令和4年度群馬県結核予防計画の進捗管理 (PDF:1.09MB)

協議会内容

【全体評価】

(委員意見)

 各事業での評価では、平成30年と比較し、後退している項目が増えているが、数値の差はわずかなものが多く、現在の対策を継続するようにお願いする。

2 事業指標
(1)【指標7】80歳未満の初回治療患者に対するPZA実施率

(委員意見)

  • 全国の令和3年の結核罹患率が9月2日と、低蔓延化を達成したことは喜ばしい限りであり、群馬県はさらに6月4日と、7.0を下回っていることから目標を達成できて良かったと思う。
  • 一方で、【指標7】を見ると、「歳未満のを含む標準治療の実施率が目標を大きく下回っている結果でした。また、昨年までの実施率と比較しても大きく下回っていました。」これは、臓器機能が低下している患者が多かったためか。それとも別の要因があるのか。

(事務局回答)

 PZAの不使用例は、副作用等によるものが多く、加齢による臓器機能の低下の影響と思われます。また、保健所に状況を確認し、情報を修正しました。

(2)【指標8】前結核患者の活動性不明率

(委員意見)

 館林の活動性不明率が相当に高い理由はわかるか。

(事務局回答)

 館林保健所に確認したところ、一部の患者について受診していたにも関わらず、結核登録者情報システムに受診状況を入力していなかったことから、活動性不明率が高くなってしまいました。受診状況をシステムに反映した上で、表を修正しました。

 活動性不明率 修正前:45.2%(14名)→修正後:3月2日%(1名)

 ※( )内は、活動性不明者数

 また、他の保健所についても同様に確認し、内容を修正しました。

(3)【指標10】BCG接種率

(委員意見)

 片品村の接種率が100%を大きく上回る理由は、転入、転出や集計上の問題でよいか。神流町は、2人中1人未接種か。(特に修正は不要。)

(事務局回答)

 100%を超えている理由は、接種対象の基準日以降に転入等の理由により、接種者数が上回ったためと考えられます。

(4)【指標13】市町村長が実施する定期健康診断の受診率

(委員意見)

 市町村長が実施する定期健康診断の受診率の結果を見ると、目標である40%を下回っており、さらなる対応が必要と思われる。また、65歳以上、80歳以上の受診率を見ると80歳以上でさらに低値の市町村がある。

(事務局回答)

 80歳以上の結核健康診断の対象者は、医療機関を受診し、胸部レントゲン検査を実施している可能性があり、市町村がその結果まで把握できない状況が考えられます。受診率の低下について、きめ細やかな把握も必要と考えます。受診率の向上に向け、市町村と協力してまいります。

3 高齢者の結核について

(委員意見)

 高齢者結核でも示されているように、80歳以上の結核が38.2%と最も高頻度であり、定期健康診断の受診率が80歳以上で低い地域に対しては、今後の対応が求められると思う。

(委員回答)

 新登録結核患者の約半数が高齢者であることから、住民健診受診率向上に向けた啓発を市町村と連携して、継続して取り組んでまいります。

4 外国出生者の結核について

(委員意見)

 外国出生者の結核については、最も重要な問題となると思うので、今後も対策の継続が必要と考える。差別等の問題が起こらないように、上手く対応していただきたい。

(事務局回答)

  • 令和2年及び令和3年の新登録患者に占める外国出生患者の割合は、全国平均の約10%と比較して、本県では約30%を占める状況であり、外国出生者の対策は今後も重要な課題と考えております。
  • 結核発生時の、職場等の結核の理解及び医療通訳者の派遣等、引き続き対策してまいります。

(委員意見)

 グラフを見ると令和元年より令和2年、令和3年と新型コロナウイルス感染症流行前よりむしろ外国人の割合が増えている(日本人の実数が減った?)。読者から見ると新型コロナで入国制限が行われているにも関わらず、外国人が増えたように見えるグラフである。新型コロナの流行との関係や「更に」以下の表現をもう少し工夫した方がよいと思う。

(事務局回答)

 御指摘いただいた内容について、技能実習生の実習期間は原則3年で5年まで延長できるため、外国出生患者の入国から結核登録までの期間について分析しました。グラフ1では入国から登録までの期間のピークが、2019年は0年、2020年は1年、2021年は2年と年々延びており、渡航制限により、帰国できなかった患者が発病していることなどが推測されます。

グラフ1 入国-登録までの期間(2019~2021年)画像

4 その他

(委員意見)

 結核罹患率は順調に下がっており対策が進んでいると思われる。ただ、ここまで減ってくると医療機関における一般的な診断能力が低下する可能性もあり、対応を検討する必要があると思う。

(事務局回答)

 医療関係者に対しては、結核予防週間等の機会を捉えて結核の鑑別について周知していますが、課題と考えます。また、本県では、結核医療を担う人材の育成を目的に、結核専門医療機関の若手医師を結核研究所の研修へ派遣しております。

(委員意見)

 地域差がかなりありそうだが、原因はわかっているのか。人数が少ないためのばらつきか。

(事務局回答)

 結核患者の地域差については、人口が大きく影響しているものと考えられます。しかし、山間部においても農業実習生から患者が発生しており、患者が少ない地域であっても有効な対策を講じてまいります。

(委員意見)

 当院の入院患者は外国出生者と高齢者が多く、今後もこの2つのグループへの対策強化が必要と感じる。外国出生者は、治療上、コミュニケーションが問題となることがあり、高齢者では他の疾患のため、治療継続が難しいことがある。

(事務局回答)

 県では、外国出生患者のための医療通訳派遣を行っており、引き続き対策を強化してまいります。

(委員意見)

 新型コロナウイルス感染症流行の影響で、地域での結核検診の受診率低下が続いており、地域への働きかけがさらに必要と思う。

(事務局回答)

 結核健康診断の受診率向上に向けて、市町村と協力して啓発等を継続して行ってまいります。

(委員意見)

 現在、高齢者施設入居者の結核早期発見を目的に、県が保有する車椅子対応のエックス線検診車による健康診断事業を実施していただいているが、そのあり方について検討中とのことである。高齢者施設においては、特に早期発見が重要と考えているので、引き続き健診事業が継続して行えるよう必要な対応をお願いしたい。

(事務局回答)

 高齢者の結核対策は重点事項であることから、県が実施している結核健康診断については、令和5年度以降も確実に継続されるよう検討しています。

(委員意見)

 各指標のグラフに高崎市が入ってるものと入っていないものがあるが、その理由は何か。

(事務局回答)

 今回は、コロナ禍における保健所の負担軽減のため、中核市保健所には独自資料の作成を求めていませんでした。次回の協議会の際は、中核市分のデータも含めて資料を作成する予定です。