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【シリーズ】文化財ライブラリィ その7

国指定天然記念物 六合チャツボミゴケ生物群集の鉄鉱生成地

場所:吾妻郡中之条町大字入山13-3(チャツボミゴケ公園内)

チャツボミゴケ公園の写真
チャツボミゴケ公園

 チャツボミゴケ生物群集とその鉄鉱生成地は、草津白根山の東側の標高1,200メートルの地点にあります。第二次世界大戦中や戦後の鉄不足のときに採掘されていた群馬鉄山跡地で、現在ではチャツボミゴケ公園として整備されています。
 酸性の川である元山川の源流部に当たるこの場所は、温かい強酸性の鉱泉水が湧き出し、多くの動植物にとって過酷な環境です。しかし、チャツボミゴケにとっては生育に適した環境で、日本最大の繁殖地となっています。
 チャツボミゴケや鉄バクテリアなどの生物活動の副産物として、鉄鉱が生成されていて、1万年以上前から現在まで生成が続けられています。群馬鉄山はこうして生成された鉄鉱床と考えられています。
 生物による鉄鉱生成の働きと人間の関わりについて見ることができる貴重な場所として、2月に国天然記念物として登録されました。

鉄を作る生物

チャツボミゴケへの鉄の沈着の写真
チャツボミゴケへの鉄の沈着

 チャツボミゴケはたくさんあるコケの中でも最も酸性に強いコケです。私たちの胃液(pH2.5)と同じくらい強い酸性濃度の特殊な環境で繁殖します。
 チャツボミゴケや鉄バクテリアなどは、水中に含まれる鉄イオンを使ってエネルギーを得るときに、副産物として鉄鉱を作ります。また、体内に鉄などを蓄積するので、これらの生物の死骸が沈殿することで、褐鉄鉱鉱床ができます。
 チャツボミゴケは、強い酸性の温水に触れることで、鮮やかな緑色になります。


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