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第9回群馬県感染症危機管理チーム会議議事録

  1. 日時 令和3年6月29日(火)17:59~18:41
  2. 場所 秘書課会議室
  3. 出席者 資料2「出席者名簿」のとおり
  4. 議事
 

(1)警戒度移行の判断について
(2)社会経済活動の再開に向けた考え方について
(3)その他

  

(健康福祉部長)
それでは、群馬県感染症危機管理チーム会議を開催する。
まず初めに、山本知事からご挨拶をお願いしたい。
 
(知事)
本日は、専門家の皆様、お忙しい中、時間をつくっていただきお礼を申し上げる。
群馬県では、まん延防止等重点措置の終了後もリバウンドを防ぐため営業時間短縮要請を1週間行い、今のところ新規感染者数は減少しているが、油断は出来ない状況である。本日は、今後の警戒度の判断や経済活動再開について、東京の情勢も含めて、ご意見を伺いたい。
連休前に新規感染者が急増してまん延防止等重点措置をやらざるを得なかったが、この措置がかなり効いた。やはり夜のお酒を伴う会食が感染拡大の大きな原因であったことが、図らずも証明されたのではないかと思う。さらに営業時間短縮要請を1週間追加した結果、最近は一桁で抑えられている。
群馬県はある程度人口規模があり観光客の数も多く、一人当たりの県民所得も上位で、しかも東京に近いということで言えば、首都圏の中では相当頑張っているということで、県民の皆さんの努力に感謝している。
ウイルスが根絶できない以上、リバウンドは必ず起こると言い続けてきた。第3波から第4波の間が約2か月だったが、今回は、デルタ株が主流になってきているので、もっと早くリバウンドが起こるかもしれないということをいつも念頭に置いている。
今、感染が収まっている間にワクチン接種を広めるしかないということで、知事として、接種を望む人口の半分の方にできるだけ早く1回目の接種を終えることを最大の目標にしている。大規模接種センターは東毛と高崎のGメッセの2箇所に設置した。東毛は1日千人で稼働率8割以上なのでうまく動いていると思う。高崎のGメッセも大きさは全国1位の1万平米だが、これは6つのブースに分けて動線を最も良くするために一番広い会場を取った。1ブースから始めて、今は1日2千人くらいになっており、7月中旬くらいには6ブースを全て稼働させられそうである。モデルナワクチンは9月末まで確保しているので、これが進んでいくと、現在、人口割では全国21位だが、順位は上がっていくと思う。高齢者の1回目の接種率は25位から10位まで上がった。1日の接種の人数は一時的に7位まで上がった。
これから警戒度の判断等について伺うが、まず先生に伺いたいのは、東京の情勢である。東京が収まらないと結局群馬県も収まらないということが続いている。このまま東京が感染拡大していくと周りに染み出していくということで、東京の情勢が群馬県の愛郷キャンペーンのような地域経済振興策をいつから始めるかということに影響してくる。
 
(委員)
あまりいい状況ではないというのが正直なところである。新規陽性者の1週間の増加比を見ると、今週は120%を超えそうである。3週連続で増加してきており、ここに来てさらに増加比が上がってきているので、かなり急峻に新規陽性者が増えてくるのではないかと心配している。ほかのシミュレーションの結果を見ても、同じように厳しい予測がされていて、1か月後、オリンピック開催の前後には1日千人くらいになるという計算があるが、これはどちらかというと控えめな見積りではないかという話がでてきている。
流行の出方としては、若い方、特に20代の方々の増加が非常に顕著であることはこれまでと同じである。注目しているのは、この1,2週で、10代の新規陽性者の比率がこれまでになく高めに出てきていることである。学校のクラスターも出てきており、これまでとは違う要素に見える。一方で高齢者は非常に少ない。ワクチンの影響が少なくとも一部あるのではないかと思っている。
都民の方々に対しリスクを感じていただきたいということで、かなり厳しい言葉を使って伝えているが、なかなか伝わりづらく人流も下がってこない中で、この数週間は増加傾向が続くと思って対処せざるを得ない。
 
(知事)
東京が増えてくると周りに染み出していくリスクも高くなるということか。
 
(委員)
そうだと思っている。グーグルによる人の動きのデータ等を見ると、東京から出て行く方々あるいは逆もなかなか減らず、むしろ増えているというこがはっきりしている。そこが止まらないと、東京からの陽性者が各地域に入っていくということを想定せざるを得ない。
 
(知事)
群馬県の新規感染者数が下がってきている中で、警戒度を3から2にすることを考えているが、東京の情勢も含めて委員はどう見ているか。
 
(委員)
病院や高齢者施設の症例とクラスターは減ってはきているが、市中の感染は増えてきていると思う。やはり近隣の県は少なからず影響を受けると思う。
群馬県のワクチン接種状況は、非常に進んでいると思う。群馬県としては成功に向かっていると思うが、作戦として次に広がりやすい人たちを優先的に打っていけばより良いと思う。外国人の労働者を介して広がっていく事例もある。そういった方達にワクチン接種の機会を提供するのは難しいが、何かしら早めに接種をしていけるような体制が取れれば、より安全に向かっていくと思う。
経済活動再開に関しては、今の状況を見ると、確かに開始していけるようなところに来ていると思うが、さらなる安全のためには、広がりやすい人たちに対しての接種をもう一段優先度を上げてやっていくとより安全な気がする。
 
(知事)
職域接種は国からストップがかかっているが、外国人についても企業単位で接種が進んでいる。群馬県の場合は早く手を上げたので、9月末までのGメッセの1日当たりの1万人の接種量の確保を国が約束している。事業者レベルで外国人のいる企業をカバーしていきたい。現在の群馬県の感染はどうか。
 
(委員)
群馬県の状況は大分改善されている。ただ、首都圏で感染された方が少し目立っており、首都圏から観光客が来ることは危ない。もし緩和するとしても県内の中での移動を認めることくらいであろう。また、ワクチンパスポートのようなワクチンを接種したことに対する何らかの証明書を考えてみる必要がある。イギリスをみているとワクチン接種者は多いが、接種済みの方はマスクもしないでお酒を飲んでいる様子をテレビで見ると、これはさすがに危ないと思うので、バランスが必要であると思う。
 
(知事)
ワクチンパスポートは、最初は紙で交付されることに驚いたが、その後、デジタルで交付することになる。国の動きも見ながら県としても対応していきたい。
 
(委員)
東京では感染の拡大傾向にあり、東京との往来には注意していく必要がある。L452Rの変異であるデルタ株などの変異株には注意が必要である。また、この間にワクチン接種を進めていくことが重要である。群馬大学としても県央・東毛ワクチン接種センターにできる限り協力していきたいと考えている。群馬県の独自の取組として、臨床検査技師がワクチンの打ち手になることが認められた。6月20日に県央ワクチン接種センターにおいて研修会を実施したところ、200人の参加者がいた。7月11日にも次回の研修会の開催を予定している。6月21日から実際に臨床検査技師によるワクチン接種が始まった。この取組は、全国的にみても群馬県が圧倒的に先行して注目されている。私も臨床検査技師会の理事長として厚生労働省に対して意見を述べ、進めるようお願いしている。是非、こうした取組を継続していきたい。
 
(知事)
群馬大学附属病院は、群馬県内の医療の一大拠点であり、相当、協力していただいているが、さらにできる協力を考えていただいているとのことであり、ありがたい。臨床検査技師が打ち手になったことが全国的にみて圧倒的に早いということが分かったので、今週の記者会見で最大限にアピールしたい。既に200人も集まっており、それだけでも凄いことである。群馬県の特徴としてしっかり進め、しっかり発信していきたいと思う。
 
(委員)
連休直後の時期と比べると医療に関しては大分、余裕ができてきた。まん延防止等重点措置を躊躇なく要請した知事やそれに協力していただいた県民に対して心から感謝を申し上げる。このくらいの余裕があれば、警戒度を落として経済に力を振るということは自然なことだと思う。一方、本日1名減るかもしれないが、重症者が5名ほどいるので、警戒度1にするという油断は許されない。医療に余裕がある分をワクチンに振り分けて、さらに経済が回せる体制をつくっていくことが良い案であると感じた。
 
(知事)
前橋赤十字病院には、感染症及びワクチン接種に大変御協力をいただいている。私は、毎日、最新の数値をみているが、ここ最近、新規感染者数について10名以下が続いている。ただ、重症者は5名まで減ったが、入院している方がなかなか減らないということはどういうことか。
 
(委員)
今回の英国型やデルタ株と言われる変異株は、少し今までと様相が違う。患者の熱の下がり具合が今までより長くなっている。また、治療の手段が増えたことによって、他者への感染がないということを判断することがかえって難しくなってきている。治療が入ると熱が指標にならなくなる。安全に県民に負担をかけずに退院していただくことを判断することが難しくなっていることが長期化に繋がっている。
 
(委員)
群馬県は感染者数が減っている。警戒度を1まで一気に行ってよいかは議論がある。ただ、東京が今、感染者数の増加傾向にあり、警戒度を2にしたとしても東京との往来に注意が必要である。行った先における行動に注意が必要である。衛生環境研究所では変異株スクリーニングを行っており、N501Yのスクリーニングを主に行っていたが、最近は、L452Rのスクリーニングの方にシフトしている。しかし、L452Rの検査を行ったところ陰性であったので、N501Yの検査を行ったところ、N501Yの数が多かった。群馬ではL452RとN501Yのどちらが多いかはなんとも言えない。東京に行った際のそこでの行動に注意をしてもらいながら、群馬県内における「愛郷ぐんまキャンペーン」なども、様子をみながら検討してもよいのではないかと思う。
 
(委員)
第5波に対するレジリエンスを高めるために、市町村や医師会の方々とワクチン接種を進めている。また、病院に対して検査をすぐに行ってもらうような働きかけも行っている。なるべく第5波の波が高くならないような活動を行っているところである。
 
(知事)
新規感染者数は一桁が続いており、首都圏の中では低いが、一気に警戒度1までに下げることまではいかず、警戒度2に一旦、下げることになるだろう。経済対策を打っていく目処は、ワクチン接種が進むことを上げている。しかし、東京の新規感染者数が増えてくると、そのことが変数となるので検討していかなければならない。「愛郷ぐんまキャンペーン」は、東京から来るお客さんを県民に振り替えることになるので、それ自体は良い。全体の状況をみて考えることになるので、警戒度1にまで一気に下げることにはならない。
知事として、ワクチン接種率を上げることが唯一のゲームチェンジャーであると言ってきた。ただ、ワクチン接種が先行しているイスラエルでは、感染の再拡大しており、ロックダウンしている地域もある。イギリスも経済活動再開の解除を見合わせている。それらの国では、未接種の若い方の間で感染が広がっていることや、2回目の接種を受けていない方もいる。相当、ワクチン接種で遅れた日本ではあるが、先行しているイギリスやイスラエラルをみると、しっかりワクチン接種を2回受けないとならないと感じる。
ワクチン接種率を高めて経済活動を再開することはもちろん重要であるが、第5波に備えることが大切である。アメリカでは、完全にオープンの方向へ進んでしまっていて、アメリカ人の強みと弱みが両方出ていると思う。
期間が延びれば延びるほど、別の変異株が出てくる可能性もあるので、2回目のワクチン接種を受けていることがダメージを軽減できるキーになる。第5波に備えるために2回目のワクチン接種を行うよう呼びかけようと思うがどうか。
 
(委員)
正しいと思う。確かに日本は、ワクチン接種の開始が数ヶ月遅れたが、ワクチンを2回接種するという最終的なゴールに向かうことが結果的に最もダメージが少なくなる。社会から生活を元に戻して欲しいというプレッシャーが出てくると思うが、ワクチン接種が進むまでは、ある程度の我慢は必要である。
 
(副知事)
現在、世界中の変異株の影響や3回目のワクチン接種を行う動きもある。変異株の影響も踏まえて、いつ頃までにワクチン接種を完了させることが必要か。11月までにゆっくりやっていてもよいのか、8月から9月頃までにワクチン接種を終了する勢いでやった方がよいのか。市町村も1回目を打つとペースがゆっくりとなっているところもあるので、その時のメッセージの出し方を考えていかなければならない。知見は定まっていないかもしれないが、接種完了の時期について伺いたい。
 
(委員)
次の第5波は確実に来ると思うが、イメージでいうとそのさらに次の第6波に間に合わせるということであろう。第5波のピークが7月の中頃から下旬であることを望むが、かなり大きな波が来ると考える。その第5波が8月か9月頃に落ち着いてくるだろう。寒くなってくる10月や11月頃に次の波がまたやってくることになる。冬が来る前にできるだけ多くの方に2回目の接種を行ってもらうことが重要である。
 
(委員)
私も同感である。ワクチン接種について通常の業務を少し削ってでも済ましてしまうことにより、通常の生活に戻ることができる。
一方、8月頃には群馬もある程度、感染の影響が来ると思うが、保健所の調査をしっかり行う必要がある。症例が少ない時はワクチン接種を最優先にして、感染が拡大してきた時には調査に重きを置く。冬までにワクチン接種を終わらせると良い。冬には、今よりは感染しやすくなる状況になるとみられるので、換気が十分にできる秋くらいまでに、接種を済ませると良いと思う。
 
(知事)
Gメッセは元々、早く立ち上げたことから、政府からは9月までの1日1万回のワクチン分の供給の約束をしてもらっているので、ここを最大限に活かし、ここにリソースを集中させる。現在、県では新型コロナウイルスワクチン接種推進局を中心にして頑張っている。7月中には1日あたりの接種人数が1万人くらいになってくる。ここでリソースを集中させて、感染が広がっている時もできるだけ接種が継続できる体制で9月末までの短期決戦を頑張っていきたい。
 
(新型コロナワクチン接種推進局長)
県央ワクチンセンターが開設して2週間が経った。7月上旬には1日4千、5千回の体制を進めたい。それを可能にしているのが県内の医療を支えていただいている皆さまのご協力によるものである。本日ワクチン接種推進の必要性を改めて認識したので、引き続きお力をお貸しいただきたい。
 
(知事)
委員からほかに伝えることはあるか。
 
(委員)
ワクチンに手を取られて宿泊療養施設が手薄になってきているが、その分努力するのでワクチン接種を頑張っていただきたい。
Gメッセの現状が分かったが、医師会にその情報が充分に伝わっていない。郡市医師会から相談を受けることも多く、協力して出来ると思うのでよろしくお願いしたい。
 
(知事)
各市町村がワクチン供給を心配しているので、実態を確かめているところである。少なくともモデルナ製ワクチンは9月末までの供給を政府と約束しているので、そこをうまく市町村とやれればと思う。医師会には今の事情を説明するようにしたい。
 
(委員)
知事がワクチン接種2回を呼びかけることは大変ありがたい。現場では、2回接種した方が陽性になることは少ないと実感している。1回だと感染してしまうことを経験したので、2回接種を早めに進めていただくことは地域にとってありがたいと思う。
 
(知事)
欧米のケースだと、1回目の接種が5割に達したら新規感染者と入院患者が急減した。重症化も防ぐ。私が1回目を接種したときにも、2回打って始めて90数%の予防ができるということを言ったので、今後も一生懸命言っていきたい。2回目を打って初めてきちんと免疫が出来るということを呼びかけていきたいので、保健所とも協力していければと思う。
 
(委員)
大学でもワクチン接種を進めていきたいと思うが、医療系の学部がない大学が大分困っており、協力要請が来ている。若い人もできるだけ早く接種することが重要だと思うので配慮をお願いしたい。
 
(知事)
東京は若い人が中心になって感染が広がっているという話だったが、群馬県のワクチンセンターは年代の幅が広く、若い人も打っているのでいいことだと思う。職域接種もGメッセのブースを使ってもらっている。医療スタッフだけは自前で用意してもらっているが、本当はこちらでサポートできれば大学も出来るようになる。なかなか集めるのは難しいが、若い人にも打てるようにしていければと思う。
 
お忙しいところ参加いただき感謝申し上げる。皆さんのご意見を踏まえて、警戒度と「愛郷ぐんまキャンペーン」の時期をよく検討したい。
 
(健康福祉部長)
以上をもって、第9回群馬県感染症危機管理チーム会議を終了する。

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