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文化振興指針及び文化振興基金部会(第2回)会議の概要

1  開催日時

令和4年3月18日(金)13時30分から15時30分まで

2 場所

群馬県庁昭和庁舎3階34会議室

3 出席者

委員 3名
事務局 7名

4 議題

(1)魅せる群馬の文化発信プラン-第2次群馬県文化振興指針-の評価について
(2)文化振興基金の活用状況について
(3)文化振興基金の今後の活用について
(4)その他

5 議事内容

(1)魅せる群馬の文化発信プラン-第2次群馬県文化振興指針-の評価について

委員の主な意見等
コロナ禍における評価について

・委員
令和2年度は、コロナ禍に突入した年であり、コロナの影響を評価に勘案する必要がある。(単純な)達成度評価のみでなく、コロナ禍でどう工夫したかなど定性的評価の仕組みをあればよいが難しい。担当課評価を見て評価するしかないため、より具体的な記述がほしい。
・委員
この評価シートには、数値達成度である定量評価と、数値のみでは計れない部分を加味した定性評価が記載されている。定量評価が低く、定性評価方が高いもの、そうでないものもあり、評価に一貫性がない。
定量評価が低く、定性評価が高い場合は、理由が重要である。
コロナ禍で実施しなかった事業、外国人が入って来られなかった事業、中止や入場制限があった公演来場者数等、そのまま評価するのは疑問。

プロジェクト01 群馬の特色ある文化の活用と発信

(1)群馬交響楽団の活用と発信
・委員
コロナ禍において、群馬の財産である群馬交響楽団の魅力を県民に発信するには、ステージや移動音楽教室だけでは足りない。群馬交響楽団の魅力のデジタル発信も重要である。
・委員
公演系事業では、中止や延期など通常業務以外の負担が大きい。コロナ禍で、チケットの払い戻し等の附加業務を滞りなく実施できたということも運営面の評価につながる。
他県では、リアルでの演奏会参加者は減少したが、配信等を含めると平常時と変化がないという調査結果も出ている。そのようなデータやエビデンスがあれば書き込めると良い。
・委員
群馬交響楽団は相当努力した。YouTubeで八木節のコラボレーション動画を発信し、テレビで話題になった。メディアでの展開やYouTubeのビュー数で、群馬交響楽団の努力がわかる。

(2)「上毛かるた」の活用と発信
・委員
上毛かるたや関連書籍の発行はこのまま進めて構わないが、テレビで、かるたの意義にふれることなく群馬を揶揄する道具として利用している番組が見受けられる。県民にも、かるたの意義がきちんと伝わっていないと感じる。

(3)群馬の食文化の活用と発信/群馬の温泉文化の活用と発信

・委員
「温泉文化」は、湯治文化や温泉でのお祭りは大切だと思う。県民が温泉文化の意味を理解することが、盛り上がりにつながる。
・委員
「群馬のすき焼きアクション」について事業趣旨の理解が十分ではないが、すき焼きを構成する食材に焦点を当て、群馬の農産物に関する理解を深めるプロジェクトであると考えられる。そうであるならば、すき焼きを構成する食材を通じて群馬にどんな農産物があるか理解を深める取り組みが必要。食文化を育てるという観点から、検討が必要ではないか。

プロジェクト02 東国文化の魅力発信

(1)東国文化の魅力発信
(2)世界の記憶「上野三碑」の魅力発信
(3)「偲ぶ毛の国」群馬の魅力発信

・委員
東国文化や上野三碑のように難しいものは、行政や学者が意義を述べても、世論は難しい物には背を向ける。大切だが難しい物を、どのようにアピールするかが課題。古墳大国や埴輪の方が分かりやすい。
・委員
プロジェクト「東国文化の魅力発信」は、「5東国文化周知事業」「8文化財保存事業費補助特別枠」など、この時期でも様々な活動が展開されており、評価できる。
価値観が多様化し、昔のように国民全員が知っているということは、ほぼない。色々な価値観があって、それが細分化している。
埴輪や古墳の関係者の中では、群馬は断トツのブランド。保渡田古墳は成功例としての研究対象になっており、どんなマネジメント(ボランティア活用・お祭りの開催)をしているかを含め、注目を集めている。
長期間にわたって学校で教えることが、いずれ大きな成果を生む。
・委員
プロジェクト2の事業はコロナにあまり左右されない事業。
教育的な工夫がもう少し必要かもしれない。
教育的な取組は、アウトカムとしてすぐに出て来ないが、理念を持って進める必要がある。息長く取り組む姿勢は評価できる。

プロジェクト03 世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」の保存と活用

(1)世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」の保存と活用/日本遺産「かかあ天下-ぐんまの絹物語-」/ぐんま絹遺産の保存と活用
・委員
世界遺産登録から7年が経過したが、なぜ世界遺産なのかが分かりにくい。世界遺産である理由を理解しないと、県民は胸を張って語れない。今後の政策に反映してほしい。
富岡製糸場は知られているが、その他の構成資産が知られていない。
・委員
世界遺産登録からまだ7年。富岡製糸場がなぜ世界遺産なのかという点については、伝道師教会などで啓発していただいている。
世界遺産のポイントは、放っておくと無くなってしまうが守るべき大切なアットリスクであるもの。そこに集客することがいいことなのか。たまたま集客できる遺産も、集まりにくい遺産も、キャリイングキャパシティを考慮して多くの集客をしない方がいい遺産もある。
富岡製糸場は日本の近代国家を牽引した絹産業を象徴する魅力的な遺産であるが、県民の理解は深まっていない。
富岡製糸場以外の構成資産は行き方が難しい。
今後、エリア来場者が増えアメニティも揃ってくると、地域に経済効果も出てくるのでは。
急に浸透するのは難しいだろうが、着実に世界遺産を継承していくことは大切。
・委員
本質的な認知を進める取組は、続けていく必要がある。今までとは違う方策を検討してみてほしい。
世界遺産は、イコール集客ではないが、維持のために予算を確保する必要がある。富岡製糸場も厳しい状況のようだが、どう認知度を上げていくかも考える必要がある。

プロジェクト04 県民芸術祭の充実と展開

(1)次代を担う人材の発掘・育成/メディア芸術の充実と展開/県民芸術祭の充実と展開

・委員
Web配信は、苦しい時代を乗り切るために、力を入れる必要がある。コロナの問題だけでなくDX化は進むので、足を運ばなくても、十分に意義を見いだせる、感性を育てるために、どのような方法があるかを考える必要がある。
・委員
デジタルは、人によって反応は分かれるが、情報の発信・反応ともリアルタイムでわかるため、マーケティングツールとして可能性が高い。
コンテンツ配信は、権利関係が大変、完成度が高くないと見てもらえない等の難しさもあるが、やらざるを得ない。今後は何らかの形で推進していく必要がある。
・委員
Web配信と、対面では全く違う。例えば学園祭などでは祝祭的な雰囲気が作れない。制約された条件下で、どうイベントを作り出すかというテクニック・ノウハウを構築していけると良い。
教育文化事業団が県民会館で実施していた舞台技術のレクチャー事業は、素晴らしかった。単純な施設運営に留まらず、裏方の教育を行い、舞台技術の人材を育成していた。同様に、ネット配信に慣れていない人に対するレクチャーや、ネット配信での見せ方の工夫・テクニックについて、レクチャーできる仕組みがあると良い。

※プロジェクト05については、県立美術館・博物館運営検討部会において評価するため審議なし。

プロジェクト06 文化を活かした地域づくり

(1)伝統文化を活かした地域づくり
(2)「群馬の文化」を活かした地域づくり

・委員
伝統文化は古く、オーケストラなどの新しいものは素晴らしいという思いこみがあるが、古い文化、新しい文化いずれも素晴らしいものである。
地域の伝統文化は県民に身近で、取り組みやすい。高齢者だけでなく、各世代の人が集うような環境を積極的に作れば、人口減少社会と高齢化の問題の核になり得る。
・委員
伝統芸能は、高齢化や農村部での実施等、色々な要素が人材不足に拍車をかけており、お金より人が課題と言われている。
コロナの影響により採択数が減少しているのであれば、評価シートに記述すべきでは。
・委員
コロナ対策に係る部分も補助対象としており、この時期のサポートはしてもらったと思う。

プロジェクト07 文化活動における多様な参画の促進

(1)障害のある人の参画の促進/高齢者の参画の促進/外国人の参画の促進

・委員
今回のオリンピック、パラリンピックでは、メディアの取り上げ方を含め、捉え方がよくなっていると感じた。文化的な活動でも変わってきているのではないか。障害者の作品としてではなく、アート作品として、コンセプトを持って作品を発表する方が増えている。障害者を区分するのではなく、どのような支援が必要かを考え、個性を尊重することが大切である。
平均寿命が延び、高齢者の割合が増加する中で、高齢者が社会の軸となる必要がある。文化芸術活動も、高齢者が生き生きと力強く歩むための一つのツール。
・委員
障害者については、基本法が策定され、やりやすくなったのではないか。高齢者は(文化活動の)ボリュームゾーン。高齢者がどのように豊かな人生を歩むかに密接に関連している。
・委員
「26 外国人の参画の促進」は、文化の評価としては異文化理解や国際交流などの側面を見ていくべきではないか。
障害者作品展などの事業は今後も推進すべき。
障害者芸術基本法ができたことで、急速に理解が深まっている。障害者芸術の研究者の中で問題となっているのは、線をひくこと。カテゴライズがその人たちを別扱いすることになる。常に問題提起されながら、解決策が見つからない問題であるが、担当部局は、そのような問題は理解しているということをさりげなくアピールできるとスマートである。
国では、厚生労働省と文化庁がある程度関係を持って障害者芸術の事業をしている。県でも「24 障害者週間記念行事」のような項目では、部局を超えて提案できるとおもしろい。
・まとめ
各委員から有意義なコメントをもらい、理解が深まった。短期的に実現できないことも含まれていたが、職員は長期的な部分も見据え仕事に取り組んでほしい。
本日の意見を、魅せる群馬の文化発信プラン(第2次群馬県文化振興指針)評価シートに反映し、文化審議会に諮ることとする。

(2)文化振興基金の活用状況について
(3)文化振興基金の今後の活用について

・委員の主な意見等
・委員
基金は年々減少していることが、以前からの課題。減少をとめるのに重要な役割を果たすのが上毛かるたと関連書籍の売り上げだが、こちらも減少しており、厳しい状況にある。
寄附も簡単に受けられるわけではなく、劇的な改革提案やうまい打開策が見つからない。あと何年くらいで枯渇するかなど、推計しているか。
・事務局
詳しい分析はしていないが、構図としては枯渇することは間違いない。今までは、かるたの販売収入を増やす、寄附をつのるなどで基金を維持しようと考えてきたが、社会環境的に今は難しい。基金によらない文化振興事業について、県も議論していかなければならないフェーズに来ている。今ある資源を有効活用し、その後どうするのか、政策的議論が必要だ。
・委員
文化団体への助成や伝統文化の保護助成が無くなると考えると恐ろしい。
・事務局
県の一般歳入の充当が難しい中、基金があるからこそ、継続できている状況はある。
・委員
著しい低金利がこのような状況を生んでおり、基金をベースにした助成は、どこも苦しい状況。効率化や事業の見直しにより、継続できる範囲は継続した方が良い。
行政の助成は、色々な意味を持つ。行政が助成を行うと、質が高く公共性のある活動として認知されるが、それだけで成り立たせる時代は終わったのかもという声を芸術団体からきいた。
企業もお金がないと言うが、全くないわけではなく、潤沢に広告宣伝費を出す企業もある。クラウドファンディングの活用も検討してみては。成功のポイントは1.ストーリーがはっきりあるもの、2.同窓会組織や、県人会等のネットワーク。対象に価値を見いだしているコミュニティに情報を投げると口コミでお金が集まる。また、職員が片手間でやるより、NPOの事業として実施し、そこに寄附をもらうというやり方の方が上手くいくこともある。
・事務局
昨年度は群馬交響楽団がクラウドファンディングを行った。ベトナムへの演奏旅行が、コロナで中止となり、ネットで双方をつないで共演する取組で、目標額を達成した。大きな取組であったこと、群馬交響楽団というシンボライズされたものへの寄附だったことがあるかもしれない。
・委員
NPOと連携はおもしろい。NPOとの連携で職員の負担が減るのではないか。クラウドファンディングも、人的負担が少ない。
大口寄付のため、企業への働きかけを行ってほしい。
マッチンググランドという取組もある。マッチンググランドとは、県が資金提供する際に、他企業が同額負担する約束を取り付けることを条件とするもの。自治体側の負担は半分で済み、事業価値を外部の組織も認めるため、Wチェックができるという利点もある。
助成を受けたいという文化団体と、何らかのサポート(場所の提供、資金提供等)をする企業とのマッチングの場を行政がつくり、プラットフォームに徹することも一つの方法。

(4)その他

令和4年度の審議会及び部会の開催日程について事務局から説明。

資料

・令和3年度第2回群馬県文化振興指針及び基金部会次第(PDF:40KB)
・資料1 魅せる群馬の文化発信プラン(第2次群馬県文化振興指針)評価シート
(未確定の内容が含まれるため非公開とする)
・資料2 群馬県文化振興基金の活用状況(PDF:232KB)
・資料3 群馬県文化振興基金への寄附の状況(PDF:99KB)

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