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「高浜クリーンセンター建替事業に係る環境影響評価方法書」に対する意見について

更新日:2014年9月1日 印刷ページ表示

1 大気環境について

  1. 建替による煙突の移動や建物の配置状況の変更がもたらす、排気ガスの着地濃度の変化やダウンウォッシュ・ダウンドラフトの発生可能性の変化について検証し、その内容を準備書に記載すること。
  2. 計画地北側斜面の上部にある住宅に対し、低周波振動騒音が伝播する可能性が懸念される。建替施設の設計にあたっては、現有の稼働機械から発生する騒音・振動を調査したうえで、建替後の焼却施設の能力及び焼却方式における騒音レベルを検証し、動力系がある建物や煙突の配置についての検討を加えること。
    また、施設稼働後のモニタリング調査の実施を検討すること。

2 水環境について

  1. 建替施設からの排水は既存施設の現状と変わらないとしているが、実際の状況で確認する必要があると考えられる。建替施設の工事や供用が水環境に及ぼす影響について精査し、烏川下流における農業用水等の水利用も十分考慮したうえで、適切な評価項目及び評価手法について検討すること。
  2. 水質及び水生生物の調査地点は、計画地の下流側のみとなっているが、工事に伴う水環境の変化をより具体的に確認するため、上流側にも設定する必要がないか再検討すること。

3 地盤環境について

  1. 烏川沿いは、過去の地震による液状化現象が認められる地域である。清掃施設が被災すると廃棄物の流出による周辺環境への影響が大きく、また災害廃棄物の処理にも支障を来すことから、建替施設の耐震性に関する検討を十分行うこと。
  2. 計画地が過去の土地造成から現状にいたる経緯を明らかにしたうえで、土壌・地盤の状況把握を確実に行うこと。

4 生物環境について

  1. 注目すべき植物種及び動物種の確認文献として、「群馬県の絶滅のおそれのある野生生物 植物編(2012年改訂版)」と「群馬県の絶滅のおそれのある野生生物 動物編(2012年改訂版)」を追加し、最新の状況を十分に確認したうえで調査を行うこと。
  2. 廃棄物処理施設という施設の性質から考えられる動植物への間接的な影響も配慮し、施設の詳細が明らかになる過程で、現施設との相違点が周辺の動植物への影響に変化をもたらすと判明した場合には、調査対象及び調査地点の追加等を再検討すること。

5 人と自然とのふれあいについて

  1. 建替施設の煙突が、計画地北側斜面の上部に居住する住民へ圧迫感を与えることのないよう、その配置については慎重に検討すること。
  2. 文化財について周縁地域の状況を把握し、準備書においては、本事業が影響を及ぼす範囲に焦点性を持たせた記載とすること。
  3. 主な眺望地点として、距離に基づき近景・中景・遠景の箇所を選定しているが、計画地の全体を俯瞰し予測する場所として、下里見地区の天神山も追加すること。

6 その他

  1. 既存施設の隣接地での建替であるため、現在と状況は変わらないとして選定していない環境影響評価項目について、建替の計画を進めるなかで項目選定に係る新たな事情が判明した場合には、準備書における項目追加等を検討すること。
    なかでも、現段階では3方式を検討中としている焼却の処理方式について、方式決定後はその特性等を踏まえた項目及び評価手法の見直しを実施すること。
  2. 現有の高浜クリーンセンター建設当時に行った環境影響評価に準ずる調査データは貴重なものである。今回の環境影響評価に有効活用できないか検討すること。

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