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平成29年7月教育委員会会議定例会の会議録

1 期日

平成29年7月21日(金)

2 場所

県庁24階 教育委員会会議室

3 出席者

笠原寛教育長、天田清之助教育長職務代理者、小池啓一委員、平田郁美委員、青木章子委員

4 事務局出席者

北爪清教育次長、小笠原祐治教育次長(指導担当)、野村晃男総合教育センター所長、飯塚裕之総務課長、田谷昌也管理課長、津久井裕美福利課長、上原永次学校人事課長、鈴木佳子義務教育課長、村山義久高校教育課長、上原篤彦特別支援教育課長、船引忠雄生涯学習課長、古澤勝幸文化財保護課長、小林信二健康体育課長、阿部誠総務課次長、根岸政彦総務課行政係長、宇津木牧子総務課副主幹

5 開会

午前10時00分、笠原教育長、教育委員会会議の開会を宣す。
傍聴人は1名、取材者は1名であることを報告。

6 委員の欠席届について

笠原教育長が藤原委員から欠席の届出があったことを報告。

7 会議録署名人の指名

笠原教育長が今回の会議の会議録署名人に青木委員を指名。

8 教育委員会の行事日程

教育委員会の主要行事日程及び次回定例会議の日程について、総務課長が説明。

9 教育長事務報告

(笠原教育長)
 はじめに、私から前回の教育委員会以降の主な行事について報告したい。
まず、全委員にもご参加いただいたが、6月26日、27日の2日間で、全国学力・学習状況調査で全国トップレベルの成績を収めている秋田県の取り組み状況を訪問調査した。初日は秋田県教育委員会で「秋田の探求型授業」と「地域に根ざしたキャリア教育」について秋田県教育庁の担当者から説明を受け、義務教育課長らと意見交換を行った。また、2日目は秋田市立明徳小学校を訪問し、実際の秋田の探求型授業の様子を拝見し、校長先生らと意見交換をおこなった。

 次に7月3日には、教育委員による第1回学校訪問を行い、全委員で高崎市立新町第二小学校と、高崎市立南八幡中学校を訪問した。新町第二小学校では、予習型家庭学習を取り入れた学習活動について、また南八幡中学校では体力向上と、近隣の大学と連携した放課後や長期休業中の補充学習について、校長先生をはじめとする学校の皆様と意見交換を行った他、授業を視察した。
 7月10日、11日には、全国都道府県教育委員会連合会の総会が京都市内で開催され、小池委員と私が出席してきた。1日目の総会では、連合会の28年度歳入歳出決算の認定や事業報告等がなされた他、文部科学省から「次期学習指導要領」について行政説明をいただいたところである。2日目の分科会では、共通テーマ「次期学習指導要領について」と、個別テーマでは小池委員が「ICT教育について」、私が「教員の多忙化解消について」にそれぞれ参加し、全国の教育長、教育委員の方々と意見交換を行った。

 もう1点、報告させていただく。新聞報道等ですでにご案内のとおりだが、平成40年に開催予定の第83回国民体育大会について、3月定例会で大会の招致について議決をいただき、過日、知事、県ポーツ協会会長と私で要請を行ったところであるが、7月18日に開催された公益財団法人日本体育協会の第3回理事会において、本県が大会開催申請書を提出した唯一の県であったことから、開催に向けて手続きを進めることが、内々定という位置づけで了解されたところである。本県での国民体育大会の開催は、昭和58年に「あかぎ国体」が開催されて以来45年ぶりの開催になる。また、国体の内々定を得たことにより、同時に第28回全国障害者スポーツ大会も本県で開催されることになった。県教育委員会として、大会が成功するよう努めたい。まだ先の話のように感じるが、知事部局や県内市町村、関連団体とともに準備を進めてまいりたい。
 それでは、次に教育委員から出席行事について報告をお願いしたい。

(天田委員)
 秋田県訪問調査について報告する。秋田市立明徳小学校を訪問したが、1クラスの人数が20人ほどで、かなり少ないという印象だった。前日に秋田県教育庁の担当者から、秋田県の特徴として、ベテランの教員が多い、クラスの人数が少ない、地域との連携が上手くいっている、先生に対する信頼感が強いなどがあると説明を受けた。群馬県と特徴が違うなと感じた。
 翌週、高崎市立新町第二小学校を訪問したが、1クラスの人数が30人であった。1クラスの人数が20人と30人では、授業の仕方からして違ってくることを実感した。
 もう1点、6月24日、25日に、産業技術センターにおいて、群馬県及び群馬県教育委員会共催で「からくり工夫展」が開催された。10,500人余の来場者があり、半分以上が小学生、中学生であった。
 7月14日には、総合教育センターにおいて、新任教頭研修があり、145人の新任の教頭先生に向けて1時間ほど話をした。教育の話、民間企業の話、私が教育委員として取り組んできた特別支援学校の話などをしたが、大変真剣に聴いていただいた。

(小池委員)
 秋田県の調査では、全国学力・学習状況調査の結果を集計するシステムが導入されている点が興味深かった。また、それ以上に、小学校の先生方が、児童と対話しながら授業を進めていく巧みさが素晴らしかった。少人数学級の良さを最大限に活かしていると感じた。学校の先生が大変大事にされており、良くも悪くも昔を思い出した。群馬県に秋田のやり方をそのまま当てはめても、なかなか上手くはいかないと思うが、うらやましいと感じた。
 全国都道府県教育委員会連合会の総会では、分科会で「新学習指導要領」と「ICTの活用」について話をしてきた。特に、ICTの活用では、先進県が予算的にかなり無理をしてでもタブレットを1人1台配付し、授業だけでなく、それ以外でも積極的に活用していることがわかった。予算が伴うことで、導入は簡単ではないが、群馬県も含め全国的にどこまでやるべきなのか、理想論だけでなく、現実を踏まえた検討が必要ではないかと思う。また、自分自身も含めてだが、ICTを検討する場に出てくる教育長、教育委員の年齢が高すぎる。もっと若い先生達を中心に、活発で積極的な議論を進めていかないと成果は出せないのではないか。現状では、各県の取り組みが、先進県と手つかずの県で2極化していると感じた。
 実際のところ、子ども達も含め今の若い人の多くはスマートフォンを持っており、いろいろなことに活用している。ICTの導入に、タブレットは必ずしも必要なものでは無くなっているのではないか。こうした現状もひっくるめて、タブレットが何台あるといったこととは別次元の視点で、検討を進めていかないといけないと思った。

(平田委員)
 秋田県で何より印象に残ったのは、子ども達が生き生きと楽しそうに授業を受けており、先生方もまた、生き生きと楽しそうに授業をしていたことである。
 家庭学習について、秋田では、親が子どもの勉強を見るという習慣が根付いていると説明があった。帰りのタクシーで、運転士にこの話が本当か聞いたところ、うちでもあたり前にやっている。親は何かを教える訳では無く、子どもが自分で今日はこれをやると決め、取り組んでいるところを、見守っている程度で難しいことではない。自分も子どもの頃、同じようにしてもらったという答えであった。こうした習慣が、子ども達に学ぶ喜びを教え、結果として、学力の向上につながっていることを実感した。
 群馬ですぐにできることではないが、家庭学習における親の役割は、子どもに勉強をきちんと教えることではなく、もっと肩の力を抜いて、気軽に見守れば良いことが分かって良かった。
 また、1クラス20人で、先生も児童ものびのびと授業をしている様子をみて、予算的に難しいとは思うが、少人数学級の効果はやはり絶大だと思った。
 7月3日に高崎市立の小学校と中学校を参観した。どちらの学校も校長先生を中心に、先生方がとても真剣に取り組んでいる様子が伝わってきた。小学校は30人学級であったが、もう少し人数が少ないと、もっと発言が増え、教員も教えやすいだろうと感じた。予習型家庭学習の仕組みを取り入れたことで、子どもたちの学力が目に見えて上がったと聞いた。子どもたちもよく勉強していた。
 中学校は子どもたちがとにかく元気で、のびのびしていたことが印象的だった。挨拶も実にしっかりしており気持ちの良い学校だった。体力向上に取り組んでいる成果だろうと思う。高崎商科大学と連携した放課後学習の取り組みは、大学生にとっても学びになる素晴らしい取り組みだと思った。

(青木委員)
 秋田県について、まず小学校で宿題が無いことに驚いた。他にもペア学年(異学年によるグループ学習や活動)の取り組みや、PTA行事の参加率が高いことなど、興味深かった。授業参観では、どのクラスも大変にぎやかで、静かなクラスは一つもなかった。先生と児童も笑顔で、授業をすごく楽しんでいることが感じ取れた。また、1クラス15分程度の参観だったが、今、子どもたちが何を学んでいるのか分かり、こちらまで楽しくなる授業だった。私も子どもがいるので、いろいろな授業参観を見てきたが、このような授業の様子は一度も見たことがなく、新鮮な驚きがあった。
 高崎の小学校については、子どもたちがとても真面目で、授業に取り組む姿勢や発言が非常にしっかりしていた。秋田とはまた違ったすばらしさがあった。
 中学校では、いじめ問題について校長先生にお話をお聞きしたが、しっかりした体制で取り組んでいることが伝わってきた。また、この学校の生徒は、地域の大人の人にすごく優しい、また、地域の方々も自分の子どものように扱ってくれるという話であった。学校と地域の連携がとても出来ているという印象だった。笑顔がすてきで、挨拶も元気が良く、保護者が信頼して子どもを預けられる学校であると感じた。

(笠原教育長)
 私からも報告したい。
 まず、秋田県訪問調査について、授業参観では、児童が、隣の席同士でグループをつくり、相談しながら答えを探していた。少し理解が進まない子がいれば、自然な感じで話しかけ一緒に考えている様子があった。委員から報告があったように、明るく、笑顔のある学校であった。一つ感じたのは、訪問した学校だけかもしれないが、外国籍の児童が見当たらなかった。(秋田市の)街中でも外国人をほとんど見かけなかったので地域的なことだと思う。改めて、群馬県の教育が社会的な問題を抱えており、学校や教員の方々も幅広い課題に対応していかなければならないということを感じた。
 次に全国都道府県教育委員会連合会の総会についてであるが、私が参加した分科会では、次期学習指導要領の中でも高大接続の関係が議論のポイントであった。センター試験で、英語が民間の資格検定試験を使うことについて、全国の教育委員から問題提起があった。まず、離島を抱える長崎県から、試験を受けるためには少なくとも2泊3日は必要で、交通費と宿泊代で4万円もかかると話があった。これを受けて各県からも、検定料だけでいつでも試験を受けられる都会とはあまりに状況が違う中、試験の結果だけを単純に競わせることでよいのか、新たな格差を生む結果にならないのか、地域性や経済的な格差はしっかり考えて入試改革を進めていかないと大変なことになる等の意見がだされた。
 また、講演では、国立情報学研究所の教授の話を聞いた。大学進学率が100%近い進学校であっても、問題を読み解く力、読解力を十分に有する生徒は5割ほどしかいないと知り驚いた。問題の意図を読み取れなければ、どんな問題でも解けない。この問題を真剣に考えていく必要があると、大変な危機感をもっていた。学力調査でも、算数のB問題は読解力がなければ答えがだせない。子どもたちの国語力を高める努力が必要である。英語の教科化が早まっているが、元々の国語の力の重要性を改めて感じた。対策として、朝の読書会や読み聞かせで、国語の本だけではなく、算数や理科の教科書を音読し、日常ではあまり使わない言葉が正しく理解できているかを見てほしいと話があった。子どもたちの読解力をしっかり高める努力をすることが、学力向上の大切なポイントであると感じた。私からは以上である。
 それでは、次に各所属長から報告をお願いする。

(管理課長)

(1)群馬県における公立学校施設の耐震改修状況フォローアップ調査の結果について

群馬県における公立学校施設の耐震改修状況フォローアップ調査の結果について、資料1により報告。

(2)学生寮上毛学舎の平成29年度新入寮生の追加募集について

学生寮上毛学舎の平成29年度新入寮生の追加募集について、資料2により報告。

(学校人事課長)

(3)第1回群馬県教員育成協議会の概要について

第1回群馬県教員育成協議会の概要について、資料3により報告。

(4)第1回教職員の多忙化解消に向けた協議会の概要について

第1回教職員の多忙化解消に向けた協議会の概要について、資料4により報告。

(健康体育課長)

(5)平成29年度第52回群馬県中学校総合体育大会の概要

平成29年度第52回群馬県中学校総合体育大会の概要について、資料5により報告。

(6)第83回(平成40年)国民体育大会の群馬県開催内々定について

第83回(平成40年)国民体育大会の群馬県開催内々定について、資料6により報告。

(笠原教育長)
 教職員の多忙化解消に向けた協議会について、私は正式なメンバーではないが、第1回ということで私も出席した。多忙化の解消については、さまざまな課題の今後をしっかりと考えていかなければならない。協議会により問題意識を共有することはできたと感じている。具体的にどう改善していくか、それぞれの所属が持ち帰り議論しているところである。また、作業部会では関係課だけでなく、いろいろな方から意見を聞いており、第2回の開催に向け、平行して準備を進めて参りたいと考えている。
 教育長事務報告については以上とする。

10 議案審議

教育長が議案の提出が無かったことを報告。

11 教育委員会記者会見資料について

教育委員会記者会見資料について、総務課長が説明。

12 閉会の宣言

午前11時07分、笠原教育長、教育委員会会議の閉会を宣す。

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