新型コロナウイルス感染症患者に係る宿泊療養のご案内
群馬県では、地域の医療提供体制を維持するため、新型コロナウイルス感染症患者のうち、無症状や軽症、重症化リスクが中程度以下の方には、宿泊療養にご協力いただいております。入居者の決定にあたっては、診断した医師の意見を踏まえ、保健所長が総合的に判断します。宿泊療養施設への入居が決定した方におかれましては以下をご確認いただき、入居の準備をお願いいたします。
宿泊療養のメリット
1 医師、看護師等によるきめ細やかなケア
- 看護師が常駐し、1日3回の健康観察で入居者の状態を常に把握し、毎日医師が入居者の健康状態を確認しています。
- 24時間、入居者の症状の変化に速やかな対応(薬の処方、受診・入院調整)ができます。
2 同居家族を守ることができる
- 自宅から離れて療養することで、同居家族への感染を防止できます。特に、小さいお子様や高齢者、妊婦などの高いリスクを持つ方の安全・安心に繋がります。
3 自己負担無し
- 毎日3食の食事やその他飲食物の費用、宿泊費、新型コロナウイルスに起因する症状に対する診療と薬剤処方料については、自己負担はありません。
- 食事については、アレルギー食、糖尿病食、宗教等による制限にも対応できます。
4 自宅と同じような「巣ごもり生活」が可能
- 全ての宿泊療養施設においてWi-Fi等インターネット接続環境を完備しています。
- パソコンや書籍、ゲーム機等も持ち込み可能です。
5 その他、様々な対応が可能
- 家族で療養することもできます。家族であれば同室での入居も可能です(1部屋2名程度)
- 自家用車がなくても宿泊療養施設側の車でご自宅までお迎えいたします。
- 外国語の方でも通訳等を通してやり取りができます。
- 聴覚障害の方でも電話でなくメッセージでのやり取りができます。
- 退居時に宿泊療養証明書をお渡しいたします。
宿泊療養のしおり
宿泊療養のおおまかな流れ
1 症状がないもしくは症状が軽い場合
宿泊療養施設の看護師から療養にあたって必要な情報の聞き取りをさせていただきます。その内容を医師が確認し、入居が可能と判断した場合には宿泊療養の対象となります。
2 宿泊療養のご案内
医師から宿泊療養が可能と判断された場合は、宿泊療養施設からご案内のお電話をいたします。
3 宿泊療養準備、療養先への移動
宿泊療養の準備をお願いいたします。準備の内容については、下記の「宿泊療養される方へ〈準備編〉」をご参照ください。
4 療養中
外出をせずに宿泊療養施設内で過ごしていただきます。療養期間中は注意事項や生活上のさまざまな制約もございます。また、毎日の健康状態を報告していただきます。詳細は下記の「宿泊療養される方へ〈療養編〉」をご参照ください。
5 療養終了
原則、医師の判断に基づき宿泊療養が終了となり、翌日宿泊療養施設を退居となります。
退居基準については、新型コロナウイルス感染症に関連したQ&Aについてをご参照ください。
宿泊療養施設について
群馬県が確保した宿泊療養施設のイメージ写真です。必ずしも、同様の部屋を確保できる訳ではありませんので、ご注意ください。



宿泊療養される方へ〈準備編〉
1 費用について
宿泊費用、食費について、宿泊療養者のご負担はありません。
2 日用品の準備
- 現金、身分証、保険証、外国人の場合は「在留カード」など、筆記用具、おくすり手帳(持っていない場合には不要)、マスク(不織布マスク推奨)、連絡手段(スマートフォン・携帯電話等)、連絡手段の充電器、着替え、寝間着、歯ブラシ、シャンプー等洗面用具(宿泊療養施設で用意したものを使用する場合は不要)は必ず持参してください。
- 着替えについて、退居の際は宿泊療養施設内で着用していない衣服で帰宅していただきますので、宿泊療養施設内で着用する分とは別に1日分ご用意ください。
- 宿泊療養施設内に洗濯機はありませんので、衣類が不足する場合には居室で手洗いしていただきます。(洗剤、室内用物干しは宿泊療養施設で準備します)
- 宿泊療養施設は通常のホテルではありませんので、必要なものはご自身で準備ください(例:ひげそり、爪切り、ハンドクリーム、生理用品、化粧品、ノートパソコン、書籍、ゲーム機等)
- 自動販売機、売店等の利用はできません。
※居室に備え付けられているもの:テレビ、冷蔵庫、電気ケトル、フリーWi-Fi、ドライヤー
※県が用意するもの:1日3食の食事、飲料水等、タオル(バスタオル・フェイスタオル(毎日交換))・リネン類、ビニール袋、室内用物干し、洗濯用洗剤、シャンプー・リンス、石けん、粘着ローラー、トイレ掃除用具、歯磨きセット、箱ティッシュ、トイレットペーパー、くし
3 薬の準備
服用中のお薬がある場合は、2週間分程度を準備するようにお願いいたします。
4 その他
マニキュア等の爪の装飾については落としてきてください。(1日3回パルスオキシメーターという、脈拍数と経皮的動脈血酸素飽和度を測る器械を指先につけていただくためです。)
宿泊療養される方へ〈療養編〉
1 療養中の注意事項
- 施設内では、ルールを守って療養していただきます。
- 療養中は原則として居室内で生活していただき、宿泊療養施設の指定されたエリアから出ることや外出することはできません。また、外部の方との面会もできません。宿泊療養者同士の接触はしないようにお願いいたします。
- 健康状態の正確な把握が困難となる恐れがあることや症状が悪化する恐れがあることから、療養中の飲酒・喫煙は厳禁です。
- 宿泊療養施設に常駐している看護師が健康観察を行いますので、検温及び症状の記録、看護師からの電話への対応をお願いいたします。
- 家族等からの差し入れ、ネットショッピング(要オンライン決済、代金引換不可)は、以下の品目に限り可能です。※食品は対象外です。なお、差し入れやネットショッピングを行う場合は、事前に宿泊療養施設の事務局に連絡をしてください。
【差し入れ・ネットショッピングができる品目】- 薬 ※宿泊療養施設の看護師が、健康管理の一環として薬の内容確認を行いますので予めご了承ください。
- 衣類
- スマートフォン(携帯電話)の充電器
- 歯ブラシ(電動歯ブラシも可)
- 歯磨き(洗口液を含む)
- シャンプー、リンス、ボディーソープ、洗顔フォーム
- ひげそり(電動ひげそりも可)
- 爪切り
- ハンドクリーム
- 生理用品
- 化粧品
- ノートパソコン(タブレットを含む)
- 書籍
- 文房具
- ゲーム機器及びゲームソフト
- ブルーレイ(DVD)プレイヤー及びブルーレイディスク(DVD)
- SNS等で宿泊療養施設に関する情報(画像や動画等も含む)を公開するような行為はご遠慮ください。
- 療養中の所持品の紛失・盗難について、群馬県は一切責任を負いません。
- 窃盗や暴力行為、器物破損等不法行為があった場合は、警察に通報します。
※運用は宿泊療養施設により異なる場合があります。具体的な時間や方法は宿泊療養施設の案内に従ってください。
2 看護師による健康観察および医師による健康管理
宿泊療養中は、24時間、看護師への相談ができます。また、毎日、看護師を通じて、医師による健康管理も実施しております。
3 薬について
宿泊療養中に薬が足りなくなりそうな場合には、宿泊療養施設の医師や看護師と相談の上、かかりつけ医の電話再診等を受けて処方をしてもらうようお願いします。
療養中の健康管理について
皆さまに行っていただきたいこと
毎日
1日3回の検温
朝昼夕1日3回の検温・記録をお願いいたします。
健康状態、症状の健康観察票への記録(スマートフォンでのデータ入力)をお願いいたします。
健康管理へのご対応
宿泊療養施設に常駐する看護師が健康観察のための電話をしますので、ご協力をお願いいたします。
体調の悪化・急変などの際
健康観察のとき以外に、体調の悪化についてのご相談や緊急連絡が必要な場合は、入居時にお渡しする「入居時のご案内」に記載の連絡先にご連絡ください。状況に応じて医療機関への搬送手配なども行いますので、少しでも不安に感じることがありましたら、まずご連絡ください。
特に、以下に記載した緊急度の高い症状が現れた場合は、ただちにご連絡ください。
危険な13症状
表情・外見
- 顔色が明らかに悪い
- 唇が紫色になっている
- いつもと違う、様子がおかしい
息苦しさ等
- 息が荒くなった(呼吸数が多くなった)
- 急に息苦しくなった
- 生活をしていて少し動くと息苦しい
- 胸の痛みがある
- 横になれない・座らないと息ができない
- 肩で息をしている
- 突然(2時間以内を目安)ゼーゼーしはじめた
意識障害等
- ぼんやりしている(反応が弱い)
- もうろうとしている(返事がない)
- 脈がとぶ、脈のリズムが乱れる感じがする
なお、医療機関への搬送後入院となる場合がありますので、その場合は医師や看護師の指示に従ってください。
ダウンロード用ファイル
※宿泊施設療養のしおりは上に記載の内容と同様です。
※宿泊施設入居者は入居前に同意書に記入していただき、入居時の受付で提出をお願いします。