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令和元年度第2回産業教育審議会議事概要

更新日:2020年4月1日 印刷ページ表示

1 日時

 令和2年1月14日(火曜日)13時30分から16時00分

2 場所

 群馬県立伊勢崎商業高等学校

3 出席委員

 10名(小堀委員(会長)、古賀委員(副会長)、風間委員、鷲澤委員、齋藤委員、茂木創委員、茂木三委員、大嶋委員、堀口委員、須田委員)
※欠席委員 2名(小林委員、細谷委員)

4 次第

  1. 開会
  2. 群馬県産業教育審議会会長挨拶
  3. 群馬県教育委員会教育長挨拶
  4. 委員及び幹事自己紹介
  5. 学校概要説明(群馬県立伊勢崎商業高等学校長)
  6. 活動発表
    商業研究部
    「地域に『喝!』どん 地場産味わうフェアde伊勢崎テロワール」
  7. 授業・施設・設備等視察
    • 授業「課題研究」、「財務会計2」、「プログラミング」
    • 校内書道展
  8. 審議
    「地域や産業界と連携した実践的な職業教育の在り方について」
  9. 閉会

5 議事概要

会長

  • 想像以上に実践的な活動をされていると感じた。施設や授業を見た感想や御意見を皆様からいただきたい。

委員

  • 今日の感想であるが、まず、生徒の発表に驚いた。机上の学習から計画・立案し、実践、結果の分析、課題を発見していく一連の流れの中で、生徒が本当に生き生きと活動していることが伝わってきた。高校生の時に体験することは大切であり、この探究活動は実社会に出た時にきっと役に立つと思う。
  • 社会の受け手である我々がその芽をつぶさないように、大切に育てていく配慮が必要であると改めて感じた。

委員

  • 発表した生徒も、教室で授業を受けていた生徒も、皆生き生きと元気よく活動していたと感じた。自分を振り返ったときに、あのように楽しそうに活躍していたか疑問に思った。
  • 二つ発表いただいたが、これは部活動での活動なのか、別の活動なのか教えていただきたい。

教諭

  • 本日発表させていただいたのは商業研究部である。部活動で研究した成果を発表した。これ以外にも課題研究の授業の発表もある。

委員

  • すごく良い発表であると感じた。発表会の内容については、他の生徒と交流するような場面もあるのか。こういった部活動で行った内容を、他の生徒と共有することもとても良いと感じた。

委員

  • 発表も素晴らしかったし、企業とコラボして自分たちの成果を挙げていくこともすごく良い点であると思うので、これからも是非続けてほしい。
  • 残念であったことは、コラボ商品について、文化祭でしか販売していないことである。高校の活動を知ってもらえると思うので、文化祭だけでなく、商品を地元の企業等でも販売できるとよいと感じた。
  • 生徒同士が教え合っている姿がどのクラスでも見受けられ、素晴らしいと感じた。

委員

  • 「学校での学びが社会で生きる」ということを、教師がしっかりと教えているという印象を受けた。そういった教育を受けた人材の能力を正しく評価し、うまく活用していける社会を作っていかなければならないことを、大人として、反省の意味も込めて感じたところである。
  • もう一点は、施設についてである。書道の作品は、たまたまあそこに展示されていたのだと思うが、外部の方に見てもらいにくい場所であった。また、建物が閉鎖的で古い感じがあった。恐らく、現場の先生方には設備面での要求・要望があるのではないかと感じた。生徒が一生懸命取り組んでいるので、ハード・ソフトの両面から、予算措置も含めて考えてあげて欲しい。

委員

  • いろいろ見せていただいて、生徒が一生懸命取り組んでいる、積極的にいろいろなことに取り組んでいると感じた。
  • これは自分の考えだが、今、地球環境が悪くなっている。これから社会で活動する若い人たちが未来を考えていかなければならない。今のままであると、自然環境が悪化して、とんでもないことになる。
  • オーストラリアでは今、大規模な火災が終息しない大変な状況であり、地球温暖化も大変である。こういった環境の中で、これからの若い人たちには、新しい環境を創ることに思いを込めて活動してほしい。学校の先生方も、これからの若い人たちに、そういった思いを持ってもらえるよう教育していただけたらと思う。
  • 緑豊かな、自然豊かな環境があり、地元の農業の活性化につながるような生徒の発表は素晴らしいと思った。林業・農業を活性化させて、たくさん酸素を発生させたり、炭酸ガスを吸ったりさせるなどして、良い環境を使っていかなければいけないと思う。地球全体を考えると、発電では原子力発電や、石炭・石油を燃やして環境破壊につながる火力発電などがあり残念である。
  • 「振動力発電のすべて」という本が10年くらい前に出版された。振動力を使って発電する装置を作るという内容で面白く読んだが、なかなか普及しない。作った小さい素子を靴の裏に貼っておき、歩くと振動で電気を発生させるので、懐中電灯がなくても明るく歩ける。東京駅の改札口で実証して発電したと本に記述があった。振動の力で発電させることが広がり、環境破壊を防ぐことが出来ればよいと思う。
  • これからの社会を担う高校生に、先生方から活力を与えてもらいたい。生徒たちに刺激を与えると、もっと面白いことにつながるのではないか。これからも、地域の農業に活力を与えてもらいたい。

委員

  • 最初に「自ら考えて行動できる人材の育成」に取り組んでいるという話を校長先生から聞いたが、発表や見学を通して、授業や現場で実践されていることがよく分かった。
  • 社会人になっても、「考えて動け」と言われた時に、簡単には動けない。そういう体験に今後も取り組んでいただけるとよいと思った。

委員

  • 校長先生から話があったグランドデザインが実践されており、学校の教育目標に基づいた教育が行われていると感じた。
  • 審議のタイトルにある「地域や産業界と連携した実践的な職業教育の在り方」に関して、商業研究部の発表や課題研究での授業は、長年、地域や産業界との連携に取り組んでいる内容であることが分かる。
  • 地域や産業界との連携は、継続することが大事であると思う。企業や外部機関との人的ネットワークがしっかりとできていることが、継続できている強みなのではないか。取組の中で、生徒が「地域の魅力について理解できた」という発表があったが、素晴らしい教育の成果であると思う。
  • 本校は、進学で2/3の生徒が県外に出ている。県内の魅力が分からないうちに県外に出てしまうと、県外の大学に進学した生徒が戻ってこないという現実につながってしまう。高校時代にしっかりと地域の魅力を知るという教育を商業高校でできれば良いと思う。
  • 検定を一つの目標とすることも大事であるが、くくり募集の1年生の時に、「ビジネス基礎」等の必修科目の中で、地域をフィールドとして身近な地域のビジネスに関する指導をすることで、地域に戻ってくる素地ができるのではないか。地域の資源をしっかりと把握して、地域を学びのフィールドにすることが大事であると思う。
  • 学び方については「指示待ち」の姿勢ではなく、自らが「主体的に物事を考える」ことが大事である。主体的に取り組んで地域の課題を解決した内容を、今度は地域に情報発信するという形で還元することが必要であると思う。
  • 多くの中学生は、「普通科高校から大学進学」という進路を考えていると思われるが、商業高校の取組を地域や中学校に発信していくことが大事なのではないか。取組は素晴らしいが、周りが知らないということは、発表にあった「地産・地消のお店を知らない」ということと同じであり、情報発信することが大事であると思う。県の動画スタジオや様々なメディアを利用して発信していけば、相乗効果が生まれて、群馬県の魅力も高まるのではないか。
  • 先生方が自信を持って指導すれば良い教育ができるとともに、群馬県の魅力が高まり、群馬県に戻ってくる生徒も増えるのではないかと感じた。

委員

  • 生徒が発表の最後で、「伊勢崎の宝をこれからも知ってもらうために活動していきます。」と力強く語っていたが、こうした体験をした生徒は伊勢崎の宝物だと改めて思った。
  • 今回拝見させていただいた授業の内容は、マーケティングやコンピュータなど、正解のあるものについて、ロジカルに学んでいると思った。そのようなことは、商業という分野においてとても重要であると思いながら、「心を育む」という点についてはどうなっているのかと思った。しかし、3年生の書道を拝見した時に、「自分の心を表現する」ための授業を行っていると伺い、授業でもしっかりと取り組まれているのだと改めて思った。
  • その中で、更に良いと思ったのは、3階まで歩く途中、廊下にいろいろな絵画が展示されていたことである。ミレーやモナリザの他にも、いろいろな方が描いたたくさんの絵画があり、生徒が絵画に触れる機会があることは、すごく素敵だと感じた。
  • 私は、福祉の領域であるが、対話型鑑賞というような、実際に答えのないものを皆で考えるということをやっている。そういった対話型鑑賞などをやってみるのも面白いと思う。「正解を探すのではなく、納得解を探す」と福祉の領域では言うが、皆で考え方を膨らませて、「一つの正解を導かない」ということも時には必要であることを伝えていくのも面白いのではないかと感じた。
  • 最後にお伺いしたいのだが、社会との関わりや地域との関わりを大事にしているというお話をされていた。実際に、研究部の生徒が発表していたが、研究部以外の生徒たちが、自分たちが学んだことを生かし、地域の方と触れ合いながら関わるような場面があればお伺いしたい。

教諭

  • 商業研究部以外だと、地元伊勢崎市の駅前で「高校生フェスタ」という近隣の高校と合同の催し物があり、参加して発表させていただいている。また、地元企業が中心となり、近隣の高校生を集めて課題を与えて、問題解決に取り組んで発表する「伊勢崎ソーシャルデザインアワード」にも参加している。こちらも地域の方の御意見をいただくものである。

委員

  • 発表した後に振り返りの場を設けたり、スキルアップや人前で話すといった点で、プラスになる、褒め合うような場があったりすると良いのではないかと思う。
  • 産業界にも発表や取材に行ったり、企業の方に話を聞いたりする機会があり、すごく良いことであると感じた。通常の授業の中でも、今、産業界でどのようなニーズがあるのかなども併せて聞くことができれば一番良い。授業で役立てていただければと考える。
  • 産業界のニーズという部分では、地元の商工会議所等との話合いの機会を設けていただくと、授業で学んだことが現場ではどのように生きてくるのかというような話も聞くことができるため、より実践的なものになっていくのではないかと感じた。

会長

  • 一通り皆さんの御意見を聞けた。
  • 外部講師は、どれくらいの回数で招聘しているのか、また、本日は我々が見学させていただいたが、このような形で、地域の産業界の方たちが授業を参観されているのか伺いたい。
  • 子供たちは群馬の宝である。群馬県民とすると、1人でも多く群馬に残っていただく、又は帰ってきていただきたい。そのような群馬の宝を育てていただいている。これは大事にしなければならず、責任は我々にある。地域の産業界との関わり方というものを、3年後、4年後、5年後について、現実的にはどのような考えを持っているのか聞きたい。

教諭

  • 本校では、就職希望者を対象に、外部の企業の方に来ていただき、話をしていただく機会を数回設けている。また、公務員を希望する生徒には、外部講師の公務員講座を行うことで、教員では教えきれないところを教えていただいている。

会長

  • 企業側からすると、このような機会に採用担当の方々は、伊勢崎商業高校の生徒はどのような授業で、どのような活動をしているのかということを見ることができる。就職活動時以外の活動を知っておくことも大切であるし、その関係づくりが就職に役立つはずである。そういう機会がなければ、作っていただけると、産業界は非常に理解が早くなり、就職率が高くなったり、宝をつぶすことなく仕事をやってもらえたりするような環境になっていくのではないかと思う。先生方の交流も大切だが、産業界の方に学校へ来てもらうということが大切であると思う。

校長

  • 今の御指摘は、商業教育を預かる我々の身としては非常に大事だと思う。常々掲げている「机上だけで終わらない商業教育」とはまさしくそこに意図がある。世の中の動きやニーズは籠の中にいるだけでは分からない。外に出させたり、あるいは産業界の方々に学校に来ていただいたりして、「こういう動きなのだ」「こういう人材が求められている」という話をどんどんしてもらいたいと思う。
  • 一例としては、学校評議員会という組織があるが、その中で、商工会議所の方にも来ていただきながら商業の活動を見ていただいている。こうした取組をどんどん取り入れていきたい。
  • 商業高校は、地域の方々に知っていただくとともに、地域から信頼していただかないと学校が成り立たないという危機感を有している。また、それが商業高校の大きな役割の一つだと思っている。足りない部分もあるが、子供たちが生き生きと活動している姿を、これからも大いに発信しながら、会長が言われたように、産業界の方々にも実際に来ていただいて、見ていただきたい。
  • 授業を見ていただく機会は年二回設けているが、保護者や中学校の先生方とは違い、産業界の方々にわざわざ来ていただくのはという部分もある。なるべく交流し、お互いに教えていただければと思っている。今後ともよろしくお願いしたい。

会長

  • 商工会議所を窓口として企業の方々に参加してもらうと、経営者が理解してくれれば、もしかすると設備の充実などにもつながるかもしれない。是非頑張っていただきたい。
  • 最後に、教育長に御礼を言いたい。インターンシップについてであるが、我々が勧めさせていただいた効果かどうかは別にして、過日、富岡高校の先生から「今年度インターンシップを積極的にやりたい。多くの企業を紹介してほしい。」という依頼があった。今までなかったことである。ありがとうございました。

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