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【シリーズ】文化財ライブラリィ Vol.1

国宝 旧富岡製糸場

場所:富岡市富岡
時代:明治5年(1872年)~昭和62年(1987年)

 平成26年12月10日、旧富岡製糸場の繰糸所・東置繭所・西置繭所の三棟が、県内初の国宝(近代産業遺産では国内初)に指定されました。この三棟は、長さ100メートルを超える雄大な歴史的建造物で、日本の器械製糸工場建物のお手本となりました。「木骨レンガ造」という、フランスの技術を導入した建物の構造が特徴的です。
 木骨レンガ造が、日本古来の和風建築と決定的に異なっているのが、屋根裏の「トラス構造」と呼ばれる、西洋風の小屋組です(下図)。部材同士が三角形を作るように組み合わさることで、重い屋根を支えるがっしりとした構造になると同時に、柱のない、広くて開放的な空間を作り出しています。この堅固なトラス構造こそが、140年以上の風雨に耐えてこられた理由の一つなのです。

一般的なトラス構造画像
一般的なトラス構造図

ちょっと変?トラス構造

 三角形を基本とする「トラス構造」ですが、形の整っていない五角形となっている部分もあり(下写真)、技術がまだ成熟していなかったことがわかります。幕末から明治時代の日本人が、試行錯誤を重ねながら、西欧文化を学び始めていた様子を想像することができ、時代の息吹を感じることができるのではないでしょうか。

繰糸所のトラス写真
形の整っていない繰糸所のトラス
西置繭所のトラス写真
形の整っていない西置繭所のトラス

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