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【特集】体、動かさないと。

子どもの体力の今を知る

 「子どもがすぐに疲れてしまう」「家にこもってスマホやゲームばかりで外に遊びに行かない」…。

 子どもたちのこんな様子、気になっていませんか。

 時代による環境の変化で、今、運動面・健康面での子どもの体力がどんどん低下してきています。

 体力は、遊ぶにも、勉強するにも、病気にかからず健康な体で過ごすためにも、とても大切です。

 群馬県の子どもたちが健康で元気いっぱいになるために、私たちに何ができるのでしょうか。

 群馬県の取組を見ながら、一緒に考えてみませんか。

体力がどんどん落ちている?

 昔と比べて、「走る・跳ぶ・投げる」などの基礎的な体力が低下してきています。

「群馬県中学2年生の体力テストの平均値。ここ30年で「走る」「投げる」などの基礎的な体力の数値が確実に落ちてきている」事を示したグラフ画像

 こうした傾向は、子どもたちを取り巻く環境の変化により、運動する機会が減ってきていることが原因の一つであるといわれています。

 【コラム1:三つの「間」が減ってきている!】

 また、日々の生活スタイルや食習慣は、子どもたちの体をつくるものです。これらの乱れも、体力低下に関わっていると考えられています。

 【コラム2:三つの「間」が減ってきている!】

群馬の子どもも例外じゃない

 群馬の子どもの体力は、全国と比べてどうでしょう。文部科学省が毎年行っている体力テストによると、中学生では男女ともに全国平均を上回るものの、小学生では男女ともに全国平均を下回る状況が続いています。

 下の表は、体育の授業時間以外での子どもの運動時間を、群馬県平均と全国平均とで比較したものです。中学校では男女ともに全国平均を上回っている一方で、小学校では男女ともに全国平均を下回っていることが分かります。この運動時間の現状が、体力テストの結果に反映されていると言えそうです。

平成26年度 全国平均・運動時間・運動習慣等調査結果一覧
項目 群馬県 全国
小5男子 583 607
小5女子 314 349
中2男子 1030 920
中2女子 769 645

体育の時間以外での一週間の総運動時間(分)

 群馬県の中学生は、運動部に所属する子の割合が全国と比較して高く、これが運動時間の増加に結び付いていると考えられます。とはいえ、それでも左の表で見たように、昔と比べると体力は確実に落ちているのです。

県が対策に乗り出した

 この状況を打開すべく、県は子どもの体力アップを目標として、平成26年度からぐんまの子どもの体力向上推進事業を始めました。この事業が始まってから、体力優良証(体力テストの総合点がAの子どもに与えられる証)を受けた子どもの割合が過去最高となるなど、成果が上がり始めています。

「体力優良証を受けた子どもの割合のグラフ。平成26年度は11.8%で過去最高となっている」事を示したグラフ画像

事業の一部をご紹介します

全公立小中学校で「体力向上プラン」を作成

 各学校で、子どもの体力をアップさせるための独自の年間計画を考えて、それに沿った取組を行っています。

体力向上指導者研修会を実施

 全公立小中学校の体育主任を集めて、子どもの体力についての理解を深め、指導力を向上させるための研修会を行っています。

体力向上推進モデル校の指定

 先進的な取組を行う県内七つの小中学校をモデル校として指定し、体育専科教員の配置や、地域のスポーツ指導者の派遣などの支援を行っています。

【モデル校紹介】藤岡市立神流小学校

昨年度からモデル校に指定されている神流小学校では、どのような取組を行っているのでしょうか

一流の水泳選手による指導の写真

スポーツ教室

 マラソンや水泳の選手、大学の駅伝部員らが先生になります。
 魅力あふれる先輩方との出会いは、運動面以外でも子どもたちに大きな刺激をもたらします。

学校保健委員会カード

 スポーツ教室の感想を書いたり、親子で生活習慣の川柳を考えたりする際に使います。
 このカードが学校と家庭を行き来して、保護者の関心を高めています。

ランランタイム

 「走る」は全ての体力の基礎。週3回、各自のペースで楽しく走っています。

体育専科の先生

 全学年の授業計画を立て、学校全体で歩調をそろえて授業を進めています。
 また、授業を担任と一緒に二人体制で行うことで、技能の指導が行き届くことに加え、服装や姿勢といった学習規律の指導もしっかりとできます。

スポーツテストの日

 春と秋の二回。学校支援ボランティアの協力で、体力テストを実施しています。
 ボランティアに励まされて、子どもたちもやる気満々です。

一流のマラソン選手による指導の写真
ボランティアの協力の下行う体力測定の写真

神流小の体力テスト評価

総合点がA,Bの子の割合が、39%(平成25年度)から、61%(平成26年度)に増えました。

先生たちの声

子どもたちが目を輝かせて、全力で取り組むようになりました。
運動を「できるようになった」と実感している子どもが確実に増えています。

神流小学校のホームページ(外部リンク)

家庭も体力アップの大事な場

「時間がなかなかとれない」、「近くにスポーツの施設がない」…。
そんな場合でも、ちょっとした心がけで、子どもの運動に対する意識を高めることができます。

スポーツを話題にしたり、一緒に観戦したりしましょう。

 保護者のスポーツに対する関心が高い家庭の子は、体力テストの点数が高いという結果が出ています。

買い物など、近場への移動は、子どもと一緒に徒歩や自転車で。

 日々の小さな運動の積み重ねが体力アップにつながります。

 また、国のホームページでは、子どもの体力についての子ども向け・大人向けの情報が載っている他、数値を入力することで、体力テストの結果を知ることができます。ぜひご覧ください。

 子どもの体力向上ホームページ(外部リンク)

コラム1:三つの「間」が減ってきている!

 子どもが体を使って思い切り遊ぶためには、三つの「間」が必要だと言われています。遊ぶための「時間」と「空間」、そして一緒に遊ぶ「仲間」です。今の親の世代が子どもだった頃には十分確保されていたこの三つの「間」が、なくなってきています。

 なお、最近では親や学校が子どもの遊びのためにかける「手間」や、家庭内で団らんする「お茶の間」も入れて、『五つの間』が減ってきていると考える人もいます。

コラム2:生活習慣と食も大事!

 私たちの体を作る普段の生活習慣や食生活も、体力に大きく関係しています。生活習慣や食生活の乱れは、体力の低下を招くだけではなく、高血圧や糖尿病、肥満などの生活習慣病を引き起こすおそれもあります。

 子どもも、生活習慣病と無縁ではありません。驚くべきことに、肥満の子どもの割合は、25年前の2倍に増えているのです。そして、群馬県では、全国平均と比べて、肥満の子どもの割合が高い傾向にあります。

 これを踏まえ、県では医師や栄養士、大学教授、そして教育委員会職員からなる『生活習慣病予防対策検討委員会』を、今年度立ち上げます。肥満を初めとした生活習慣病を予防する手立てを考えます。

おなか周りを計るぐんまちゃん画像

生活習慣の乱れ大丈夫? ~チェックしてみよう~

  • バランスのよい食事をとっていますか?
  • 朝食をきちんととっていますか?
  • 早寝早起きをして、必要な睡眠時間を確保していますか?

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