平成26年度の県内温室効果ガス排出量について
【温室効果ガス排出量】
平成26年度の県内温室効果ガス排出量は、1,892万トンとなり、前年度と比べると1.2%増加した。
「群馬県地球温暖化対策実行計画(区域施策編)(改定)」(平成23年~平成32年)の基準年である平成19年度と比較すると5.9%減少した。
※「群馬県地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」(改定)の目標
平成32年度における温室効果ガスの排出削減目標は、平成19年度比で8%削減する。
【二酸化炭素排出量】
温室効果ガスの約9割を占める二酸化炭素については前年度に比べ1.3%増加し、平成19年度比では0.3%の増加となった。
【参考】
平成26年度の温室効果ガス排出量は、算定にあたって一部に利用している都道府県別エネルギー消費統計の公表値(暫定値)が改定されたため、これに応じて一部修正した。
表1 県内温室効果ガスの排出状況
項目 | 平成19年度排出量(千トン) | 平成25年度排出量(千トン) | 平成26年度 | ||
---|---|---|---|---|---|
排出量(千トン) | 対前年度比(%) | 対平成19年度比(%) | |||
二酸化炭素(CO2)計 | 17,655 | 17,482 | 17,713 | 1.3 | 0.3 |
エネルギー起源計 | 17,219 | 17,105 | 17,296 | 1.1 | 0.4 |
産業部門 | 6,348 | 5,776 | 6,683 | 15.7 | 5.3 |
業務部門 | 2,860 | 3,170 | 2,765 | - 12.8 | - 3.3 |
家庭部門 | 2,762 | 3,120 | 2,837 | - 9.1 | 2.7 |
運輸部門 | 5,079 | 4,868 | 4,840 | - 0.6 | - 4.7 |
その他※注 | 171 | 171 | 171 | ||
廃棄物部門 | 436 | 378 | 417 | 10.3 | - 4.4 |
メタン(CH4)※注 | 363 | 363 | 363 | ||
一酸化二窒素(N2O)※注 | 677 | 677 | 677 | ||
ハイドロフルオロカーボン(HFC) | 94 | 78 | 73 | - 5.9 | - 22.4 |
パーフルオロカーボン(PFC) | 268 | 36 | 44 | 24.1 | - 83.5 |
六ふっ化硫黄(SF6) | 1,045 | 64 | 47 | - 27.1 | - 95.5 |
温室効果ガス総計 | 20,102 | 18,699 | 18,916 | 1.2 | - 5.9 |
※注 エネルギー起源CO2の「その他」、CH4、N2Oについては、平成19年度数値に固定
図1 県内温室効果ガス排出量の推移

【部門別二酸化炭素排出量(平成25年度から平成26年度の傾向)】
- 産業部門:対前年度比で増加しており、製造業の排出量が増加した。
- 業務部門:電力消費は増加したが、石油製品の消費量が減少したため、排出量は減少した。
- 家庭部門:省エネ・節電の取組が進んだことや、灯油等の燃料消費量が減少したこと等が排出量減少の要因と考えられる。
- 運輸部門:長期的に減少傾向であり、対前年度比は横ばいであった。
図2 部門別二酸化炭素排出量の推移

※平成19年度までの排出量については「群馬県温室効果ガス実態調査」(平成21年度実施)によるもの。平成20年度以降は、鉱工業生産指数、県内エネルギー販売量等の統計指標等を用いた簡易手法により排出量を算出している。
部門別の主な指標-平成26年度から平成27年度(一部は平成25年度から平成26年度)の傾向-
- 産業部門:エネルギー転換による省エネが進み、エネルギー消費が減少した。
- 業務部門:事業所等の省エネルギー改善の横ばい傾向が続いている。
- 家庭部門:灯油の消費量が増加し、1世帯あたりのエネルギー消費量がやや増加した。
- 運輸部門:次世代自動車の導入促進やエコドライブの普及により、ガソリン販売量が減少した。
部門 | 指標 | 単位 | 平成19年度 (基準年) |
平成24年度 | 平成25年度 | 平成26年度 | 平成27年度 | 平成32年度 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
対前年度比(%) | 対19年度比(%) | 対19年度比(%) | |||||||||
産業 | 製造業の付加価値額あたりエネルギー消費量 ※注1 | GJ/百万円 | 24.6 | 25.9 | 22.9 | 19.4 | -15 | -21 | 18.5 | -25 | |
環境GS認定等事業者数 | 事業者 | 908 | 2,492 | 2,572 | 2,638 | 2,869 | 5,000 | ||||
業務 | 床面積あたりのエネルギー消費量 ※注1 | GJ/m2 | 1.89 | 1.50 | 1.52 | 1.53 | 0.1 | -19 | 1.45 | -23 | |
【再掲】環境GS認定等事業者数 | 事業者 | 908 | 2,492 | 2,572 | 2,638 | 2,869 | 5,000 | ||||
家庭 | 家庭1世帯あたりのエネルギー消費量 | GJ/年 | 46 | 45 | 43 | 40 | 43 | 7 | -8 | 40 | -12 |
住宅太陽光発電設備普及率 | % | 1.4 | 5.6 | 7.2 | 8.2 | 8.6 | 15 | ||||
運輸 | 次世代自動車の普及率 | % | 0.7 | 5.8 | 8.0 | 10.0 | 11.9 | 20 | |||
自動車1台あたりのガソリン消費量 | リットル | 832 | 634 | 606 | 572 | 565 | -1 | -32 | 541 | -35 | |
廃棄物 | 県民1人当たりのごみ | g/日 | 1,153 | 1,059 | 1,050 | 1,051 | 1,031 | -2 | -11 | 890 | -23 |
リサイクル率 | % | 16.1 | 15.3 | 15.6 | 15.6 | 15.4 | 25 | ||||
再生可能エネルギー | 新エネルギー自給率 | % | 0.4 | 3.3 | 6.5 | 9.3 | 15 | ||||
【再掲】住宅太陽光発電設備普及率 | % | 1.4 | 5.6 | 7.2 | 8.2 | 8.6 | 15 |
※注1 算定に利用している都道府県別エネルギー消費統計が改定されたため、改定値に基づいて改めて算定を行った。また、平成27年度の数値については、平成29年度内に公表される予定。